用語比較
処理群と対照群の違い|新しい処置を受ける群と、比べる基準の群(統計検定2級)
処理群は新しい処置を受ける群、対照群はその処置を受けない群で、処置の効果は、この二つの群の結果を比べて判断します。
統計検定2級の公式出題範囲には、実験計画の概念として「実験、処理群と対照群、反復、ブロック化」が並びます。処置を受けるのが処理群、比べる基準になるのが対照群と押さえると、設問で群の名前が出たときに役割を取り違えません。
このページは、2つの群の名前は知っているが、なぜ対照群が必要なのか、プラセボや無作為な割り当てとどうつながるのかが曖昧な人向けです。分散分析の計算は別のページで扱い、ここでは群の役割だけを扱います。
この記事の目次
この記事の根拠と出典
各セクションの見出しの下に、公式資料で確認した内容か編集部の整理かをラベルで示しています。 試験日・料金・申込条件・試験方式は変わることがあるため、申込前に公式サイトで確認してください。統計検定2級の一次情報確認日: 2026-10-09。
結論
処理群
調べたい処置(新しい薬、新しい教材など)を実際に受ける群。
対照群
NCI用語集は、臨床試験で調べている新しい処置を受けない群で、処置を受ける群と比べて、その処置が効くかを見るための群だと説明する。
プラセボ
NCI用語集は、試験中の薬や処置と見た目が同じで、同じ方法で与える不活性な物質等と説明する。対照群に与える対照処置として使う。
違いを表で確認
| 比較軸 | 処理群 | 対照群 |
|---|---|---|
| 処置を受けるか | 処理群:調べたい処置を受ける | 対照群:調べたい処置を受けない |
| 役割 | 処理群:処置を受けたときの結果を示す | 対照群:処置の効果を判断するときの比べる基準になる |
| プラセボとの関係 | 処理群:試験中の薬や処置そのものを受ける | 対照群:プラセボは、医学実験で交絡を防ぐための対照処置として使われる(STAT 500) |
| 群の決め方 | 処理群:実験では、被験者を無作為に割り当てる(ランダム化) | 対照群:処理群と同じく無作為に割り当てるのが実験の原則。選択バイアスを避けるため |
| 設問で目にする語(目安) | 処理群:処置を受ける、新しい薬、新しい方法 | 対照群:比較の基準、処置を受けない、プラセボ |
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対照群を、ただの余りの群だと思っている人
対照群は、処置の効果を判断するための基準です。対照群がないと、処理群の結果が良かったとしても、それが処置のせいなのか、もともとの違いなのかを区別できません。
対照群は何も与えない群だと決めている人
NCI用語集は、対照群を新しい処置を受けない群と説明します。医学実験では、見た目が同じプラセボを与えて、与えられたという条件をそろえる場合があります。何も与えない群とは限りません。
群の振り分けを、希望や都合で決めてよいと考えている人
ペンシルベニア州立大学のSTAT 500は、ランダム化を、意図しない選択バイアスを避けるために被験者を無作為に群へ分けることと説明します。希望者を処理群にすると、群の違いが処置以外の要因と混ざります。
具体例で使い分ける
例 1
新しい学習教材の効果を調べる設問の場合
受験者40人を無作為に20人ずつの2群に分け、一方に新しい教材を使わせ、もう一方には従来の教材を使わせて、テストの得点を比べる、という設問です(数値は説明用の例です)。
- 新しい教材を使う群が処理群です。
- 新しい教材を使わない群が対照群で、得点の比べる基準になります。
- 群を無作為に分けているので、二つの群の違いが処置以外の要因と混ざりにくくなります。
結論: 新しい教材を使う群が処理群、使わない群が対照群です。
例 2
薬の効果を調べる設問の場合
新しい薬を与える群と、見た目が同じ不活性な物質(プラセボ)を与える群に、被験者を無作為に分けて結果を比べる、という設問です。
- 新しい薬を与える群が処理群です。
- プラセボを与える群が対照群です。NCI用語集は、プラセボの効果と試験中の薬の効果を比べると説明します。
- STAT 500は、医学実験のプラセボを、交絡を防ぐための対照処置としています。
結論: プラセボを与える群は、処置を受けない対照群です。
