資格比較
G検定とITパスポートの違い(実施団体・出題範囲・試験時間・受験料・合格基準)
G検定とITパスポートは、どちらも社会人が最初に受ける資格として名前が挙がりますが、別の試験です。G検定は日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する、AIと深層学習の知識を事業に活用する力を確認する検定です。ITパスポートは情報処理推進機構(IPA)が実施する、IT全般の基礎知識を問う国家試験です。
出題の中心が違います。G検定は、人工知能の歴史的な知識、ディープラーニング、基盤モデルや言語モデル、法律・倫理を含む公式シラバスから出題されます。ITパスポートは、ストラテジ系(経営全般)35問程度、マネジメント系(IT管理)20問程度、テクノロジ系(IT技術)45問程度に分かれます。
合格の見え方も違います。ITパスポートは総合評価点600点以上かつ分野別評価点が各300点以上と、公式が合格基準を示しています。G検定は合格ラインと得点が非開示です。数値は2026年10月14日時点で各公式ページを確認しました。申込の前に最新の案内で確かめてください。
この記事の目次
この記事の根拠と出典
各セクションの見出しの下に、公式資料で確認した内容か編集部の整理かをラベルで示しています。 試験日・料金・申込条件・試験方式は変わることがあるため、申込前に公式サイトで確認してください。G検定の一次情報確認日: 2026-10-02。
G検定とITパスポートの特徴
G検定
日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する検定。オンライン試験(自宅受験)は100分、会場試験は120分で、どちらも145問程度の多肢選択式。一般13,200円・学生5,500円(税込)。2026年はオンライン試験が年6回、会場試験が年3回。合格ラインと得点は開示されない。
ITパスポート
情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験。100問(小問)・120分の四肢択一式で、CBT方式により年間を通じて随時実施される。受験手数料は7,500円(消費税込み)で、支払った手数料は理由を問わず返還されない。総合評価点600点以上かつ分野別評価点が各300点以上で合格。
G検定とITパスポートを表で比較
| 比較軸 | G検定 | ITパスポート |
|---|---|---|
| 実施団体と性格 | 日本ディープラーニング協会(JDLA)。AIと深層学習の知識を事業に活用する力を問う検定 | 情報処理推進機構(IPA)。ITに関する基礎知識を問う国家試験で、職業人が備えておくべきITの共通的な基礎知識を対象にしている |
| 出題の中心 | 公式シラバス(2024年11月の回から適用の改訂版)。人工知能の歴史的な知識、ディープラーニング、基盤モデルや言語モデル、法律・倫理などを含む | ストラテジ系(経営全般)35問程度、マネジメント系(IT管理)20問程度、テクノロジ系(IT技術)45問程度。AI、ビッグデータ、IoTなどの新しい技術の概要も知識として扱う |
| 問題数と試験時間 | 145問程度の多肢選択式。オンライン試験は100分、会場試験は120分 | 100問(小問)、120分、四肢択一式 |
| 受験方式と日程 | オンライン試験は自宅受験、会場試験は会場受験。2026年は年6回のオンライン試験と年3回の会場試験がある。次回のオンライン試験は2026年11月6日と7日で、個人の申込は10月29日23:59まで | CBT方式で全国の試験会場において随時実施。受験者が日時と会場を選んで申し込む |
| 受験料 | 一般13,200円、学生5,500円(いずれも税込)。購入した受験チケットの有効期限は1年間 | 7,500円(消費税込み)。受領した受験手数料は理由のいかんにかかわらず返還されない |
| 合格基準 | 合格ラインおよび得点は開示されない。公式は2026年第5回について、14,908名が受験し11,475名が合格したと公表している | 総合評価点600点以上(1,000点満点)かつ、ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の分野別評価点がそれぞれ300点以上。令和8年8月度は受験者20,637人、合格者9,703人で、合格率は47.0% |
