資格比較
生成AIパスポートとITパスポートの違い(実施団体・出題範囲・問題数・受験料・合格基準)
生成AIパスポートとITパスポートは名前が似ていますが、別の試験です。生成AIパスポートは生成AI活用普及協会(GUGA)が実施する、生成AIの基礎知識とリテラシーを確認する試験です。ITパスポートは情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験で、ITに関する基礎知識を問います。
大きさも違います。生成AIパスポートは60問・60分で、ITパスポートは100問・120分です。ITパスポートには、総合評価点600点以上かつ分野別評価点がそれぞれ300点以上という公式の合格基準があります。生成AIパスポートは、合格ラインを公式が公開していません。
このページは、どちらを受けるか、両方を受けるならどの順にするかを決めたい人向けです。公式に確認できる違いと、編集部が整理した選び方を示します。数値は2026年10月7日時点で各公式サイトを確認した内容で、変更されることがあります。ITパスポートは2027年度から新試験制度へ移る予定のため、申込の前に公式サイトの最新情報を確認してください。
この記事の目次
この記事の根拠と出典
本文の主要なセクションでは、公式一次資料と照合した内容と編集部の整理を、見出しの下のラベルで区別しています。 試験日、料金、申込条件、試験方式など変動する情報は、公式情報を最終確認してください。生成AIパスポートの一次情報確認日: 2026-08-31。
生成AIパスポートとITパスポートの特徴
生成AIパスポート
生成AI活用普及協会(GUGA)が実施する、生成AIの基礎知識とリテラシーを確認する試験。60問・60分のIBT方式で、一般11,000円・学生5,500円(税込)。年5回(2月・4月・6月・8月・10月)の受験期間の中から希望の時間に受ける。合格ラインは非公開。
ITパスポート
情報処理推進機構(IPA)が実施する、ITに関する基礎知識を問う国家試験。100問・120分の四肢択一式で、CBT方式により年間を通じて随時実施される。受験手数料は7,500円(消費税込み)。合格基準は総合評価点600点以上かつ、ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の分野別評価点がそれぞれ300点以上。
生成AIパスポートとITパスポートを表で比較
| 比較軸 | 生成AIパスポート | ITパスポート |
|---|---|---|
| 実施団体と性格 | 生成AI活用普及協会(GUGA)。生成AIの基礎知識とリテラシーを確認する試験 | 情報処理推進機構(IPA)。ITに関する基礎知識を問う国家試験で、IT化された社会で働くすべての人に必要な基礎的知識を証明できるとされている |
| 出題の中心 | 生成AIの基礎、動向、活用方法、情報リテラシーとAI社会原則、プロンプト制作。2026年10月試験までは5章構成の旧シラバスで、2027年2月試験から新シラバスに変わる | ストラテジ系(経営全般)35問程度、マネジメント系(IT管理)20問程度、テクノロジ系(IT技術)45問程度。生成AIについては、2024年4月の試験から、仕組み、活用例、留意事項などの項目・用語例がシラバスに追加されている |
| 問題数と試験時間 | 60問・60分。四肢択一式(一部複数選択を含む) | 100問(小問)・120分。四肢択一式。総合評価は92問で行い、残りの8問は今後出題する問題の評価に使われる |
| 受験方式と日程 | オンラインのIBT方式。年5回の受験期間の中から希望の時間に受ける。次回の2027年2月試験は、申込が2026年10月1日から2027年1月31日まで、受験期間が2027年2月1日から2月28日まで | CBT方式で年間を通じて随時実施。申込時に試験日時と試験会場を選ぶ |
| 受験料 | 一般11,000円、学生5,500円(いずれも税込) | 7,500円(消費税込み)。確認した公式ページに学生向けの料金区分の記載はない |
| 合格基準 | 合格ラインは非公開。公式が2026年6月試験の受験者数21,752名、合格者数17,380名、合格率79.90%を公表している | 総合評価点600点以上(1,000点満点)、かつ分野別評価点がそれぞれ300点以上。公式の統計では、2026年8月度の受験者20,637人のうち9,703人が合格し、合格率は47.0% |
| 資格の有効期限 | 一度取得した資格は無期限。有資格者向けに、シラバス改訂内容を扱う資格更新テストが用意されている | 公式FAQで、合格に有効期間はないとされている |
| 受験資格 | 公式の基本情報で制限なし | 公式FAQで、受験資格は特段なく、何回でも受験できるとされている |
生成AIパスポートとITパスポートが向いている人の違い
生成AIを仕事で使い始め、リスクと使い方の基礎を短く確認したい人
生成AIパスポートが向いています。60問・60分と試験が短く、出題の中心が生成AIの基礎、活用、リスク、プロンプトです。受験期間の中から希望の時間を選べるため、準備が整った時点で受けられます。
ITの経営・管理・技術・セキュリティを、基礎から体系的に学びたい人
ITパスポートが候補です。出題がストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系にわたり、100問・120分でIT全般を確認します。国家試験で、合格基準が公式に示されているため、学習の到達点を点数で確認しやすい点も特徴です。
AIの話題についていくために、まず何か1つ受けたい人
生成AIの話題が中心なら生成AIパスポート、ITの基本用語から固めたいならITパスポートです。ITパスポートのシラバスにも、生成AIの仕組みや留意事項の項目が含まれますが、試験全体の中では一部の範囲です。
受験目的別の選び方
例 1
事務職が、生成AIの業務利用を始める前に1つ目を選ぶ
社内で生成AIの利用が始まり、使い方と注意点を整理してから触りたい場面です。
- 生成AIパスポートは60問・60分で、生成AIの基礎、活用、リスクへの注意点、プロンプトの作り方を範囲に含みます。
