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統計検定2級 用語解説

積事象とは

事象Aと事象Bがともに起こるという事象。集合でいえば2つの事象の共通部分にあたり、少なくとも一方が起これば成立する和事象とは区別される。確率の乗法定理(条件付き確率を使って積事象の確率を求める考え方)や、2つの事象が独立かどうかの判定で使う。

まず押さえる結論

積事象は、統計検定2級の「第2章 データ収集と確率」に出てくる用語です。見分けの要点は、積事象は2つの事象の共通部分(両方がともに起こる場合)を指し、和事象は2つの事象の和集合(少なくとも一方が起これば成立する場合)を指します。

情報源と編集区分

公式範囲を確認し、具体例・誤答例・判断手順は当サイトが編集。 一次情報確認日: 2026-10-09。

試験概要(公式)

混同しやすい用語との差

積事象 / 和事象

積事象は、2つの事象がともに起こるという事象です。集合でいえば2つの事象の共通部分にあたります。

和事象は、2つの事象の少なくとも一方が起こるという事象です。集合でいえば2つの事象の和集合にあたります。

見分け方: 両方とも起こる場合だけを指すのか、どちらか一方でも起これば成立するのかを問題文から見ます。

比較記事でさらに確認する

積事象の具体例と、問題文で見る箇所・隣接概念との境界

積事象を、役割と隣接概念の境界から捉える

事象Aと事象Bがともに起こるという事象。集合でいえば2つの事象の共通部分にあたり、少なくとも一方が起これば成立する和事象とは区別される。確率の乗法定理(条件付き確率を使って積事象の確率を求める考え方)や、2つの事象が独立かどうかの判定で使う。 試験では、処理の対象・目的・使う段階を別の概念と入れ替えた選択肢が出ます。何に対して何をする手法かを分けて確認します。

問題文で見る箇所
2つの事象がともに起こる(両方が満たされる)場合だけを指しているかを確認します。
隣接概念との境界
積事象は2つの事象の共通部分(両方がともに起こる場合)を指し、和事象は2つの事象の和集合(少なくとも一方が起これば成立する場合)を指します。

誤答しやすい選択肢

  • 少なくとも一方が起これば成立する和事象の意味で積事象という語を使う。定義の主語と処理対象を確認します。
  • 積事象の目的だけを見て、同じ目的を持つ別手法まで同じ用語とする。具体的な処理を比較します。
  • 積事象を使えば目的が必ず達成されると断定する。適用条件や評価を別に確認します。

4段階の判断手順

  1. 01問題文が状態、手法、評価指標、制度のどれを説明しているか決める。
  2. 02定義の中心となる対象と動作が積事象に一致するか確認する。
  3. 03隣接概念と共通する目的ではなく、処理や条件の違いを見る。
  4. 04必ず・完全に・だけでよいという過度な断定がないか見直す。

到達条件: 積事象を一文で説明し、最も混同しやすい隣接概念との違いを処理または条件から言える。

試験での問われ方

01

定義の言い換え

用語そのものではなく、説明文の一部を言い換えて出されることがあります。

02

似た概念との比較

同じ章の用語と入れ替えた選択肢に注意します。対象、目的、使う場面を分けます。

03

具体例からの判断

問題文の事例が、定義のどの部分に対応しているかを先に確認します。

誤答しやすいポイント

「第2章 データ収集と確率」の問題で、取り違えやすい組み合わせです。

  • 母集団と標本の取り違え。標本は母集団の一部であり、抽出方法に偏りがあると推測も偏る。
  • 独立と排反の混同。独立は一方の発生が他方の確率を変えないこと、排反は同時に起こらないこと。
  • 条件付き確率で分母に置く事象の取り違え。何が既に起きた条件なのかを先に確認する。

関連する確認問題

第2章 データ収集と確率 / 確率

製品100個のうち少なくとも一つが不良となる確率を、すべて良品である確率から求めたい。利用する考え方はどれか。

この事例では、求めたい事象と「すべて良品である」事象の関係をとらえ、確率の求め方を選ぶ。判断の軸は「起こらない側から1を引く余事象か」である。正解は「「すべて良品である」事象の余事象として、1からその確率を引く」である。少なくとも一つが不良となる事象は、すべて良品である事象が起こらない事象、つまり余事象なので、1からすべて良品である確率を引けばよい。不良が1個の場合、2個の場合と一つずつ直接数えるより、この方が簡単に求められる。2つの事象は同時には起こらないので積事象は空になり、独立でもない。各製品の不良の確率を足すと、複数が同時に不良となる場合を重ねて数えてしまう。「少なくとも一つ」という言葉が出たら、余事象から考えられないかを確かめて見分ける。

第2章 データ収集と確率 / 確率

コイン投げの結果が独立であることと、表と裏が同時に出ないことを区別する。正しい説明はどれか。

この事例では、独立と排反(同時に起こらないこと)を区別できているかを問うている。判断の軸は「確率を変えない関係と同時発生しない関係は別か」である。正解は「独立は一方が起きても他方の確率が変わらない関係であり、同時に起こらないこととは別である」である。2事象AとBが独立であるとは、P(A∩B)=P(A)P(B)が成り立つことで、一方が起きても他方の確率は変わらない。2回のコイン投げで両方表になる確率は1/4で、独立でも積事象は起こりうる。1回の投げの表と裏は排反であり、確率が0でない排反な2事象は独立にならない。前の結果で次の確率が変わると考えるのも、独立の定義に反する。「同時に起こらない」と「確率を変えない」を別の性質として見分ける。

第2章 データ収集と確率 / 確率

2事象A、Bについて、P(A)=0.40、P(B)=0.50、P(A∩B)=0.20だった。P(A∩B)とP(A)P(B)を比較した判断として、最も適切なものはどれか。

正解は「0.20=0.40×0.50なので、AとBは独立である」である。2事象の独立性はP(A∩B)=P(A)P(B)で判定でき、本問では0.40×0.50=0.20が与えられた積事象の確率と一致する。排反ならP(A∩B)=0でなければならず、本問の0.20とは矛盾する。積事象の確率が正でも独立は成立し得るため、P(A∩B)>0だけで従属とはいえない。和事象の確率は加法定理から0.40+0.50-0.20=0.70と求められるが、独立性の判定には追加で必要ない。

同じ章で確認したい用語

到達チェック

  • 積事象を一文で説明できる
  • 同じ章の似た用語と違いを説明できる
  • 問題文の具体例から、積事象に関係する論点を拾える
  • 関連問題を解き、誤答した選択肢の理由を確認できる

執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)