資格比較
G検定とE資格の違い(受験資格・試験内容・受験料・日程・合格実績)
G検定とE資格は、どちらも日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する資格で、名前が近いため「どちらを受けるか」「G検定の次にE資格を受けるのか」で迷う人が多い組み合わせです。最も大きな違いは受験資格で、G検定は制限がなく、E資格はJDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していることが条件です。
試験の中心も違います。G検定は、AIの定義と動向、機械学習、法律と契約、AI倫理まで10の大項目で幅広く確認します。E資格は、公式の説明で、ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力や知識を認定する試験とされ、数学的基礎、深層学習の基礎、開発・運用環境などを扱い、ソースコードを含む問題はPythonで出題されます。
このページは、どちらを受けるか、受けるならどの順にするかを決めたい人向けです。公式に確認できる違いと、編集部が整理した選び方を示します。数値は2026年10月7日時点でJDLAの公式サイトを確認した内容で、変更されることがあります。申込の前に公式サイトの最新情報を確認してください。
この記事の目次
この記事の根拠と出典
本文の主要なセクションでは、公式一次資料と照合した内容と編集部の整理を、見出しの下のラベルで区別しています。 試験日、料金、申込条件、試験方式など変動する情報は、公式情報を最終確認してください。G検定の一次情報確認日: 2026-10-02。
G検定とE資格の特徴
G検定
JDLAが実施する、AI全般の知識を確認する検定。受験資格は制限なし。145問程度の多肢選択式で、オンライン試験は100分、会場試験は120分。一般13,200円・学生5,500円(税込)。出題範囲は10大項目で、機械学習・ディープラーニングの技術に加え、AIに関する法律と契約、AI倫理を含む。
E資格
JDLAが実施する、ディープラーニングの理論を理解し、手法を選択して実装する能力や知識を認定する試験。受験資格はJDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していること。120分、100問程度の多肢選択式で、各地の指定試験会場で受験する。一般33,000円・学生22,000円・会員27,500円(税込)。
G検定とE資格を表で比較
| 比較軸 | G検定 | E資格 |
|---|---|---|
| 受験資格 | 制限なし。オンライン試験も会場試験も、誰でも申し込める | JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していること。公式の受験資格欄に、G検定の合格は記載されていない |
| 試験の中心 | AI全般の知識。人工知能の定義と動向、機械学習、ディープラーニングの概要・要素技術・応用例、AIの社会実装、数理・統計、法律と契約、AI倫理・AIガバナンスの10大項目 | ディープラーニングの理論と実装。数学的基礎(確率・統計、情報理論)、深層学習の基礎(順伝播型ネットワーク、最適化、正則化、CNN、RNN、Transformer)、開発・運用環境(エッジコンピューティング、分散処理、アクセラレータ、環境構築)、機械学習、深層学習の応用 |
| 問題の形式 | 知識問題(多肢選択式)。145問程度 | 知識問題(多肢選択式)。100問程度。ソースコードを含む問題はPythonで記述、またはフレームワークを利用した形で出題される |
| 試験時間と受験方式 | オンライン試験(自宅受験)は100分、会場試験は120分 | 120分。各地の指定試験会場で受験する。申込時に希望会場を選ぶが、定員により希望の会場を選べない場合がある |
| 受験料 | 一般13,200円、学生5,500円(いずれも税込)。オンライン試験には各種割引制度がある | 一般33,000円、学生22,000円、会員27,500円(いずれも税込)。認定プログラムの受講費用は、この金額とは別に提供事業者へ確認する |
| 受験日の決まり方 | 2026年はオンライン試験が年6回、会場試験が年3回。次回のオンライン試験は2026年11月6日と7日、会場試験は2027年1月15日〜17日 | 年2回。次回の2027年第1回は2027年2月19日〜21日(申込は2026年12月1日から)、2027年第2回は2027年8月27日〜29日(申込は2027年6月1日から) |
| 合格実績の公表 | 公式が2026年第5回の受験者数14,908名、合格者数11,475名を公表している(この2つの数から合格率は約77%)。直前の第4回は9,241名が受験し7,677名が合格(83.08%) | 公式が回ごとに公表している。2026年第1回は1,317名が受験して911名が合格、2026年第2回は1,062名が受験して712名が合格し合格率67.04%。累計合格者は11,550名 |
G検定とE資格が向いている人の違い
AIの全体像と活用の判断を、仕事で説明できるようになりたい人
G検定が向いています。受験資格がなく、AIの定義と動向、機械学習、法律と契約、倫理までを一度に確認できます。企画職や営業職など、AIを実装しない立場でも、技術の用語と注意点を押さえる目的に合います。
ディープラーニングのモデルを、自分で選んで実装する仕事に就きたい人
E資格が候補です。出題が、順伝播型ネットワーク、最適化、正則化、CNN、RNN、Transformer、開発・運用環境まで、実装に近い内容を扱います。ただし申込には、JDLA認定プログラムの修了が先に必要です。
いきなりE資格を受けたい人
申込の前に、認定プログラムを提供する事業者を選んで修了する工程が入ります。G検定の合格は公式の受験資格欄に記載がないため、公式の記載に沿えば、G検定を先に受けなくてもE資格の申込条件は満たせます。受ける順番は、学習の目的と時間で決めます。
受験目的別の選び方
例 1
営業職が、AI案件の会話についていくために1つ目を選ぶ
顧客がAI導入を検討していて、技術の用語を理解して提案に活かしたい場面です。