- ITパスポートは100問・120分で、IT全般が範囲です。生成AIの項目はシラバスに含まれますが、試験の一部です。
- 生成AIの利用に直結する知識を短い試験で確認したいなら、範囲が絞られた生成AIパスポートが目的に合います。
結論: 生成AIの業務利用が目的なら、生成AIパスポートを先に受けます。
例 2
新入社員が、IT全般の基礎を身につける
配属先でITの用語が飛び交い、システム、セキュリティ、経営の基礎を一通り押さえたい場面です。
- ITパスポートは、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の三分野を扱います。
- 合格には総合600点以上に加え、各分野300点以上が必要で、苦手分野を残したままでは合格できません。
- CBT方式で随時受験できるため、研修の終わりに合わせて日を選べます。
結論: IT全般の基礎を固めるなら、ITパスポートが向いています。
例 3
両方を受けて、ITとAIの両面を示す
ITの基礎と生成AIの知識の両方を、履歴書に書ける形にしたい場面です。
- ITパスポートは受験手数料7,500円、生成AIパスポートは一般11,000円(税込)で、合計18,500円です。
- ITパスポートで学ぶ情報セキュリティや倫理の知識は、生成AIパスポートのリスクの範囲とつながる部分があります。
- ITパスポートは2027年度から新試験制度へ移る予定のため、受ける時期は公式の案内を確認して決めます。
結論: 両方を受けるなら、受験日が近い試験から受けます。ITパスポートは、公式の日程の案内も確認します。
受験する選択肢を決める手順
- 1
手順1 受ける目的を決める
生成AIの基礎とリスクの知識を示したいのか、ITの基礎全般を示したいのかを先に決めます。前者は生成AIパスポート、後者はITパスポートが候補になります。
- 2
手順2 試験の大きさと費用を見積もる
生成AIパスポートは60問・60分で一般11,000円、ITパスポートは100問・120分で7,500円です。学習に使える時間と費用を並べて、受ける試験を絞ります。
- 3
手順3 日程から受験日を置く
ITパスポートは随時実施で、申込時に日時と会場を選びます。生成AIパスポートは受験期間の中から選びます。ITパスポートは2027年度から新試験制度へ移る予定のため、公式の案内で受験できる時期を確認します。
生成AIパスポート・ITパスポートを選ぶ基準
- 1生成AIの基礎とリスクへの注意点を短く確認したいなら生成AIパスポートを選ぶ
- 2ITの経営・管理・技術の基礎を体系的に学びたいならITパスポートを選ぶ
- 3ITパスポートは分野別に300点以上が必要で、苦手分野を残して合格できない
- 4合格率の数字だけで難しさを比べず、問題数・試験時間・合格基準の違いも見る
- 5日程と受験料は変更されるため、申込前に公式サイトで最新の情報を確認する
資格選びで避けたい判断
同じ種類の試験だと考える
修正: 実施団体も性格も別です。生成AIパスポートはGUGAが実施する生成AIの基礎知識とリテラシーの試験で、ITパスポートはIPAが実施するIT全般の国家試験です。
合格率の数字で難しさを比べる
修正: 生成AIパスポートの79.90%(2026年6月試験)とITパスポートの47.0%(2026年8月度)は、受験者の集団、問題数、合格基準の公開状況が異なります。ITパスポートは月ごとの数字で、月によって変わります。数字の差は、そのまま難しさの差を示しません。
ITパスポートの勉強で、生成AIパスポートの範囲を全部カバーできると考える
修正: ITパスポートのシラバスには生成AIの項目が含まれますが、IT全般の中の一部です。プロンプトの作り方や生成AIの活用の具体例は、生成AIパスポートのシラバスで確認します。
ITパスポートの試験制度が変わる予定を、確認せずに申し込む
修正: 公式は、2027年度から新試験制度へ移る予定で、現行試験は2026年12月28日以降休止予定としています。2027年1月以降の実施は、公式ページの案内で確認します。
選択前の到達チェック
- 二つの試験の実施団体と、出題の中心の違いを説明できる
- 問題数と試験時間(60問・60分と、100問・120分)を答えられる
- 受験料(生成AIパスポート一般11,000円、ITパスポート7,500円)を答えられる
- ITパスポートの合格基準(総合600点以上、分野別各300点以上)を説明できる
- 自分の目的に合う試験を、1つ選べる
生成AIパスポート・ITパスポートの学習ページ
よくある質問
Q生成AIパスポートとITパスポートはどちらが難しい?
一律には決められません。生成AIパスポートは60問・60分、ITパスポートは100問・120分です。合格率は生成AIパスポートが79.90%(2026年6月試験)、ITパスポートが47.0%(2026年8月度)ですが、受験者の集団、問題数、合格基準の公開状況が異なるため、難しさの優劣の根拠にはなりません。
QITパスポートの合格基準は?
公式は、総合評価点600点以上(1,000点満点)であり、かつストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の分野別評価点がそれぞれ300点以上であることとしています。
Q受験料が安いのはどちら?
ITパスポートは7,500円(消費税込み)、生成AIパスポートは一般11,000円(税込)です。生成AIパスポートの学生は5,500円(税込)です。確認したITパスポートの公式ページに、学生向けの料金区分の記載はありません。
Qどちらも受験資格は必要?
必要ありません。生成AIパスポートは公式の基本情報で制限なし、ITパスポートは公式FAQで受験資格は特段なく、何回でも受験できると案内されています。
QITパスポートに有効期限はある?
公式FAQでは、合格に有効期間はないとされています。生成AIパスポートも、一度取得した資格は無期限です。
執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)