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用語比較

検定手法の選び方|母平均・母比率・2群の差・3群以上・分散・度数(統計検定2級)

検定手法は、調べる対象が何か、比べる群がいくつあるか、の2つの問いで選べます。平均なら母平均の検定、比率なら母比率の検定、散らばりなら母分散の検定、度数の表ならカイ二乗検定、3群以上の平均なら分散分析です。

統計検定2級の公式出題範囲表(2026-10-17確認)は、仮説検定の項目に、母平均の検定、母分散の検定、母比率の検定、母平均の差の検定、母分散の比の検定、母比率の差の検定、適合度検定、独立性の検定を挙げています。実験計画の項目には、3群以上の平均値の差(分散分析)とF比があります。

このページは、個々の検定の中身は分かるのに、問題文を読んでどの検定を使うか決める段階で迷う人を対象にしています。1つずつの違いは、各行からたどれる個別の比較記事で確認できます。

この記事の根拠と出典

各セクションの見出しの下に、公式資料で確認した内容か編集部の整理かをラベルで示しています。 試験日・料金・申込条件・試験方式は変わることがあるため、申込前に公式サイトで確認してください。統計検定2級の一次情報確認日: 2026-10-09。

公式一次資料と照合した内容
母平均の検定、母分散の検定、母比率の検定、母平均の差の検定(分散既知・分散未知で等分散・等しいとは限らない場合)、母分散の比の検定、母比率の差の検定、適合度検定、独立性の検定、3群以上の平均値の差(分散分析)とF比が出題範囲に含まれることは、統計検定2級の公式出題範囲表(grade2_hani_20181214.pdf)を2026-10-17に照合しています。
編集部が学習用に整理した内容
対象と群の数の2つの問いで検定を選ぶ手順、計算を伴わない例、確認問題は編集部の学習上の整理です。

資格ごとの公式資料の一覧

結論

公式一次資料と照合:用語の定義は公式一次資料と照合しています。

選ぶ検定

調べる対象(平均・比率・分散・度数の表)と群の数(1つ・2つ・3つ以上)の2つで決まる。

問題文の手がかり

「平均」「割合」「ばらつき」「クロス表」などの語と、比べる群の数。

違いを表で確認

比較軸選ぶ検定問題文の手がかり
1つの母集団の平均母標準偏差が既知ならz検定、未知ならt検定(母平均の検定)検定統計量の分母が σ/√n か s/√n か
1つの母集団の比率母比率の検定(二項分布の正規近似を使う)「割合」「比率」「〜の人の割合が基準と異なるか」
2つの母集団の平均の差分散既知、分散未知で等分散、分散未知で等しいとは限らない、の3通り「分散は等しいとみなせる」の有無を問題文で確認する
同じ対象を2回測ったデータ2回の差を1組のデータとして扱う「同じ人の前後」「ペア」の語を探す
3群以上の平均一元配置の分散分析(F比で判断する)「3つの処理」「群間と群内のばらつき」
度数の表(カテゴリ)適合度検定(1つの分布が想定どおりか)と独立性の検定(2つの属性が無関係か)「期待度数」「クロス表」

公式一次資料と照合:統計検定2級: 2026-10-09に一次資料で確認一次資料の一覧を見る →

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どこで迷っているかを切り分ける

01

「平均の比較」と見ただけで、t検定に決めてしまう人

平均の比較でも、1つの母集団を基準値と比べる場合、2つの母集団を比べる場合、3群以上を比べる場合で検定が変わります。先に群の数を数えます。

02

比率の問題を、平均の検定として解こうとする人

「不良品の割合」「賛成の人の割合」のように、ある性質を持つ割合が対象なら、母比率の検定です。公式の出題範囲表は、母比率の検定を母平均の検定とは別の項目として挙げています。

03

分散を調べる問題で、どの分布の表を引くか決められない人

公式の出題範囲表は、標本分布の項目に、カイ二乗分布、F分布を挙げています。1つの母集団の分散を基準値と比べるときはカイ二乗分布、2つの母集団の分散の比を調べるときはF分布を使うのが、一般的な整理です。

具体例で使い分ける

編集部の整理

例 1

ある製品の平均重量が基準値と異なるか調べる

出荷した製品から標本を取り、平均重量が規格の基準値と異なるかを調べる場面です。

  • 対象は平均、群の数は1つなので、母平均の検定です。
  • 問題文に母標準偏差が分かっていると書かれていればz検定、標本標準偏差しか書かれていなければt検定です。

結論: 対象が平均で、群が1つなら母平均の検定です。z検定かt検定かは、母標準偏差が既知かどうかで決めます。

例 2

2つの工場の不良率に差があるか調べる

A工場とB工場から標本を取り、不良品の割合に差があるかを調べる場面です。

  • 対象は比率、群の数は2つなので、母比率の差の検定です。
  • 公式の出題範囲表は、2つの母集団の母数に関する仮説検定として、母比率の差の検定を挙げています。

結論: 対象が比率で、群が2つなら母比率の差の検定です。

例 3

3種類の肥料で収穫量の平均が異なるか調べる

3種類の肥料それぞれで育てた作物の収穫量を比べる場面です。

  • 対象は平均、群の数は3つなので、一元配置の分散分析です。
  • 2群ずつのt検定を繰り返すのではなく、全体で平均に差があるかを、群間と群内のばらつきの比(F比)で判断します。

