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用語比較

交絡変数と潜在変数の違い(研究に含まれているかで見分ける)

潜在変数は、研究に含まれていないのに、説明変数と結果の両方と関連しうる変数です。交絡変数は、研究に含まれていて、他の変数と関連し、変数間の関係に影響を与える変数です。

違いは、その変数が研究のデータに入っているかどうかです。ペンシルベニア州立大学の講義資料は、潜在変数が研究に含まれれば、交絡変数になりうると説明しています。

統計検定2級の出題範囲表は、観察研究と実験研究の項に、交絡変数と潜在変数を並べています。このページは、2つの用語が似ていて選択肢で迷う人向けです。

観察研究と実験研究の違い、ランダム化の手順は別のページで扱い、ここでは2つの用語の区別に絞って比べます。

この記事の根拠と出典

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結論

潜在変数(lurking variable)

説明変数でも結果でもなく、研究に含まれていないが、説明変数と結果の両方と関連しうる変数。

交絡変数(confounding variable)

研究に含まれていて、他の変数と関連し、変数間の関係に影響を与える変数。

違いを表で確認

比較軸潜在変数(lurking variable)交絡変数(confounding variable)
研究に含まれているか潜在変数:含まれていない交絡変数:含まれている
関係への影響潜在変数:説明変数と結果の関係に影響しうる交絡変数:変数間の関係に影響を与える
両者のつながり潜在変数:研究に含めると交絡変数になりうる交絡変数:潜在変数だったものが、研究に含まれた姿であることがある
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どこで迷っているかを切り分ける

01

どちらも「隠れた第三の変数」だと思って区別できない人

どちらも、説明変数と結果の関係に影響しうる別の変数です。区別する点は、その変数が研究に含まれているかどうかです。

02

研究に変数を加えたら、関係が変わった例の呼び方で迷う人

データに入れる前は潜在変数、入れて関係が変わったのを確かめたあとは交絡変数、と呼び分けます。講義資料の例も、この流れで説明されています。

03

ランダム化で何が防げるのかを整理したい人

処置をランダムに割り当てる実験では、これらの変数が各群に均等に分かれると想定でき、結果への影響が打ち消されるか小さくなります。

具体例で使い分ける

例 1

宿題と小テストの得点の関係と、提出から小テストまでの日数

毎週の宿題の得点と小テストの得点の関係を調べるとき、宿題を提出してから小テストまでの日数が結果に影響するかを考える場面です。

  • 日数を研究に含めないうちは、日数は潜在変数です。
  • 日数を加えて関係を調べ直し、2つの得点の関係が変わったなら、日数は交絡変数と見なされます。

結論: 同じ変数が、研究に含まれていない間は潜在変数、含めて関係が変わったときは交絡変数です。

例 2

観察研究で、新しく気づいた変数を扱う場合

観察研究の結果を読み、研究に入っていない別の変数が関係しているかもしれないと気づく場面です。

  • 観察研究は、変数を操作せずに観測や測定を記録する研究です。
  • ランダムな割り当てがないため、関係があることは言えても、因果関係は必ずしも言えません。
  • 研究に入っていない変数は、潜在変数として疑います。

結論: 観察研究では、研究に含まれていない潜在変数の影響が残りうると考えます。

例 3

処置をランダムに割り当てる実験の場合

被験者を無作為に処置群と対照群に分ける実験で、これらの変数の扱いを問う場面です。

  • ランダムな割り当てがあると、これらの変数が各群に均等に分かれると想定できます。
  • そのため、結果への影響が打ち消されるか小さくなります。

結論: ランダムな割り当ては、交絡変数・潜在変数の影響を小さくする方法です。

問題文から答えを選ぶ手順

  1. 1

    その変数が研究に含まれているか確認する

    データや分析に入っていなければ潜在変数、入っていれば交絡変数かどうかを次で見ます。

  2. 2

    含まれているなら、他の変数との関係を確認する

    他の変数と関連し、変数間の関係に影響を与えているなら、交絡変数です。

  3. 3

    研究のタイプを確認する

    観察研究は変数を操作せず、因果関係は必ずしも言えません。処置のランダムな割り当てがある実験研究は、因果関係の結論を導けます。

  4. 4

    防ぎ方を確認する

    ランダムな割り当てで、これらの変数の影響が各群で打ち消されるか小さくなります。プラセボは交絡を防ぐ対照処置で、対照群は比較の基準になる群です。

試験での見分け方

  • 1研究に含まれていない関連変数は、潜在変数。
  • 2研究に含まれ、変数間の関係に影響を与える変数は、交絡変数。
  • 3潜在変数を研究に含めると、交絡変数になりうる。
  • 4ランダムな割り当てで、両者の影響は打ち消されるか小さくなる。

誤答しやすい選択肢

2つの用語を同じ意味だと考える

修正: どちらも関係に影響しうる別の変数ですが、研究に含まれているかで区別します。

ランダムな抽出とランダムな割り当てを混ぜる

修正: 目的が違う2つの手順です。違いは、観察研究と実験研究の比較ページで確認できます。

観察研究でも因果関係が言えると考える

修正: 観察研究は、関係があることは示せても、因果関係は必ずしも示せません。

確認問題

Q1研究に含まれていないが、説明変数と結果の両方と関連しうる変数を何といいますか?

答え: 潜在変数

研究に含まれていない点が、交絡変数との違いです。

Q2研究に含まれていて、他の変数と関連し、変数間の関係に影響を与える変数を何といいますか?

答え: 交絡変数

研究に含まれている点が、潜在変数との違いです。

Q3処置をランダムに割り当てる実験では、交絡変数・潜在変数の影響はどうなると想定されますか?

答え: 各群に均等に分かれ、結果への影響が打ち消されるか小さくなる

ランダムな割り当てがこれらの変数を各群に均等に分けるため、結果への影響が打ち消されるか小さくなると想定できます。

到達チェック

  • 潜在変数と交絡変数の違いを、研究に含まれているかで説明できる
  • 潜在変数が研究に含まれると交絡変数になりうることを言える
  • 観察研究で因果関係が必ずしも言えない理由を言える
  • ランダムな割り当てが果たす役割を言える

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よくある質問

Q交絡変数と潜在変数の最大の違いは何ですか?

A

研究に含まれているかどうかです。研究に含まれているのが交絡変数、含まれていないのが潜在変数です。

Q潜在変数が交絡変数に変わることはありますか?

A

あります。ペンシルベニア州立大学の講義資料は、潜在変数が研究に含まれれば、交絡変数になりうるとしています。

Qランダムな割り当てで、これらの変数はどうなりますか?

A

処置をランダムに割り当てる実験では、これらの変数が各群へ均等に分かれると想定でき、結果への影響が打ち消されるか小さくなるとされています。

Q観察研究だと因果関係は言えませんか?

A

必ずしも言えません。観察研究は関係があることは示せますが、処置のランダムな割り当てがないため、因果関係は必ずしも示せないとされています。

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執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)