例 3
希望者だけを処理群にした場合
新しい方法を試したい人を処理群に、試したくない人を対照群にして結果を比べた、という設問です。
- 群の決め方が被験者の希望なので、無作為に割り当てた実験ではありません。
- STAT 500は、処置がランダムに割り当てられていれば因果関係の結論を導けると説明します。
- 希望という要因が結果に関わっていれば、結果の差が処置のせいだと言い切れません。
結論: 無作為な割り当てがないと、処置の効果と希望の違いが区別できません。
問題文から答えを選ぶ手順
- 1
調べたい処置を特定する
設問が効果を調べようとしている薬、教材、方法を探します。
- 2
処置を受ける群を処理群とする
その処置を実際に受ける群が処理群です。
- 3
比べる基準の群を対照群とする
その処置を受けず、比べる基準になる群が対照群です。プラセボを与える群もここに入ります。
- 4
群の決め方を確認する
被験者を無作為に割り当てているかを見ます。無作為でなければ、因果関係の結論は弱くなります。
試験での見分け方
- 1処理群は調べたい処置を受ける群、対照群はその処置を受けない群。
- 2対照群は、処置の効果を判断するときの比べる基準になる。
- 3医学実験のプラセボは、交絡を防ぐための対照処置として対照群に与える。
- 4群の割り当ては無作為に行い、選択バイアスを避ける。
誤答しやすい選択肢
対照群を、処置の効果を測る対象の群だと考える
修正: 処置を受けて結果を示すのは処理群です。対照群は、その結果と比べる基準です。
プラセボを与える群を、処置を受けた群と数える
修正: プラセボは不活性な物質で、調べたい薬ではありません。薬の効果は、薬を受ける群とプラセボなどの対照処置を受ける群を比べて判断します。
ランダムな抽出とランダムな割り当てを同じものだと考える
修正: STAT 500は、ランダムな抽出は母集団へ一般化する根拠、ランダムな割り当ては因果関係の結論の根拠になると、別のものとして説明します。群に分けるときの無作為化は、割り当てです。
確認問題
Q1新しい薬を実際に受ける群と、その薬を受けずに比べる基準になる群は、それぞれ処理群と対照群のどちらですか?
答え: 新しい薬を受ける群が処理群、受けない群が対照群
NCI用語集は、対照群を新しい処置を受けない群で、処置を受ける群と比べるための群だと説明します。
Q2試験中の薬と見た目が同じ不活性な物質を与える群は、処理群と対照群のどちらですか?
答え: 対照群
プラセボは、調べたい薬の効果を判断するための対照処置です。
Q3被験者を処理群と対照群へ分けるとき、選択バイアスを避けるために使う方法は何ですか?
答え: 無作為な割り当て(ランダム化)
STAT 500は、ランダム化を、意図しない選択バイアスを避けるために被験者を無作為に群へ分けることと説明します。
到達チェック
- 処理群と対照群の違いを、処置を受けるかどうかで説明できる
- 対照群が比べる基準になる理由を言える
- プラセボを与える群が対照群になる理由を説明できる
- 無作為な割り当てが必要な理由を言える
関連ページで確認する
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よくある質問
Q処理群と対照群の違いは何ですか?
処理群は調べたい処置を受ける群で、対照群はその処置を受けず、比べる基準になる群です。
Q対照群には何も与えないのですか?
NCI用語集は、対照群を新しい処置を受けない群と説明します。医学実験では、見た目が同じ不活性なプラセボを与えることがあります。
Qなぜ無作為に割り当てるのですか?
STAT 500は、意図しない選択バイアスを避け、処置がランダムに割り当てられていれば因果関係の結論を導けると説明します。
Q統計検定2級に出ますか?
公式出題範囲の実験計画の概念に「実験、処理群と対照群、反復、ブロック化」が挙がっています。
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執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)
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