DS検定 用語解説
無作為化とは
実験の条件(処置)をランダムに割り当てること。取り上げていない要因による影響を偶然誤差に含め、条件による系統誤差と区別しやすくする。フィッシャーの実験計画法の3原則の1つ。
この記事の目次
まず押さえる結論
無作為化は、DS検定の「第5章 データ準備・可視化技法とモデル化」で確認しておきたい用語です。定義だけでなく、どの場面で使う言葉か、何と混同しやすいか、問題文のどの表現で判断するかまで確認します。
情報源と編集区分
公式範囲を確認し、具体例・誤答例・判断手順は当サイトが編集。 一次情報確認日: 2026-10-02。
試験概要(公式)試験での問われ方
定義の言い換え
用語そのものではなく、説明文の一部を言い換えて出されることがあります。
似た概念との比較
同じ章の用語と入れ替えた選択肢に注意します。対象、目的、使う場面を分けます。
具体例からの判断
問題文の事例が、定義のどの部分に対応しているかを先に確認します。
誤答しやすいポイント
「第5章 データ準備・可視化技法とモデル化」の問題で、取り違えやすい組み合わせです。
- 標本誤差とサンプリングバイアスの混同。標本誤差は標本抽出に伴う偶然のばらつき、サンプリングバイアスは抽出方法の偏りによる系統的な誤差。
- 過学習を『精度が高いこと』と誤解する。訓練データに過剰適合し未知データへの汎化性能が下がる問題として理解する必要がある。
- Precision(適合率)とRecall(再現率)の取り違え。目的(見逃しを減らしたいか、誤検知を減らしたいか)によって重視する指標が変わる。
関連する確認問題
第5章 データ準備・可視化技法とモデル化 / データ準備
新しい広告の効果を比べるため、利用者を広告Aと広告Bの2つのグループに分ける。グループの構成の偏りを減らすための工夫として最も適切なものはどれか。
広告の効果を公平に比べるには、グループの構成の偏りを減らす必要がある。正解は「利用者を無作為に、広告Aと広告Bのグループへ割り付ける」である。無作為化は、対象者を無作為にグループへ割り付ける工夫で、グループの構成の偏りを偶然に任せて減らす。「全員にAだけを見せて過去と比べる」は、時期の違いの影響が混ざる。「希望の有無で分ける」は関心の違いが偏り、「反応が良さそうな人をAに集める」は割り付けが恣意的になる。したがって、設問の工夫は、利用者を無作為に割り付けることである。
第5章 データ準備・可視化技法とモデル化 / データ準備
標本誤差とサンプリングバイアスについての説明として、誤っているものはどれか。
誤っている説明を選ぶので、2つの誤差の性質に注意する。正解は「サンプリングバイアスは、標本を大きくすれば必ず解消する」である。サンプリングバイアスは、抽出方法の偏りによる系統的な誤差であり、標本を大きくしても、偏った方法で集める限り残る。標本誤差が無作為に抽出しても偶然生じるずれであること、無作為化がグループの構成の偏りを減らす工夫であることは、正しい説明である。したがって、標本を大きくすれば偏りが必ず解消するとする説明が、設問の誤った説明である。
第5章 データ準備・可視化技法とモデル化 / データ準備
複数会場で実験する際、会場条件を完全にはそろえられないため、条件の近い会場をブロックに分け、同じブロック内で施策を比較した。この原則はどれか。
正解は「局所管理化」である。局所管理化は、実験全体の条件を均一にそろえられない場合に、条件の近い単位をブロックへ分け、その内部で比較することで条件差の影響を小さくする原則である。設問では会場条件の近さでブロックを作り、ブロック内で施策を比較しているため局所管理化に当たる。反復は同じ条件の実験を複数回繰り返して偶然誤差を評価すること、無作為化は処置をランダムに割り当てること、実験計画法はこれらの手順を含めて実験を事前設計する方法論である。ブロック分けの目的を確認する。
同じ章で確認したい用語
到達チェック
- 無作為化を一文で説明できる
- 同じ章の似た用語と違いを説明できる
- 問題文の具体例から、無作為化に関係する論点を拾える
- 関連問題を解き、誤答した選択肢の理由を確認できる
執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)