- G検定は受験資格がなく、一般13,200円で申し込めます。
- 出題にAIに関する法律と契約、AI倫理が含まれるため、提案時に確認が必要な論点を押さえられます。
- E資格は認定プログラムの修了と一般33,000円の受験料が必要で、実装の理論を深く問う試験のため、提案の場面とは目的が合いにくくなります。
結論: AIの全体像を理解したいなら、G検定を選びます。
例 2
機械学習を実装する職種を目指す人が、E資格までの道筋を描く
ディープラーニングのモデルを扱う職種に就きたく、資格で学習の成果を示したい場面です。
- E資格の受験資格は、JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していることです。
- 認定プログラムを修了した日から2年以内の試験に申し込む必要があるため、修了時期から受験回を逆算します。
- 次回の2027年第1回は2027年2月19日〜21日、申込は2026年12月1日からです。
結論: 認定プログラムの修了日を先に決め、そこから2年以内の回に申し込む計画を立てます。
例 3
G検定に合格した人が、次の目標を考える
G検定に合格し、さらにAIの技術を深めたいと考えている場面です。
- E資格は、確率・統計、情報理論、最適化、正則化、Transformerなどを、手法を選んで実装する観点で扱います。
- 編集部の整理では、G検定で触れた用語の一部は、E資格で理論と実装の両面から問われる形になります。
- 進む場合は、E資格の出題範囲(シラバス)と、受講する認定プログラムの内容が合っているかを確認します。
結論: 技術を深めたいなら、E資格の公式シラバスと認定プログラムの内容を照らし合わせて進みます。
受験する選択肢を決める手順
- 1
手順1 受ける目的を決める
AIを使い、事業に活かす立場で知識を示したいのか、ディープラーニングを実装する立場で能力を示したいのかを先に決めます。前者はG検定、後者はE資格が候補になります。
- 2
手順2 受験資格と費用を確認する
G検定は受験資格がなく、一般13,200円です。E資格は認定プログラムの修了が必要で、受験料は一般33,000円です。認定プログラムの受講費用と期間は、提供する事業者に確認します。
- 3
手順3 日程から受験日を置く
G検定は年に複数回あり、E資格は年2回です。E資格は認定プログラムの修了から2年以内の回に申し込む必要があるため、修了日と回の日程を並べて確認します。
G検定・E資格を選ぶ基準
- 1AIの全体像と法律・倫理まで押さえたいならG検定を選ぶ
- 2ディープラーニングを自分で選んで実装する能力を示したいならE資格を選ぶ
- 3E資格は申込の前に、JDLA認定プログラムの修了が必要になる
- 4E資格の申込に、G検定の合格は公式の受験資格として記載されていない
- 5合格率の数字だけで難しさを比べず、受験資格と出題の中心の違いも見る
- 6日程と受験料は変更されるため、申込前に公式サイトで最新の情報を確認する
資格選びで避けたい判断
E資格はG検定に合格しないと受けられないと考える
修正: 公式の受験資格欄に記載されているのは、JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していることです。G検定の合格は条件として記載されていません。ただし、認定プログラムの修了が必要なため、申込までの準備はE資格のほうが多くなります。
合格率の高さで、難しさを判断する
修正: G検定の約77%(2026年第5回)とE資格の67.04%(2026年第2回)は、受験者の集団、受験資格、問題数、出題の中心が異なります。受験料や準備の量も違うため、数字の大小だけでは優劣を決められません。
G検定の勉強だけでE資格の出題に対応できると考える
修正: E資格は、確率・統計、情報理論、最適化、正則化、開発・運用環境、ソースコードを含む問題まで扱います。G検定の知識は用語の土台になりますが、実装に近い範囲は別に学習します。
認定プログラムの修了日を、2年以内の条件と合わせて見ない
修正: E資格の受験資格は、試験日の過去2年以内の修了です。修了から時間があくと、条件を満たさない回が出ます。受ける回を決めてから、修了日との間隔を確認します。
選択前の到達チェック
- 二つの試験の実施団体と、出題の中心の違いを説明できる
- 受験資格(G検定は制限なし、E資格は認定プログラムの修了)を答えられる
- 受験料を、一般と学生でそれぞれ答えられる
- E資格が年2回で、次回が2027年2月であることを確認した
- 自分の目的に合う試験を、1つ選べる
G検定・E資格の学習ページ
よくある質問
QE資格を受けるのに、G検定の合格は必要?
公式の受験資格欄には、JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していることが記載されており、G検定の合格は記載されていません。
QG検定とE資格はどちらが難しい?
一律には決められません。G検定は受験資格がなく145問程度、E資格は認定プログラムの修了が必要で100問程度・120分です。合格率はG検定が第5回で約77%、E資格が2026年第2回で67.04%ですが、受験者の集団と出題の中心が異なるため、難しさの優劣の根拠にはなりません。
Q受験料はいくら違う?
一般の受験料は、G検定が13,200円、E資格が33,000円(いずれも税込)です。学生はG検定が5,500円、E資格が22,000円です。E資格には会員向けの27,500円もあります。認定プログラムの受講費用は、提供事業者に確認します。
QE資格の試験は年に何回ある?
公式の日程では、2027年は第1回が2月19日〜21日、第2回が8月27日〜29日です。申込は第1回が2026年12月1日から、第2回が2027年6月1日からです。
QE資格ではどんな問題が出る?
数学的基礎、深層学習の基礎、開発・運用環境、機械学習、深層学習の応用などから、100問程度の多肢選択式で出題されます。ソースコードを含む問題は、Pythonで記述、またはフレームワークを利用した形で出題されます。
執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)