G検定 用語解説
オントロジーとは
対象領域に存在する概念や属性、概念間の関係を体系的に定義し、知識の共有や再利用をしやすくする考え方。
この記事の目次
まず押さえる結論
オントロジーは、G検定の「大項目2 人工知能をめぐる動向」に出てくる用語です。定義だけでなく、どの場面で使う言葉か、何と混同しやすいか、問題文のどの表現で判断するかまで確認します。
情報源と編集区分
公式範囲を確認し、具体例・誤答例・判断手順は当サイトが編集。 一次情報確認日: 2026-10-02。
試験概要(公式)試験での問われ方
定義の言い換え
用語そのものではなく、説明文の一部を言い換えて出されることがあります。
似た概念との比較
同じ章の用語と入れ替えた選択肢に注意します。対象、目的、使う場面を分けます。
具体例からの判断
問題文の事例が、定義のどの部分に対応しているかを先に確認します。
誤答しやすいポイント
「大項目2 人工知能をめぐる動向」の問題で、取り違えやすい組み合わせです。
- 各AIブームと、その中心になった技術の組み合わせの取り違え。第一次=探索・推論、第二次=エキスパートシステム、第三次=ディープラーニング。
- フレーム問題とシンボルグラウンディング問題の混同。フレーム問題は『起こりうる事柄をすべて考慮しきれない』問題、シンボルグラウンディング問題は『記号と実世界の意味を結びつけられない』問題。
- 知識獲得のボトルネック(専門知識をルール化する作業の困難さ)をエキスパートシステムの利点と取り違える。
関連する確認問題
大項目2 人工知能をめぐる動向 / 知識表現とエキスパートシステム
知識表現で、「タイヤは自動車の一部である」のように、ある対象が別の対象を構成する部分であることを示す関係はどれか。
正解は「part-of関係」である。part-of関係は、タイヤと自動車のように部分と全体の関係を表す。is-a関係は「犬は動物である」のような下位概念と上位概念の分類関係であり、部品と全体の関係ではない。意味ネットワークは概念をノード、概念間の関係をリンクで表す知識表現の枠組みで、特定の関係名そのものではない。オントロジーは対象領域の概念と関係を体系的に整理する考え方であり、これも部分関係だけを指す名称ではない。「一部である」という文の向きに着目するとpart-of関係を選べる。
大項目2 人工知能をめぐる動向 / 知識表現とエキスパートシステム
ある対象領域について、そこに存在する概念、概念の属性、概念間の関係を体系的に定義し、知識を共有・再利用しやすくする考え方はどれか。
知識表現には、概念同士の関係を表す個別の形式と、対象領域全体を体系立てて捉える考え方という異なる階層がある。オントロジーが正解となるのは、ある対象領域に存在する概念、概念の属性、概念間の関係を体系的に定義し、知識の共有や再利用をしやすくするという、領域全体を捉える考え方に当たる点にある。判断の軸は、個別の表現形式や関係の名称ではなく、領域全体の概念体系を明示的に定義する考え方かどうかである。意味ネットワークは概念をノード、関係をリンクとして表す個別の表現形式、part-of関係は全体と部分という一つの関係の種類、データマイニングは蓄積データから規則性を発見する活動であり、いずれも領域全体の概念体系を定義する考え方そのものではない。
大項目2 人工知能をめぐる動向 / 知識表現とエキスパートシステム
ある分野の概念と、概念同士の関係を、共有や再利用ができるように体系的に明示して記述したものを指す用語はどれか。
概念と関係を共有や再利用ができる形で体系的に記述する点が問われているので、知識の記述の名称を答える。正解は「オントロジー」である。オントロジーは、ある分野の概念と概念同士の関係を、共有や再利用ができるように体系的に明示して記述したものである。「探索木」は探索の過程を木の形で表したもの、「エキスパートシステム」は専門家の知識をルールとして使う仕組み、「SHRDLU」は積み木の世界で自然言語の指示を扱うシステムであり、いずれも概念と関係を体系的に記述したものを指す用語ではない。したがって、設問の用語はオントロジーである。
同じ章で確認したい用語
到達チェック
- オントロジーを一文で説明できる
- 同じ章の似た用語と違いを説明できる
- 問題文の具体例から、オントロジーに関係する論点を拾える
- 関連問題を解き、誤答した選択肢の理由を確認できる
執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)