結論: 3群以上の平均を比べるときは、分散分析を選びます。

問題文から答えを選ぶ手順

編集部の整理:対象と群の数の2つの問いで検定を選ぶ手順、計算を伴わない例、確認問題は編集部の学習上の整理です。

  1. 1

    調べる対象を決める

    平均、比率、分散、度数の表のどれかを、問題文の語から決めます。度数の表(クロス表や、カテゴリごとの度数)ならカイ二乗検定の系統です。

  2. 2

    群の数を数える

    1つなら基準値との比較、2つなら母数の差や比の検定、3群以上の平均なら分散分析です。

  3. 3

    2群の平均なら、データの取り方を見る

    同じ対象を2回測っているなら差を1組のデータとして扱い、別々の対象なら2標本の検定です。

  4. 4

    分散の条件を確認する

    2群の平均の差は、分散既知、分散未知で等分散、分散未知で等しいとは限らない、の3通りに分かれます(公式の出題範囲表)。

  5. 5

    片側か両側かを決める

    対立仮説が「異なる」なら両側、「大きい」「小さい」なら片側です。

試験での見分け方

編集部の整理

  • 1調べる対象(平均・比率・分散・度数の表)を先に決め、そのあとで群の数を数える。
  • 21つの母集団の平均は、母標準偏差が既知ならz検定、未知ならt検定にする。
  • 32群の平均の差は、分散が既知か、未知で等しいか、未知で等しいとは限らないかを問題文で確認する。
  • 43群以上の平均の差には、2群ずつの検定を重ねず、分散分析を使う。
  • 5度数の表には、カイ二乗分布を使う適合度検定か独立性の検定を選ぶ。

誤答しやすい選択肢

3群の平均を比べるのに、t検定を2群ずつ繰り返す

修正: 公式の出題範囲表は、3群以上の平均値の差を分散分析として挙げています。全体としての差は分散分析のF比で判断します。

割合の問題を母平均の検定として扱う

修正: ある性質を持つ割合が対象なら、母比率の検定です。出題範囲表でも別の項目です。

2群の平均の差で、分散の条件を読まずにt検定の式を選ぶ

修正: 分散既知、未知で等分散、未知で等しいとは限らない、の3通りで式が変わります。問題文の分散の記述を先に確認します。

適合度検定と独立性の検定を取り違える

修正: 1つのカテゴリの分布が想定どおりかを調べるのが適合度検定、2つの属性が無関係かを調べるのが独立性の検定です。

確認問題

Q1A組とB組とC組の平均点に差があるか調べる。使う検定は?

答え: 分散分析(一元配置)

3群の平均を比べるので分散分析です。F比で判断します。

Q2あるアンケートで、賛成の人の割合が50%と異なるか調べる。使う検定は?

答え: 母比率の検定

対象が比率で、群が1つなので、母比率の検定です。

Q3性別と購入の有無のクロス表で、2つの属性が無関係かを調べる。使う検定は?

答え: 独立性の検定

2つのカテゴリ変数の関連を調べる検定で、カイ二乗分布を使います。

到達チェック

  • 調べる対象と群の数の2つの問いで、検定を選べる
  • 2群の平均の差の3通りの条件を言える
  • 3群以上の平均に分散分析を使う理由を言える
  • 適合度検定と独立性の検定の違いを言える

同じ資格で次に知りたいこと

  • 不偏推定量と一致推定量の違い(不偏性・一致性の例題つき)

    不偏推定量(期待値がパラメータに一致)と一致推定量(標本サイズを増やすとパラメータに近づく)の違いを、標本平均、最初の1個だけを使う推定量、nで割る分散の例題、統計検定2級での判断手順と確認問題まで解説します。

  • 観察研究と実験研究の違い

    観察研究と実験研究の違いを、処置のランダムな割り当てがあるか、因果関係まで言えるか、ランダムな抽出との違い、交絡変数の扱いから整理し、統計検定2級での判断手順と確認問題まで解説します。

  • 標準化と偏差値の違い(z得点との関係)

    標準化(z得点)と偏差値の違いを、平均と標準偏差をもとにした変換の式、平均と標準偏差の値、正規分布を仮定した位置の読み方で整理し、総務省統計局の解説をもとに計算例を示します。統計検定2級での判断手順と確認問題も載せています。

よくある質問

Q検定手法を選ぶ一番短い方法は?

A

調べる対象(平均・比率・分散・度数の表)を決め、次に群の数(1つ・2つ・3つ以上)を数えます。

Q平均の差の検定でt検定とz検定はどう分けますか?

A

母標準偏差が既知ならz検定、未知なら標本から推定するt検定です。公式の出題範囲表は、2群の場合を分散既知、未知で等分散、未知で等しいとは限らない、の3通りに分けています。

Q統計検定2級に分散分析は出ますか?

A

公式の出題範囲表の実験計画の項目に、3群以上の平均値の差(分散分析)とF比が挙げられています(2026-10-17確認)。

Q母分散の検定は範囲ですか?

A

公式の出題範囲表の仮説検定に、母分散の検定と、母分散の比の検定が挙げられています(2026-10-17確認)。

次に見る比較

執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)