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用語比較

summary.lmとsummary.glmの違い(t値とz値の見分け方)

summary.lmは、線形回帰の係数表にt統計量と両側p値を出します。summary.glmは、分散パラメータを推定するときはt比、既知または固定のときはz比を出します。

つまり、係数表の3列目が何になるかは、関数の名前だけでは決まりません。glmでは分散パラメータが推定か、既知(または分布の族で固定)かを見て判断します。

統計検定2級の出題範囲表は、統計ソフトウェアの活用として「出力結果の読み取り」を挙げ、Rのlm・anova.lm・summary.glmなどの出力を例にしています。このページは、出力のt値とz値、そしてp値の基準になる分布で迷う人向けです。

回帰係数の検定そのものの考え方や、決定係数の読み方は別のページで扱い、ここでは出力の3列目と4列目の読み分けに絞って比べます。

この記事の根拠と出典

各セクションの見出しの下に、公式資料で確認した内容か編集部の整理かをラベルで示しています。 試験日・料金・申込条件・試験方式は変わることがあるため、申込前に公式サイトで確認してください。統計検定2級の一次情報確認日: 2026-10-09。

結論

summary.lm

線形回帰(lm)の要約。係数表は、推定値、標準誤差、t統計量、対応する両側p値の4列になる。

summary.glm

一般化線形モデル(glm)の要約。係数表の3列目は、分散パラメータを推定するときt比、既知または分布の族で固定されるときz比になる。

違いを表で確認

比較軸summary.lmsummary.glm
係数表の3列目summary.lm:t統計量summary.glm:分散パラメータを推定するときはt比、既知または固定のときはz比
p値の基準にする分布summary.lm:t統計量に対応する両側p値summary.glm:t比ならスチューデントのt分布、z比なら正規分布にもとづく両側p値
分散パラメータの扱いsummary.lm:残差から誤差分散を推定する(sigmaは推定した誤差分散の平方根)summary.glm:既定では二項分布とポアソン分布の族で1、それ以外は残差のカイ二乗統計量から推定する
出題範囲表での位置summary.lm:Rのlmとあわせて出力の読み取りの例に挙がるsummary.glm:t値・z値の語とあわせて出力の読み取りの例に挙がる
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どこで迷っているかを切り分ける

01

回帰の出力にz値が出てきて、t値との違いが分からない人

z値は、summary.glmの係数表で、分散パラメータが既知または分布の族で固定されているときの3列目です。推定した分散パラメータを使うときは、同じ列がt値になります。

02

p値がどの分布から求められたのかを聞かれて迷う人

4列目のp値は、3列目の比に対応する両側p値です。t比ならスチューデントのt分布、z比なら正規分布が基準です。

03

lmの出力とglmの出力を同じものとして読んでしまう人

lmの係数表はt統計量と両側p値、glmの係数表は分散パラメータの扱いでt比かz比に分かれます。どちらの関数の出力かを、まず確認します。

具体例で使い分ける

例 1

線形回帰の出力で、係数のp値を読む

Rでlmを当てはめて、summaryの係数表を読む設問です。

  • 係数表には、推定値、標準誤差、t統計量、両側p値が並びます。
  • 出力されたp値を設定した有意水準と一般に比べて、係数の検定を判断します。

結論: lmの係数表では、t統計量と両側p値の組で判断します。

例 2

ポアソン分布の族でglmを当てはめた出力の3列目

glmでポアソン分布の族を指定した出力で、3列目がt値かz値かを問う設問です。

  • summary.glmは、分散パラメータを指定しないと、二項分布とポアソン分布の族では1とします。
  • 分散パラメータが分布の族で固定されているため、3列目はz比になり、p値は正規分布にもとづきます。

結論: ポアソン分布の族では、3列目はz比(z値)です。

例 3

分散パラメータを推定するglmの出力の3列目

二項分布・ポアソン分布以外の族でglmを当てはめた出力を読む設問です。

  • 二項分布・ポアソン分布以外の族では、既定で分散パラメータを残差のカイ二乗統計量から推定します。
  • 分散パラメータを推定しているため、3列目はt比になり、p値はスチューデントのt分布にもとづきます。

結論: 分散パラメータを推定する場合、3列目はt比(t値)です。

問題文から答えを選ぶ手順

  1. 1

    どの関数の出力かを確認する

    summary.lmなら、3列目はt統計量です。summary.glmなら、次の手順で分散パラメータを確認します。

  2. 2

    glmなら、分散パラメータが推定か既知かを確認する

    推定するならt比、既知または分布の族で固定されているならz比です。

  3. 3

    分布の族を確認する

    分散パラメータを指定しない場合、二項分布とポアソン分布の族では1とされ、それ以外の族では推定されます。

  4. 4

    p値の基準になる分布を言う

    t比ならスチューデントのt分布、z比なら正規分布にもとづく両側p値です。有意水準と比べて判断します。

試験での見分け方

  • 1summary.lmの3列目は、t統計量。
  • 2summary.glmで分散パラメータを推定するなら、t比。
  • 3summary.glmで分散パラメータが既知または固定なら、z比。
  • 44列目は、3列目の比に対応する両側p値。

誤答しやすい選択肢

glmの出力は常にz値だと考える

修正: R公式文書では、3列目はt比とz比のどちらにもなります。分散パラメータを推定するときはt比です。二項分布とポアソン分布以外の族は、既定で分散パラメータを推定します。

関数名だけでt値かz値かを決める

修正: lmはt統計量ですが、glmは分散パラメータの扱いで決まります。分布の族と分散パラメータの扱いを確認します。

p値を片側として読む

修正: R公式文書の係数表のp値は、いずれも両側p値です。片側検定の結論に使うときは、その点を踏まえて読み替えます。

確認問題

Q1summary.lmの係数表に出る、検定のための統計量は何ですか?

答え: t統計量

summary.lmの係数表は、推定値、標準誤差、t統計量、対応する両側p値の4列です。

Q2二項分布の族でglmを当てはめ、分散パラメータを指定しなかったとき、3列目はt比とz比のどちらですか?

答え: z比

分散パラメータを指定しない場合、二項分布とポアソン分布の族では1とされ、分散パラメータが固定されているため、3列目はz比です。

Q3glmで分散パラメータを推定しているとき、3列目に対応するp値は、どの分布にもとづきますか?

答え: スチューデントのt分布

分散パラメータを推定するときはt比で、p値はスチューデントのt分布にもとづく両側p値です。

到達チェック

  • summary.lmの係数表の4列を言える
  • summary.glmの3列目がt比とz比に分かれる条件を言える
  • 二項分布とポアソン分布の族で分散パラメータが1とされることを言える
  • p値が両側p値で、基準の分布が3列目に対応することを言える

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よくある質問

Qsummary.lmの出力にはt値とz値のどちらが出ますか?

A

t統計量です。係数表は、推定値、標準誤差、t統計量、対応する両側p値の4列で、p値は有意水準と比べて判断します。

Qsummary.glmでt値になるのはどんなときですか?

A

分散パラメータを推定するときです。二項分布とポアソン分布以外の族では、分散パラメータを指定しないと残差のカイ二乗統計量から推定します。

Qsummary.glmでz値になるのはどんなときですか?

A

分散パラメータが既知、または分布の族で固定されているときです。分散パラメータを指定しない場合、二項分布とポアソン分布の族では1とされます。

Qp値はどの分布にもとづいて求められますか?

A

t比ならスチューデントのt分布、z比なら正規分布にもとづく両側p値です。R公式文書の係数表では、4列目がそのp値です。

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執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)