生成AIパスポート 用語解説
安全性とは
AI事業者ガイドラインの共通の指針(10項目)の一つで、AIの利用が生命・身体・財産や環境に危害を及ぼさないよう配慮すべきだとする考え方。透明性・公平性・セキュリティ確保などとともに、各主体が個別に取り組む事項に分類される。
まず押さえる結論
安全性は、生成AIパスポートの「第4章 情報リテラシー・基本理念とAI社会原則」で確認しておきたい用語です。定義だけでなく、どの場面で使う言葉か、何と混同しやすいか、問題文のどの表現で判断するかまで確認します。
情報源と編集区分
公式範囲を確認し、具体例・誤答例・判断手順は当サイトが編集。 一次情報確認日: 2026-06-27。
公式シラバス(PDF)(公式)試験での問われ方
定義の言い換え
用語そのものではなく、説明文の一部を言い換えて出されることがあります。
似た概念との比較
同じ章の用語と入れ替えた選択肢に注意します。対象、目的、使う場面を分けます。
具体例からの判断
問題文の事例が、定義のどの部分に対応しているかを先に確認します。
誤答しやすいポイント
×個人情報の区分の混同。要配慮個人情報=病歴・信条等の配慮を要する情報、匿名加工情報=復元できないよう加工した情報、個人識別符号=指紋やマイナンバー等それ単体で個人を識別できる符号。
×フィッシング・スミッシング・ヴィッシングの違い。偽サイト・偽メール=フィッシング、SMS=スミッシング、電話(音声)=ヴィッシング。
×AI事業者ガイドライン(国の指針)とAI新法(2025年公布の法律)の混同。ガイドラインは法律ではない。
関連する確認問題
第4章 情報リテラシー・基本理念とAI社会原則 / AIを取り巻く理念と原則・ガイドライン
医療AIが患者へ危害を及ぼさないよう、導入前にリスク評価と安全試験を行った。対応する原則はどれか。
この事例では「生命・身体・財産への危害を抑える安全性か」を確認すると、学習データに偏りがないか確認し、特定の属性の人々を不利に扱わないようにする取り組みは、セキュリティ確保にあたるに絞れる。正解は「学習データに偏りがないか確認し、特定の属性の人々を不利に扱わないようにする取り組みは、セキュリティ確保にあたる」(誤り)である。特定の個人や集団に不当な差別や偏りを生まないようにする取り組みは公平性にあたり、不正アクセスや攻撃からAIシステムを守る取り組みがセキュリティ確保である。設問の組み合わせは公平性とセキュリティ確保を取り違えている。他の3つの組み合わせはいずれも正しい。公平性とセキュリティ確保は、いずれもAI事業者ガイドラインの原則だが、対象が差別・偏りの排除か不正アクセスへの対策かという点で異なる。
第4章 情報リテラシー・基本理念とAI社会原則 / AIを取り巻く理念と原則・ガイドライン
日本のAI社会原則が掲げる、目指すべき社会の3つの基本理念の組み合わせとして正しいものはどれか。
正解は「尊厳、多様性・包摂、持続可能性」である。日本のAI社会原則が目指す3つの基本理念は、人間の尊厳が尊重される社会(Dignity)、多様な背景を持つ人々が多様な幸せを追求できる社会(Diversity & Inclusion)、持続可能な社会(Sustainability)である。透明性・アカウンタビリティ・公平性・安全性・プライバシー保護・公正競争確保・イノベーション・教育・リテラシーなどは、これらの理念を実現するために守るべき『AI社会原則』であって、3つの基本理念そのものではない。 ここでは「目指す社会の基本理念」と、それを実現するために守るAI社会原則を分ける。尊厳、多様性・包摂、持続可能性の組み合わせだけが3つの基本理念であり、透明性、安全性、公正競争などを並べた組み合わせは階層が異なる。 社会の到達像を示す上位理念と、実現時に守る個別原則という階層差を見抜けば、関連語だけを並べた誤答を除ける。
第4章 情報リテラシー・基本理念とAI社会原則 / AIを取り巻く理念と原則・ガイドライン
AI事業者ガイドラインの「共通の指針」に含まれる項目として、適切でないものはどれか。
正解は「利益の最大化」である。共通の指針は、人間中心・安全性・公平性・プライバシー保護・セキュリティ確保・透明性・アカウンタビリティの7項目(各主体が取り組む事項)に、教育・リテラシー・公正競争確保・イノベーションの3項目(社会と連携して取り組むことが期待される事項)を加えた10項目で構成される。「利益の最大化」という項目は存在しない。 否定形を確認したうえで、共通の指針の列挙と照合する。人間中心、安全性、アカウンタビリティはいずれも含まれる一方、利益の最大化は共通の指針の項目ではない。 否定形を先に固定し、10項目の列挙にある価値・責任原則と、事業上の成果目標である利益を混同しない。
同じ章で確認したい用語
到達チェック
- 安全性を一文で説明できる
- 同じ章の似た用語と違いを説明できる
- 問題文の具体例から、安全性に関係する論点を拾える
- 関連問題を解き、誤答した選択肢の理由を確認できる
執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)