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用語比較

度数・相対度数・累積度数の違い(度数分布表の読み方)

度数は「そのカテゴリや階級に入るデータの個数」、相対度数は「度数を総度数で割った割合」、累積度数は「小さい側から度数を足し上げた個数」です。累積度数を総度数で割ると累積相対度数になります。

統計検定2級の公式出題範囲表は、データの分布の記述として度数分布表、ヒストグラム、累積度数グラフを挙げています。度数分布表の列の意味と計算の向きを押さえておくと、表を読む設問で迷いません。

このページは、度数分布表の4つの列の違いが曖昧な人と、「全体の何割が○点未満か」を表から読み取る手順を整理したい人を対象にしています。

この記事の根拠と出典

各セクションの見出しの下に、公式資料で確認した内容か編集部の整理かをラベルで示しています。 試験日・料金・申込条件・試験方式は変わることがあるため、申込前に公式サイトで確認してください。統計検定2級の一次情報確認日: 2026-10-09。

公式一次資料と照合した内容
度数・相対度数・累積度数の定義と、累積度数を求められるのが順序尺度のときである点は、総務省統計局『データ・スタート』と統計検定2級の公式出題範囲表を2026-10-21に照合しています。
編集部が学習用に整理した内容
聞かれている量から使う列を選ぶ手順と、最後の行での検算の手順は編集部の学習上の整理です。

資格ごとの公式資料の一覧

結論

公式一次資料と照合:用語の定義は公式一次資料と照合しています。

度数・相対度数

度数は該当する人数や個数。相対度数は各度数を総度数で割った値で、100倍すると百分率になる(総務省統計局)。

累積度数

値の小さいカテゴリから順に度数を足し上げた度数。最後のカテゴリまで足すと全体の度数と一致する(総務省統計局)。

違いを表で確認

比較軸度数・相対度数累積度数
意味度数:その階級に入る個数。相対度数:全体に占める割合累積度数:その階級までの個数の合計。累積相対度数:その階級までの割合の合計
計算相対度数=度数÷総度数累積度数=それまでの度数の和。累積相対度数=累積度数÷総度数
最後の階級での値相対度数の合計は1.000累積度数は総度数、累積相対度数は1.000と一致する
向いている問いどの階級が多いか、割合はいくつか○以下(未満)が全体の何割か、中央値はどの階級にあるか
足し上げの前提足し上げは不要順序のあるデータだけ。名義尺度では累積度数を求めてはいけない(総務省統計局)

公式一次資料と照合:統計検定2級: 2026-10-09に一次資料で確認一次資料の一覧を見る →

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どこで迷っているかを切り分ける

01

相対度数の分母を取り違える人

相対度数は各カテゴリの度数を総度数(合計の人数)で割った値です。総務省統計局のデータ・スタートの例では、満足576人を総数1,200人で割った0.480が相対度数です。階級の度数や、直前の累積度数で割らないようにします。

02

累積度数の足し上げ方向を間違える人

累積度数は、値の小さいカテゴリから順に度数を足し上げます。同じ例では、満足576人にどちらともいえない410人を足した986人が2段目の累積度数で、最後は総度数の1,200人に一致します。最後の行が総度数にならなければ足し間違いです。

03

名義尺度のデータに累積度数を求めてしまう人

総務省統計局の説明では、累積度数や累積相対度数を計算できるのは順序尺度の変数のときです。名義尺度は順序に従って足し上げられないので、累積度数を求めてはいけません。

具体例で使い分ける

編集部の整理

例 1

度数分布表から累積相対度数を求める

20人の得点を、40以上50未満から80以上90未満の5階級に分けた度数が、順に2、4、8、4、2のときの表を作る場面です。

  • 総度数は2+4+8+4+2=20です。相対度数は各度数を20で割り、順に0.10、0.20、0.40、0.20、0.10になります。
  • 累積度数は小さい階級から足し上げ、順に2、6、14、18、20です。最後が総度数20に一致します。
  • 累積相対度数は累積度数を20で割り、順に0.10、0.30、0.70、0.90、1.00です。

