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統計検定2級 用語解説

プールした標本比率とは

十分に大きい独立な2標本の母比率が等しいという帰無仮説のもとで、2標本の成功数を合計し2標本の標本サイズ合計で割った比率。標準誤差の計算に用い、標本比率の差をその標準誤差で割ってz統計量を求める。

まず押さえる結論

プールした標本比率は、統計検定2級の「第5章 仮説検定」で確認しておきたい用語です。定義だけでなく、どの場面で使う言葉か、何と混同しやすいか、問題文のどの表現で判断するかまで確認します。

情報源と編集区分

公式範囲を確認し、具体例・誤答例・判断手順は当サイトが編集。 一次情報確認日: 2026-07-11。

試験概要(公式)

試験での問われ方

01

定義の言い換え

用語そのものではなく、説明文の一部を言い換えて出されることがあります。

02

似た概念との比較

同じ章の用語と入れ替えた選択肢に注意します。対象、目的、使う場面を分けます。

03

具体例からの判断

問題文の事例が、定義のどの部分に対応しているかを先に確認します。

誤答しやすいポイント

×p値を『帰無仮説が正しい確率』と誤解する。p値は帰無仮説のもとで観測結果以上に極端な結果が出る確率。

×第1種の過誤と第2種の過誤の取り違え。前者は正しい帰無仮説を棄却する誤り。

×片側検定と両側検定の選択。対立仮説の向きが事前に決まっているかで変わる。

関連する確認問題

第5章 仮説検定 / 2つの母集団の比較

独立な2標本で、各100件中の成功数が60件と40件だった。2つの母比率が等しいという帰無仮説のもとで、プールした標本比率はいくつか。

正解は「0.50」である。2つの母比率が等しいという帰無仮説のもとでは、2標本の成功数を合わせ、標本サイズも合わせて共通の比率を推定する。したがって、プールした標本比率は(60+40)÷(100+100)=100÷200=0.50となる。0.20は2標本の標本比率0.60と0.40の差、0.40は第2標本だけの標本比率、1.00は成功数の合計100を片方の標本サイズ100だけで割った値である。標本サイズが異なる場合は2つの標本比率の単純平均ではなく、成功数合計÷標本サイズ合計で求める。

第5章 仮説検定 / 2つの母集団の比較

独立な2標本で、第1群は100件中45件、第2群は100件中30件が成功だった。2つの母比率が等しいという帰無仮説のもとで、プールした標本比率を0.375とし、z=(0.45-0.30)÷√{0.375×0.625×(1/100+1/100)}で求めると、z統計量は約いくつか。

正解は「2.19」である。標本比率の差は0.45-0.30=0.15である。帰無仮説のもとでの標準誤差は√{0.375×0.625×(0.01+0.01)}=√0.0046875=約0.0685となるため、z=0.15÷0.0685=約2.19である。0.15は標本比率の差だけ、0.38はプールした標本比率0.375を丸めただけで、いずれも標準化していない。1.55は標準誤差の平方根や2標本分の逆標本サイズ和を誤った値である。プール比率は(45+30)÷200=0.375であり、2群の成功割合を単純平均した場合とも本問では一致するが、z統計量ではさらに失敗割合0.625と両群の標本サイズを標準誤差へ反映する。

同じ章で確認したい用語

到達チェック

  • プールした標本比率を一文で説明できる
  • 同じ章の似た用語と違いを説明できる
  • 問題文の具体例から、プールした標本比率に関係する論点を拾える
  • 関連問題を解き、誤答した選択肢の理由を確認できる

執筆: ミナト編集部運営者情報を見る