AI資格ドリル
資格を選ぶ↓

G検定 用語解説

代理変数とは

センシティブ属性の代わりに使われる属性。個人の郵便番号が、その人の収入・人種・民族の代理として働く例がある。センシティブ属性をデータから外しても、相関の強い代理変数が残っていれば、グループ間の不公平な結果は残りうる。

まず押さえる結論

代理変数は、G検定の「大項目10 AI倫理・AIガバナンス」で確認しておきたい用語です。定義だけでなく、どの場面で使う言葉か、何と混同しやすいか、問題文のどの表現で判断するかまで確認します。

情報源と編集区分

公式範囲を確認し、具体例・誤答例・判断手順は当サイトが編集。 一次情報確認日: 2026-07-03。

試験概要(公式)

具体例から判断の境界を固める

代理変数を、センシティブ属性を外しても残る、その代わりに働く属性として捉える

Googleの機械学習用語集は、機密属性の代理(proxy)を機密属性の代わりに使用される属性とし、個人の郵便番号がその個人の収入、人種、民族の代理として使用されることがあると説明します。また、機密性の高い属性はデータの他の特徴と相関関係があることがほとんどなので、機密属性を明示的に削除しても、サブグループが平等に扱われるとは限らないと警告します。

問題文で見る箇所
「センシティブ属性を削除したのに偏りが残る」「相関のある別の属性が代わりに働く」という記述を確認します。特別な配慮が求められる属性そのものを問う設問ならセンシティブ属性を候補にします。
隣接概念との境界
代理変数は、センシティブ属性と相関があり、その代わりとして働く属性です。センシティブ属性が特別な配慮が求められる属性そのものであるのに対し、代理変数には、郵便番号のように、見た目にはその属性と無関係な項目が挙がります。

誤答しやすい選択肢

  • 代理変数を、人種や性別など特別な配慮が求められる属性そのものとして説明する。それはセンシティブ属性で、代理変数はその代わりに使われる別の属性である。
  • センシティブ属性を削除すれば代理変数の影響もなくなると説明する。代理変数は削除した属性と相関するデータの他の特徴なので、残っていれば不公平な扱いが起こりうる。
  • 代理変数を、モデルの予測値を作るために人が加えた変数として説明する。ここでの代理は、センシティブ属性の代わりを務めるという意味である。

4段階の判断手順

  1. 01設問が、センシティブ属性そのものを問うているか、その代わりに働く属性を問うているかを先に分ける。
  2. 02代わりに働く属性であれば、郵便番号のようにセンシティブ属性と相関する項目が挙がっているかを確認する。
  3. 03属性を削除すれば公平になるという趣旨の選択肢は、代理変数が残る可能性を見落としていないかを見直す。

到達条件: 代理変数を、センシティブ属性と相関し、その代わりとして働く属性として、センシティブ属性そのものと区別し、削除しても不公平が残りうる理由とあわせて説明できる。

試験での問われ方

01

定義の言い換え

用語そのものではなく、説明文の一部を言い換えて出されることがあります。

02

似た概念との比較

同じ章の用語と入れ替えた選択肢に注意します。対象、目的、使う場面を分けます。

03

具体例からの判断

問題文の事例が、定義のどの部分に対応しているかを先に確認します。

誤答しやすいポイント

×データバイアスとアルゴリズムバイアスの区別(偏りの原因がデータ側かアルゴリズム側か)。

×フィルターバブル(アルゴリズムによる個人化で偏る)とエコーチェンバー(同じ意見が集団内で増幅)の混同。

×AI事業者ガイドライン・AI新法・EU AI Act・OECD AI原則・広島AIプロセスの主体と性質の取り違え(指針か法律か、国内か国際か)。

関連する確認問題

大項目10 AI倫理・AIガバナンス / バイアスと信頼性

採用選考AIの学習データから性別と人種の列を削除したが、郵便番号など残した項目が削除した属性と強く関連していたため、特定の集団に不利な判定が続いた。この郵便番号のように、センシティブ属性の代わりとして働いた項目を指す語として、最も適切なものはどれか。

正解は代理変数。Google機械学習用語集は、機密属性の代わりに使用される属性をproxyとし、個人の郵便番号がその個人の収入、人種、民族の代理として使われる例を挙げている。同用語集は、機密性の高い属性はデータの他の特徴と相関していることがほとんどなので、機密属性を明示的に削除してもサブグループが平等に扱われるとは限らない、とも警告している。AI事業者ガイドライン(第1.2版)の脚注も、明らかなセンシティブ属性を取り除いたデータであっても、関連する情報から属性が類推されてしまう場合があると述べる。列を削除しただけで公平になったと判断せず、残った項目が代わりに働いていないかを確かめる視点が問われている。

同じ章で確認したい用語

到達チェック

  • 代理変数を一文で説明できる
  • 同じ章の似た用語と違いを説明できる
  • 問題文の具体例から、代理変数に関係する論点を拾える
  • 関連問題を解き、誤答した選択肢の理由を確認できる

執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)