結論: 70未満は累積度数が14人、累積相対度数が0.70です。「全体の7割が70点未満」と読めます。

例 2

中央値がどの階級に入るかを表から見つける

上の表で、20人の中央値が含まれる階級を答える場面です。

  • 累積相対度数が初めて0.5以上になる階級が、中央値を含む階級です。
  • 累積相対度数は、50未満の階級で0.10、60未満で0.30、70未満で0.70です。
  • 0.30は0.5に届かず、0.70は届くので、60以上70未満の階級が当たります。

結論: 中央値は60以上70未満の階級に入ります。累積の列を上から見て0.5を超える最初の行を探します。

例 3

相対度数の表から人数を逆算する

総度数が200人で、ある階級の相対度数が0.35と書かれているときの人数を求める場面です。

  • 相対度数は度数÷総度数なので、度数は相対度数×総度数で求まります。
  • 0.35×200=70です。

結論: 該当する度数は70人です。相対度数は、総度数を掛けると度数に戻ります。

問題文から答えを選ぶ手順

編集部の整理:聞かれている量から使う列を選ぶ手順と、最後の行での検算の手順は編集部の学習上の整理です。

  1. 1

    聞かれているのが個数か割合かを確認する

    「何人」「いくつ」なら度数、「何割」「何%」なら相対度数を見ます。

  2. 2

    「以下」「未満」の言葉があるか確認する

    「○未満の人は全体の何割か」のように、ある値までをまとめて聞くときは累積の列を使います。

  3. 3

    総度数を確かめる

    相対度数の分母は総度数です。表の合計行で総度数を確認してから計算します。

  4. 4

    最後の行で検算する

    累積度数の最後は総度数、累積相対度数の最後は1.000になります。ならなければ足し間違いです。

試験での見分け方

編集部の整理

  • 1個数を聞かれたら度数、割合を聞かれたら相対度数。
  • 2「○未満が全体の何割」は累積相対度数。
  • 3相対度数は度数÷総度数。累積相対度数は累積度数÷総度数。
  • 4累積度数は順序のあるデータだけに使う。

誤答しやすい選択肢

累積度数を総度数で割らずに割合として読む

修正: 累積度数は個数の合計です。割合で答えるときは総度数で割って累積相対度数にします。

累積相対度数を相対度数の平均と混同する

修正: 累積相対度数は、相対度数を小さい階級から足し上げた値です。最後の階級で1.000になります。

名義尺度のカテゴリにも累積度数を付ける

修正: 名義尺度は順序に従って足し上げられません。累積度数は順序尺度や量的データの階級に対して求めます。

相対度数の丸めで合計が1にならないと焦る

修正: 総務省統計局は、相対度数の小数点以下の桁数を多くしすぎないよう注意しています。丸めによる合計のずれは、計算ミスと区別して考えます。

確認問題

Q1総度数が50で、ある階級の度数が10のとき、相対度数は?

答え: 0.20

相対度数は度数÷総度数なので、10÷50=0.20です。

Q2度数が順に3、5、12、10の4階級の表で、3番目の階級までの累積度数は?

答え: 20

小さい階級から足し上げて、3+5+12=20です。最後まで足すと30になり、これが総度数です。

Q3累積相対度数が最後の階級で示す値は?

答え: 1.000(100%)

最後の階級まで足し上げると全体になるので、累積度数は総度数と、累積相対度数は1.000と一致します。

到達チェック

  • 度数・相対度数・累積度数・累積相対度数の意味を一言で言える
  • 度数分布表から相対度数を計算できる
  • 累積度数を小さい階級から足し上げて検算できる
  • 累積相対度数から「○未満の割合」を読み取れる
  • 名義尺度に累積度数を求めてはいけない理由を説明できる

同じ資格で次に知りたいこと

よくある質問

Q度数と相対度数の一番短い違いは?

A

度数は個数、相対度数はその個数を総度数で割った割合です。相対度数を100倍すると百分率になります。

Q累積度数と累積相対度数の違いは?

A

累積度数は小さい側から足し上げた個数、累積相対度数はそれを総度数で割った割合です。最後の階級でそれぞれ総度数と1.000になります。

Q累積度数はどのデータにも使える?

A

総務省統計局の説明では、累積度数や累積相対度数を計算できるのは順序尺度の変数のときで、名義尺度では求めてはいけません。

Q統計検定2級で度数分布表は出る?

A

公式の出題範囲表は、データの分布の記述として度数分布表、ヒストグラム、累積度数グラフを挙げています。

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執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)