| 受験資格 | 制限なし(オンライン試験・会場試験とも) | 公式FAQで、受験資格は特段なく、何回でも受験できるとされている |
G検定の学習に使う書籍(Amazon)
試験範囲を通して読むときの1冊です。読んだ章は、このサイトの章別問題で確かめられます。
G検定とITパスポートが向いている人の違い
AIと深層学習の用語を、事業で使える知識として身につけたい人
G検定が合います。機械学習の手法、ディープラーニングの知識、基盤モデルや言語モデル、法律・倫理まで、AIに絞って範囲が定められているからです。問題を解く中で、どの用語が出題されるかを具体的に知ることができます。
ITの経営・管理・技術・セキュリティを、全体として押さえたい人
ITパスポートが候補です。三つの分野を通じて、会社の業務で出会うITの基礎を一通り確認できます。分野別に300点以上が必要なため、苦手な分野を残したままでは合格できません。
どちらを先に受けるか、順番で迷っている人
ITの用語に慣れていないなら、ITパスポートで土台を作ってからG検定に進む流れが取りやすいです。すでにITの基礎があり、AIの知識を示したいなら、G検定を先に受けます。決め手は、今の知識の位置と、資格で示したいことの二つです。
受験目的別の選び方
例 1
営業職が、AIを使った提案の背景を理解したい
顧客との会話でAIや生成AIの話が出ることが増え、基本的な仕組みを説明できるようになりたい場面です。
- G検定は、ディープラーニングの知識、基盤モデルや言語モデル、法律・倫理を範囲に含みます。
- ITパスポートでAIに触れるのは、新しい技術の概要の部分で、試験全体の一部です。
- AIの説明に直結する知識を求めるなら、範囲がAIに絞られているG検定が目的に合います。
結論: AIの説明力が目的なら、G検定を先に選びます。
例 2
新入社員が、会社で使うITの用語を一通り身につけたい
配属先でシステム、セキュリティ、経営用語が飛び交い、全体を見渡せる知識が必要な場面です。
- ITパスポートは、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の三つの分野を扱います。
- CBT方式で随時受けられるため、研修の終わりなど、自分の予定に合わせて日を選べます。
- 受験手数料は7,500円(消費税込み)で、返還されないため、申込は準備が整ってから行います。
結論: ITの基礎全般が目的なら、ITパスポートが向いています。
例 3
両方を取って、ITとAIの両面を示す
ITの基礎とAIの知識の両方を、職務経歴に書ける形にしたい場面です。
- 受験料は、ITパスポートが7,500円、G検定が一般13,200円で、合計20,700円です。
- ITパスポートで学ぶ情報セキュリティや情報倫理は、G検定の法律・倫理の範囲とつながる部分があります。
- IPAは2027年度から新試験制度へ移行する予定としているため、ITパスポートの受験時期は公式の案内で確認します。
結論: 両方を受けるなら、先に受けたい目的を決め、IPAの最新の案内も確認してから日を置きます。
受験する選択肢を決める手順
- 1
ステップ1 示したい知識の種類を決める
AIと深層学習の知識を示したいのか、ITの基礎全般を示したいのかを先に決めます。前者はG検定、後者はITパスポートが候補になります。
- 2
ステップ2 受験料と試験の大きさを並べる
G検定は一般13,200円で145問程度、ITパスポートは7,500円で100問です。かける費用と、学習に使える時間を並べて、受ける試験を絞ります。
- 3
ステップ3 受験できる日から逆算する
ITパスポートは随時実施で、日時と会場を選んで申し込みます。G検定は回ごとの試験日と申込期間があるため、公式の日程から受ける回を選びます。
G検定・ITパスポートを選ぶ基準
- 1AIと深層学習の知識を事業の場で示したいならG検定を選ぶ
- 2ITの経営・管理・技術の基礎を体系的に学びたいならITパスポートを選ぶ
- 3ITパスポートは分野別に300点以上が必要で、苦手分野を残して合格できない
- 4G検定は合格ラインが非開示のため、模擬問題の正答率は目安として使う
- 5日程と受験料は変更されるため、申込の前に公式サイトで最新の情報を確認する
資格選びで避けたい判断
どちらもAIの資格だと考える
修正: ITパスポートはIT全般を問う国家試験で、AIは新しい技術の一部として扱われます。AIを中心に学ぶ検定はG検定です。
合格率の数字だけで難しさを比べる
