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G検定 用語解説

説明可能性とは

AIの決定がどのようになされたかについて、関係者に答えられること。NIST『AI Risk Management Framework』は、システムで何が起きたかに答えられる透明性、どのように決定がなされたかに答える説明可能性、なぜその決定がされたかの意味や文脈に答える解釈可能性に分けている。AI事業者ガイドラインは、説明可能性・解釈可能性の向上を、より広い「透明性」の取り組みの一つに含める。説明可能AI(XAI)はこれを高める技術・研究分野を指す。

まず押さえる結論

説明可能性は、G検定の「大項目10 AI倫理・AIガバナンス」で確認しておきたい用語です。定義だけでなく、どの場面で使う言葉か、何と混同しやすいか、問題文のどの表現で判断するかまで確認します。

情報源と編集区分

公式範囲を確認し、具体例・誤答例・判断手順は当サイトが編集。 一次情報確認日: 2026-07-03。

試験概要(公式)

具体例から判断の境界を固める

説明可能性を、「どのように決定がなされたか」に答える性質として、NISTの透明性・解釈可能性と並べて捉える

AI事業者ガイドライン(第1.2版)の脚注は、NIST『AI Risk Management Framework』が、透明性(システムで何が起きたかに答えられること)、説明可能性(システムでどのように決定がなされたかに答えられること)、解釈可能性(なぜその決定がされたかの意味や文脈に答えられること)に分けていると紹介します。NISTの「透明性」は何が起きたかに答える狭い意味です。一方、同ガイドライン本編の「透明性」の項は、検証可能性の確保や情報提供とあわせて、説明可能性・解釈可能性の向上も含む広い取り組みで、両者の範囲は同じではありません。本編は、説明可能性・解釈可能性の向上の目的を、関係者の納得感・安心感の獲得と、AIの動作に対する証拠の提示としています。

問題文で見る箇所
「どのように決定がなされたかに答えられる」という記述を確認します。何が起きたかを問う設問はNISTの意味での透明性、なぜその決定かの意味や文脈を問う設問は解釈可能性、技術・研究分野としての手法(LIMEやSHAPなど)を問う設問は説明可能AI(XAI)を候補にします。
隣接概念との境界
説明可能性は、AIの決定がどのようになされたかに関係者へ答えられる性質です。NISTの区分とは別に、この用語集は解釈性を「AIが予測結果に至った過程や根拠を人間が理解できるようにすること」と定義します。説明可能AI(XAI)は、判断の理由を人間が理解できる形で示そうとする技術・研究分野です。ブラックボックスは、判断について説明できない状態を指します。

誤答しやすい選択肢

  • 説明可能性を、AIのアルゴリズムやソースコードをすべて公開することとして扱う。ガイドラインは、情報提供でアルゴリズム又はソースコードの開示を必ずしも想定せず、プライバシーや営業秘密を尊重して社会的合理性が認められる範囲で行うとしている。
  • 説明可能性と透明性を同じ意味として扱う。NIST AI RMFは、何が起きたかに答える透明性と、どのように決定がなされたかに答える説明可能性を分けている。ガイドラインの「透明性」は説明可能性の向上も含む広い項目である。
  • 説明可能性を、説明可能AI(XAI)の手法そのものとして扱う。説明可能性は性質、XAIはその性質を高めるための技術・研究分野である。

4段階の判断手順

  1. 01設問が、AIの決定の過程(どのように)を問うているか、起きた事実(何が)や理由の意味(なぜ)を問うているかを先に分ける。
  2. 02決定の過程であれば、関係者に答えられるという性質の話か、手法の名前(LIME・SHAPなど)の話かを見分ける。
  3. 03全面公開を求めるような選択肢は、営業秘密やプライバシーへの配慮という前提を落としていないかを見直す。

到達条件: 説明可能性を、AIの決定がどのようになされたかに答えられる性質として、NISTの透明性・解釈可能性、既存の解釈性、説明可能AI(XAI)と区別して説明できる。

試験での問われ方

01

定義の言い換え

用語そのものではなく、説明文の一部を言い換えて出されることがあります。

02

似た概念との比較

同じ章の用語と入れ替えた選択肢に注意します。対象、目的、使う場面を分けます。

03

具体例からの判断

問題文の事例が、定義のどの部分に対応しているかを先に確認します。

誤答しやすいポイント

×データバイアスとアルゴリズムバイアスの区別(偏りの原因がデータ側かアルゴリズム側か)。

×フィルターバブル(アルゴリズムによる個人化で偏る)とエコーチェンバー(同じ意見が集団内で増幅)の混同。

×AI事業者ガイドライン・AI新法・EU AI Act・OECD AI原則・広島AIプロセスの主体と性質の取り違え(指針か法律か、国内か国際か)。

関連する確認問題

大項目10 AI倫理・AIガバナンス / バイアスと信頼性

AI事業者ガイドライン(第1.2版)の脚注が紹介するNISTのAIリスクマネジメントフレームワークでは、透明性・説明可能性・解釈可能性が区別されている。このうち「システムでどのように決定がなされたかについて答えられること」にあたるものはどれか。

正解は説明可能性。AI事業者ガイドライン(第1.2版)の脚注は、NISTのAIリスクマネジメントフレームワーク(2023年1月)を、透明性(システムで何が起きたかについて答えられること)、説明可能性(システムでどのように決定がなされたかについて答えられること)、解釈可能性(なぜその決定がされたかについて、その意味又は文脈について答えられること)に分類していると紹介している。三つは「何が起きたか」「どのように決めたか」「なぜ決めたか、その意味は何か」という異なる問いに対応するため、設問の「どのように決定がなされたか」は説明可能性にあたる。なお同ガイドライン自身は、情報開示に関する事項を広く透明性として扱っている。

同じ章で確認したい用語

到達チェック

  • 説明可能性を一文で説明できる
  • 同じ章の似た用語と違いを説明できる
  • 問題文の具体例から、説明可能性に関係する論点を拾える
  • 関連問題を解き、誤答した選択肢の理由を確認できる

執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)