第1章 1変数データの記述
統計検定2級のデータソースと公的統計
統計検定2級の公式出題範囲は、大項目「データソース」に「(調べる場合の)データソース、公的統計など」を挙げています。公的統計は、基幹統計という区分、調査統計と加工統計の違い、調査の周期の3点で整理できます。
このページは、総務省統計局の学習サイトの記載をもとに、この3点を表と短い説明でまとめます。
この記事の目次
公式情報の確認
試験日、料金、申込条件、試験方式など変動する情報は、公式情報を最終確認してください。 当サイトの一次情報確認日: 2026-10-09。
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結論
- 公的統計は、公式出題範囲の「データソース」に載っている
- 基幹統計 = 国の特に大切な統計(統計局の説明)
- 調査統計 = 統計調査で作る統計、加工統計 = 他の統計を加工して作る統計
- 国勢統計・家計構造・住宅土地は5年ごと、人口動態・家計・建築着工は毎月が目安
- 統計データの入口はe-Stat。キーワードだけで探せる
出題範囲での位置づけ
公式の出題範囲表では、大項目「データソース」の小項目が「身近な統計」で、学習しておくべき用語として「(調べる場合の)データソース、公的統計など」が書かれています。ねらいは、歴史的な統計学の活用や社会における統計の必要性、データの取得の重要性を理解することです。
計算で解く項目ではなく、用語と区分を知っているかを確かめる項目です。同じ第1章で計算を伴う内容は、度数分布表から平均・分散を求める手順のページで確認できます。
基幹統計とは
総務省統計局の学習サイト「なるほど統計学園」は、基幹統計を「国の特に大切な統計」と説明し、分野ごとに一覧を載せています。分野と統計の例は次のとおりです。
- 人口: 国勢統計、人口推計、人口動態統計、生命表、国民生活基礎統計
- 労働・賃金: 労働力統計、就業構造基本統計、民間給与実態統計、毎月勤労統計、賃金構造基本統計、船員労働統計
- 企業・経済: 国民経済計算、個人企業経済統計、経済構造統計、小売物価統計、産業連関表、法人企業統計など
- 家計・住宅・土地・建設: 家計統計、全国家計構造統計、住宅・土地統計、建築着工統計、建設工事統計、法人土地・建物基本統計
統計の名前を見たら、どの分野の統計かを思い浮かべられると、問題文を読みやすくなります。なお、統計局のこのページの著作表示は2021年です。基幹統計の指定は変わることがあるため、最新の一覧は統計局やe-Statで確認してください。
調査統計と加工統計
統計局のページの注は、国民経済計算、産業連関表、生命表、社会保障費用統計、鉱工業指数、人口推計の6つを、他の統計を加工することによって作成される「加工統計」と説明しています。そのほかの統計は、統計調査によって作成されます。
- 国勢統計は調査を実施して作る統計。人口を直接数える
- 人口推計は、国勢調査による人口を基準に、その後の人口の動向を他の人口関連資料から得て算出する加工統計
同じ「人口」の統計でも、数えて作るのが国勢統計、基準の人口から推し進めて作るのが人口推計です。調査の対象をすべて調べるか、一部を調べるかの違いは、全数調査と標本調査の違いで確認できます。
主な統計の調査周期
統計局のページに書かれた周期を、一覧にしました。
| 統計 | 担当 | 周期 | 区分 |
|---|---|---|---|
| 国勢統計 | 総務省 | 5年ごとに調査を実施 | 調査統計 |
| 人口推計 | 総務省 | 毎月1日現在の人口、毎年10月1日現在の都道府県別人口を算出 | 加工統計 |
| 人口動態統計 | 厚生労働省 | 毎月公表 | 調査統計 |
| 生命表 | 厚生労働省 | 簡易生命表は毎年、完全生命表は5年ごと | 加工統計 |
| 家計統計 | 総務省 | 毎月調査 | 調査統計 |
| 全国家計構造統計 | 総務省 | 5年ごとに調査 | 調査統計 |
| 住宅・土地統計 | 総務省 | 5年ごとに調査を実施 | 調査統計 |
| 建築着工統計 | 国土交通省 | 毎月作成 | 調査統計 |
5年ごとの統計は、住まい・家計の構造・人口のように、毎月は変わりにくい全体像を調べるものが中心です。毎月の統計は、家計の収支や建築の着工のように、動きを追いたいものです。この読み方は上の表から導いた整理で、出題を予想するものではありません。
全国家計構造統計の関連キーワードには、ジニ係数が挙がっています。ジニ係数の計算はローレンツ曲線とジニ係数のページで確認できます。
データの探し方
統計局の学習サイトは、統計データをまとめたサイトを3つ紹介しています。
- e-Stat: 日本政府が発表している統計データをまとめたサイト。統計調査の名前や府省名が分からなくても、キーワードで探せる。地図表示や人口ピラミッドの作成もできる
- 統計ダッシュボード: 国や民間企業等が提供する主要な統計データをグラフにしたサイト。時間的な変化や地域ごとの違いを比べやすい
- キッズすたっと: 教科書にある言葉で統計データを探せるサイト
基幹統計から探すときは、分野で絞り、知りたい統計が見つかったら各府省のページやe-Statで結果を調べます。
問題文から読み取る
問題文の言い回しから、判断の手がかりを取り出せます。このページの内容から導いた読み方で、出題を予想するものではありません。
- 「5年ごとに実施される、国内の人口・世帯の調査」とあれば、国勢統計
- 「国勢調査の人口を基準に、毎月の人口を算出する」とあれば、人口推計(加工統計)
- 「年齢別の死亡率から平均余命を表す」とあれば、生命表(加工統計)
- 「世帯の消費支出を毎月調べる」とあれば、家計統計
- 「他の統計を加工して作る」とあれば、加工統計。国民経済計算や産業連関表が当てはまる
これらの統計は、第1章の記述統計と合わせて、章別の問題で確認できます。
統計検定2級の学習に使う書籍(Amazon)
試験範囲を通して読むときの1冊です。読んだ章は、このサイトの章別問題で確かめられます。
よくある質問
公的統計は、統計検定2級の出題範囲に載っていますか?
載っています。公式の出題範囲表は、大項目「データソース」の項目として「(調べる場合の)データソース、公的統計など」を挙げています。ねらいは、社会における統計の必要性と、データの取得の重要性を理解することです。
基幹統計とは何ですか?
総務省統計局の学習サイトは、基幹統計を「国の特に大切な統計」と説明しています。人口、労働・賃金、家計・住宅・土地・建設などの分野に、国勢統計や家計統計といった統計が並びます。
調査統計と加工統計は、どこで見分けますか?
元になるデータの作り方で見分けます。統計局のページは、国民経済計算、産業連関表、生命表、社会保障費用統計、鉱工業指数、人口推計を、他の統計を加工して作る加工統計とし、そのほかは統計調査によって作る統計としています。
国勢統計は毎年作られますか?
毎年ではありません。統計局のページは、国勢統計を5年ごとに調査を実施して作る統計としています。調査のない年の人口は、国勢調査の人口を基準にした人口推計で毎月1日現在などの値が算出されます。
統計データはどこで探せばよいですか?
e-Statが入口になります。e-Statは日本政府が発表している統計データをまとめたサイトで、統計調査の名前や府省名が分からなくても、キーワードで探せます。グラフで見たいときは統計ダッシュボードも使えます。
![日本統計学会公式認定 統計検定2級 公式問題集[CBT対応版] の表紙](/_next/image?url=https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FP%2F4788920476.09._SCLZZZZZZZ_.jpg&w=256&q=75)