修正: ITパスポートの47.0%(令和8年8月度)と、G検定の第5回(14,908名が受験し11,475名が合格)は、問題数、試験時間、合格基準の公開状況が異なります。数字は受験者の集団が違うため、そのまま並べて比べません。
ITパスポートの勉強で、G検定の範囲をカバーできると考える
修正: ITパスポートで扱うのは、AIの概要までです。G検定の機械学習の手法や深層学習の仕組みは、G検定のシラバスで別に確認します。
ITパスポートの制度見直しを調べずに、2027年以降の受験日を決める
修正: IPAは2027年度から新試験制度に移行することを予定しています。2027年以降に受ける場合は、IPAの試験制度の見直しのページで、最新の案内を確認します。
選択前の到達チェック
- 二つの試験の実施団体と、出題の中心の違いを説明できる
- 試験時間と問題数(G検定は145問程度、ITパスポートは100問・120分)を答えられる
- 受験料(G検定は一般13,200円、ITパスポートは7,500円)を答えられる
- ITパスポートの合格基準(総合600点以上、分野別各300点以上)を説明できる
- 自分の目的に合う試験を、1つ選べる
G検定・ITパスポートの学習ページ
同じ資格で次に知りたいこと
- G検定とE資格の違い(受験資格・試験内容・受験料・日程・合格実績)
G検定(JDLA、受験資格なし、145問程度、一般13,200円)とE資格(JDLA認定プログラムの修了が必要、100問程度・120分、一般33,000円)の違いを、受験資格、試験の中心、受験料、日程、合格実績で整理します。AIを使う側として知識を示したい人と、ディープラーニングを実装する側を目指す人のどちらに合うかを、JDLAの公式情報から判断できます。
- AI・機械学習・深層学習の違い
AI(人工知能)・機械学習・深層学習の違いを、包含関係と特徴量を人が決めるか自動で獲得するかから解説。G検定の最初の章で問われる判断手順と確認問題つきです。
- 受験日が決まっている資格と自分で選べる資格の違い(G検定・生成AIパスポート・統計検定2級ほか6資格の日程)
G検定・生成AIアドバイザー認定試験・DS検定は決まった回で受験し、生成AIパスポートは受験期間の中から、統計検定2級とPython3エンジニア認定基礎試験はCBT方式の申込画面から、受験日を選びます。6資格の直近日程と申込期限を2026年10月6日時点の公式情報で整理し、受験日から逆算した準備の決め方を示します。
よくある質問
QG検定とITパスポートはどちらが難しい?
一律には決められません。G検定は145問程度で、AIと深層学習の専門用語を多く問います。ITパスポートは100問・120分で、IT全般を問い、分野別に300点以上が必要です。範囲の広さと専門の深さが違うため、自分の知識の位置で比べます。
QG検定とITパスポートは、どちらを先に受けるべき?
ITの用語に慣れていないならITパスポート、AIの知識を示したいならG検定が候補です。どちらを先にするかに公式の決まりはなく、示したい知識で決めます。
QITパスポートの合格基準は?
公式は、総合評価点600点以上(1,000点満点)であり、かつストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の分野別評価点がそれぞれ300点以上と示しています。
QG検定の合格ラインは?
JDLAは、合格ラインおよび得点を開示していません。公式は開催結果として、2026年第5回に14,908名が受験し11,475名が合格したと公表しています。
Q受験料が安いのはどちら?
ITパスポートは7,500円(消費税込み)、G検定は一般13,200円(税込)です。G検定には学生料金の5,500円(税込)があります。
Qどちらも受験資格は必要?
必要ありません。G検定はオンライン試験・会場試験とも受験資格に制限がなく、ITパスポートは公式FAQで受験資格は特段ないとされています。
次に見る比較
- 無料の問題集サイトを選ぶ6つの確認点と収録問題数の実測値
問題数の根拠、解説の有無、出題範囲の版など、選ぶ前に確かめる点を並べます。
- 6資格のシラバス現行版と切替時期の比較
教材を買う前に、受験回に合う出題範囲の版と切替時期を確かめます。
- 6資格の公式テキスト・公式問題集・過去問公開の比較表
公式教材の有無と、過去問や例題の公開状況を資格ごとに並べます。
執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)
