G検定 用語解説
DENDRALとは
化学物質の質量分析データと専門家の知識を用いて分子構造の候補を絞り込むことを支援した、化学分野のエキスパートシステム。
この記事の目次
まず押さえる結論
DENDRALは、G検定の「大項目2 人工知能をめぐる動向」で確認しておきたい用語です。定義だけでなく、どの場面で使う言葉か、何と混同しやすいか、問題文のどの表現で判断するかまで確認します。
情報源と編集区分
公式範囲を確認し、具体例・誤答例・判断手順は当サイトが編集。 一次情報確認日: 2026-07-03。
試験概要(公式)試験での問われ方
定義の言い換え
用語そのものではなく、説明文の一部を言い換えて出されることがあります。
似た概念との比較
同じ章の用語と入れ替えた選択肢に注意します。対象、目的、使う場面を分けます。
具体例からの判断
問題文の事例が、定義のどの部分に対応しているかを先に確認します。
誤答しやすいポイント
×AIブームと中心の対応ずれ。第一次=探索・推論、第二次=エキスパートシステム、第三次=ディープラーニング。
×フレーム問題とシンボルグラウンディング問題の混同。前者は『起こりうる事柄をすべて考慮しきれない』、後者は『記号と実世界の意味を結びつけられない』。
×知識獲得のボトルネック(専門知識をルール化する作業の困難さ)をエキスパートシステムの利点と取り違える。
関連する確認問題
大項目2 人工知能をめぐる動向 / 知識表現とエキスパートシステム
「積み木の世界」と呼ばれる単純化された仮想空間を対象に、英語で与えられた指示文を解釈して、指定された積み木をつかんで動かすなどの操作を行い、初期の自然言語理解の研究で注目された対話システムはどれか。
自然言語理解と物体操作を結び付けた初期の研究として位置づけられるのがSHRDLUであり、これが正解である。『積み木の世界』という単純化された仮想空間を対象に、英語の指示文を解釈して指定された積み木をつかんで動かす操作へ結び付けた点に、当時の自然言語理解研究として注目された理由がある。DENDRALは化学の分野で構造推定を支援するエキスパートシステム、イライザ(ELIZA)は入力パターンに反応するだけで実世界の対象を操作しない対話プログラム、マイシン(MYCIN)は感染症診断を支援する医療分野のエキスパートシステムであり、他の選択肢はいずれも『仮想空間の物体を指示文で操作する』という設問の条件には当てはまらない、対象領域や機能が異なるシステムである。
大項目2 人工知能をめぐる動向 / AIブームと機械学習の発展
機械学習や統計的自然言語処理が発展し、大量データを活用する流れが第三次AIブームにつながった。この背景として最も関係が深いものはどれか。
第三次AIブームを支えた条件面の変化に着目すると、正解は「ビッグデータ」である。機械学習や統計的自然言語処理という手法面の進展だけでなく、それを支える大量データという環境面の広がりを結び付けて捉えられるかどうかが判断の軸になる。知識やルールを人手で整備する方向ではなく、データの量が学習の質を左右する方向へ重心が移った点に、この時代の技術的な位置づけの特徴がある。フレーム問題は知識表現・推論上の課題、DENDRALは専門知識をルールの形で活用する第二次AIブームのエキスパートシステム、ローブナーコンテストは対話の人間らしさを競う枠組みであり、他の選択肢はいずれも大量データの活用という論点そのものからは外れた、別の時期・別の着眼点に属する概念である。
大項目2 人工知能をめぐる動向 / 知識表現とエキスパートシステム
化学物質の質量分析データなどを手がかりに、専門家の知識を用いて分子構造の推定を支援した初期のエキスパートシステムはどれか。
DENDRALとマイシン(MYCIN)はどちらも専門知識を規則化して活用する初期のエキスパートシステムだが、対象領域の違いから正解は「DENDRAL」に絞られる。DENDRALは、化学物質の質量分析データを手がかりに専門家の知識を使って分子構造の候補を絞り込む、化学分野のエキスパートシステムである。マイシン(MYCIN)は同じ枠組みのエキスパートシステムでありながら対象は医療(感染症の診断と抗生物質の選択)であり、化学と分子構造という設問の条件には対応しない。イライザ(ELIZA)は専門知識による推定を行わずパターンに応答するだけの対話プログラム、SHRDLUは積み木の世界で指示文を解釈して操作するシステムであり、どちらも化学物質の構造推定という設問の対象領域からは外れている。
同じ章で確認したい用語
到達チェック
- DENDRALを一文で説明できる
- 同じ章の似た用語と違いを説明できる
- 問題文の具体例から、DENDRALに関係する論点を拾える
- 関連問題を解き、誤答した選択肢の理由を確認できる
執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)