生成AIの実践と活用事例
生成AIのクリエイティブ制作活用(画像・動画・音声・BGM)
生成AIパスポートの2027年版シラバスは、第5章に「クリエイティブ制作での活用」を置き、画像、動画、ナレーション・BGM、ロゴ案、多言語ローカライズの5つを学習項目に並べています。詳細キーワードに「権利関係の確認」と「ライセンス条件」が並ぶため、作った後に公開してよいかの確認が中心です。
このページは、公式シラバスと文化庁の資料の範囲で、5つの学習項目、公開や販売の前に確かめる権利、作業ごとの確認点を整理しています。
公式情報の確認
試験日、料金、申込条件、試験方式など変動する情報は、公式情報を最終確認してください。 当サイトの一次情報確認日: 2026-08-31。
試験の出題範囲・実施要項は変動するため、受験前に公式情報を確認してください。
結論
- 2027年版の第5章に、画像・動画・音声・BGM・ロゴ案・多言語ローカライズの5項目がある
- 詳細キーワードに、権利関係の確認、ライセンス条件、一貫性、モックアップが並ぶ
- AI生成物をSNSで公表したり販売したりする場合は、通常の著作権侵害と同じ基準で判断される
- 生成が適法でも、利用は場面ごとに適法性を判断する
5つの学習項目
2027年2月試験より適用のシラバスは、中項目「クリエイティブ制作での活用」の学習目標を、画像・動画・音声・音楽の生成と、既存素材の展開・多言語ローカライズにおける活用方法を学習することとしています。学習項目は次の5つです。
| 学習項目 | 頼む作業の例 |
|---|---|
| 画像・ビジュアル素材の生成 | 画像生成AIで、記事や資料に使う画像の案を作る |
| 動画コンテンツの生成・編集 | 動画生成AIで短い動画を作る、既存の動画を編集する |
| ナレーション・音声・BGMの生成 | TTS(Text-to-Speech)で読み上げ音声を作る、BGMを作る |
| ロゴ・デザイン案・モックアップの作成 | ロゴやデザインの案、画面の見本を作る |
| 既存素材のバリエーション展開・多言語ローカライズ | 手元の素材から別案を作る、他の言語向けに作り替える |
詳細キーワードには、画像生成AI、動画生成AI、音声生成AI、TTS(Text-to-Speech)、モックアップ、権利関係の確認、一貫性、ライセンス条件が並びます。生成の種類(画像・動画・音声)と、公開前の確認(権利関係・ライセンス条件)の2組で覚えると整理しやすくなります。動画の仕組みは動画生成AIとはに、音声は音声生成AIとはに整理しています。
一次資料: 生成AIパスポート公式シラバス(2027年2月試験より適用)
公開・販売の前に確かめる権利
文化庁の「AIと著作権に関する考え方について」の概要資料は、生成・利用段階について、次のように説明しています。
- AIを利用して生成した画像等をSNS等にアップロードして公表したり、複製物を販売したりする場合は、通常の著作権侵害と同様の基準で、侵害となるか否かが判断される
- 生成された画像等に、既存の著作物との類似性(創作的表現が共通していること)と依拠性(既存の著作物をもとに創作したこと)が認められ、かつ権利制限規定の対象外である場合は、著作権侵害となる
- 生成物の生成が適法に行える場合でも、生成物の利用(SNSへのアップロード等)まで直ちに適法となるものではなく、場面ごとに適法性の判断が必要
作る段階で問題がなくても、公開や販売の場面で、似ていないかを確かめます。類似性と依拠性の詳しい考え方は生成AIと著作権に整理しています。人の顔や名前の権利は肖像権とパブリシティ権で確認できます。
一次資料: 文化庁「AIと著作権に関する考え方について」概要資料
作業ごとの確認点
シラバスは確認点を作業ごとに割り振っていないため、次の表はこのサイトの整理です。ライセンス条件は、使うツールごとに定められているため、ツールの利用規約で確かめます。
| 作業 | 確かめること | 対応するシラバスの語 |
|---|---|---|
| 画像・ビジュアル素材 | 既存の著作物に似ていないか。使うツールのライセンス条件で、商用や公開が認められているか | 権利関係の確認、ライセンス条件 |
| 動画の生成・編集 | 人物の映像や既存素材が混ざっていないか。場面ごとの一貫性が保たれているか | 動画生成AI、一貫性、権利関係の確認 |
| ナレーション・音声・BGM | 読み上げの誤読がないか。音声やBGMのライセンス条件 | 音声生成AI、TTS、ライセンス条件 |
| ロゴ・デザイン案・モックアップ | 案は見本として使い、本番の採用前に権利関係を確かめる | モックアップ、権利関係の確認 |
| バリエーション展開・多言語化 | 元の素材の権利を持っているか。翻訳した文言の意味が合っているか | 権利関係の確認、一貫性 |
ロゴやモックアップは「案」として使い、本番で採用する前に権利関係を確かめる流れです。出力の来歴を示す仕組みはC2PA(来歴情報)とはに整理しています。
現行版と2027年版の違い
現行(2026年2月適用)のシラバスは、第3章「現在の生成AIの動向」の中項目「生成AIが出来ることと主なサービス」の詳細キーワードに、画像のリサイズ、正規化、データの水増し(augmentation)、データ拡張技術、リマスタリングを載せています。 2027年2月試験より適用の版の本文には、リサイズ、水増し、リマスタ、正規化の語は見つかりません(2026-10-20確認)。2027年版は、画像などの加工の技術用語より、作った素材の権利関係とライセンス条件の確認に軸が移っています。受験回の版は、公式サイトのシラバスで確認してください。
よくある質問
この5項目は、どの章で出ますか?
2027年2月試験より適用のシラバスでは、第5章「生成AIの実践と活用事例」の中項目「クリエイティブ制作での活用」にあります。出題を予想するものではないため、受験回の版のシラバスで確認してください。
ライセンス条件は、どこで確かめますか?
使うツールの利用規約やサービスの案内で確かめます。シラバスは詳細キーワードに「ライセンス条件」と「権利関係の確認」を載せていますが、個別のツールの条件は載せていません。商用で使えるか、公開してよいかは、ツールごとに確かめます。
生成が適法なら、使うのも適法ですか?
直ちにそうはなりません。文化庁の資料は、生成物の生成が適法に行える場合でも、生成物の利用まで直ちに適法となるものではなく、場面ごとに判断が必要だとしています。
著作権の考え方は、どこで詳しく読めますか?
生成AIと著作権の全体像は、このサイトの著作権のページに整理しています。このページは、制作作業ごとの確認点に絞っています。
生成AIパスポートの学習に使う書籍(Amazon)
試験範囲を通して読むときの1冊です。読んだ章は、このサイトの章別問題で確かめられます。
