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AIエージェントとは

コーディングエージェントとハーネスエンジニアリング

コーディングエージェントとハーネスエンジニアリングは、2027年2月試験から適用される生成AIパスポートの公式シラバスで、第3章の学習項目に置かれています。コーディングエージェントは、コードを読み、書き、実行し、プルリクエストを開くところまで進めるAIエージェントです。

このページは、シラバスと各社の公式資料に書かれている範囲で、作業の流れ、人が確認する場所、ハーネスエンジニアリングの考え方を整理しています。

公式情報の確認

試験日、料金、申込条件、試験方式など変動する情報は、公式情報を最終確認してください。 当サイトの一次情報確認日: 2026-08-31。

試験の出題範囲・実施要項は変動するため、受験前に公式情報を確認してください。

結論

  1. コーディングエージェントは、コードベースを読み、ファイルを編集し、コマンドを実行するAIエージェント
  2. Claude Codeの公式ドキュメントでは、ブランチの作成、コミット、プルリクエストを開くところまで進められる。Copilot cloud agentはブランチの作成、コミット、プッシュを担う
  3. 取り込む前の確認は人が行う。GitHub Docsは、セッションログが利用者自身のレビューとテストの代わりにならないと説明している
  4. ハーネスとはAIエージェントのうちモデル以外のすべて。行動の前に導くガイドと、行動の後に観察するセンサーの2種類で整える

どんなAIエージェントか

Anthropicの公式ドキュメントは、Claude Codeを、コードベースを読み、ファイルを編集し、コマンドを実行し、開発ツールと連携するエージェント型のコーディングツールと説明しています。 ターミナル、IDE、デスクトップアプリ、ブラウザで使えます。 GitHubのCopilot cloud agentは、リポジトリを調べ、変更を計画し、クラウド上の開発環境でファイルの編集とテスト・リンターの実行までを行います。文章の質問に答えるだけの生成AIと違い、ファイルやコマンドという実際の道具を使って作業を進めます。

自律性の考え方や、対話型の生成AIとの違いはAIエージェントとはに整理しています。外部の道具を呼び出す仕組みはFunction Callingにまとめています。

一次資料: Anthropic公式ドキュメント「Claude Code overview」、GitHub Docs「GitHub Copilot on GitHub.com」

依頼からプルリクエストまでの流れ

公式資料に書かれた作業を、4つに分けて示します。 Anthropicの資料では、機能の構築と不具合の修正は平易な言葉で依頼でき、gitとの連携では変更のステージング、コミットメッセージの作成、ブランチの作成、プルリクエストを開くところまで行えるとされています。 GitHubの資料では、プルリクエストを作る前に変更を確認して修正を依頼できるとされています。

順番担当内容
1利用者作りたい機能や直したい不具合を、平易な言葉で依頼する(エラーメッセージを貼ってもよい)
2AIコードベースを読み、方針を計画し、複数のファイルにコードを書き、動作を確かめる
3AIブランチの作成、変更のコミット(コミットメッセージの作成を含む)、プルリクエストを開くところまで進める
4利用者・レビュー担当者変更を確認し、修正を依頼する。問題がなければ取り込む

プルリクエストは、AIが書いた変更を人が確認してから取り込むための入口です。外部のツールやデータにつなぐ仕組みはMCPに、複数のAIで役割を分ける考え方はマルチエージェントにまとめています。

一次資料: Anthropic公式ドキュメント「Claude Code overview」、GitHub Docs「GitHub Copilot on GitHub.com」

ハーネスエンジニアリングとは

Martin Fowlerのサイトに載ったBirgitta Böckeler氏の記事(2026年4月2日)は、ハーネス(harness)を、AIエージェントのうちモデル以外のすべてを指す略称(Agent = Model + Harness)と説明しています。 コーディングエージェントには内蔵のハーネスがありますが、利用者も自分の用途のために外側のハーネスを作れます。 その目的は、エージェントが最初から正しく実行する確率を上げることと、人の目に触れる前に多くの問題を自己修正する仕組みを備えることです。

同じ記事は、この仕組みを2種類に分けています。

種類働く時点役割
ガイド(フィードフォワード)AIが行動する前行動を予測して導き、最初の試みで良い結果が出る確率を上げる
センサー(フィードバック)AIが行動した後結果を観察し、AIが自分で直す手助けをする

ガイドだけでは効果を確かめられず、センサーだけでは同じ誤りを繰り返すため、両方を組み合わせます。記事では、センサーだけの場合は同じ誤りを繰り返すエージェントに、ガイドだけの場合はルールを組み込んでも効果があったかを知れないエージェントになるとされています。

さらに、ガイドとセンサーは実行の仕方で2つに分けられます。

実行の種類例特徴
computational(計算的)テスト、リンター、型チェッカー、構造の解析決まった手順で動き、速く、結果が信頼できる
inferential(推論的)意味の解析、AIによるコードレビュー、LLM as judge遅く高価で、結果の揺れが大きい

指示文の工夫はプロンプトエンジニアリングに、エージェントに渡す情報全体の設計はコンテキストエンジニアリングにまとめています。

一次資料: Birgitta Böckeler「Harness engineering for coding agent users」(Martin Fowler's site)

人が確認する場所

GitHub Docsは、セッションログが作業内容と使った道具を示すと説明したうえで、ログは利用者自身のレビューとテストの代わりにならないとしています。 Copilot code reviewは、プルリクエストの変更を確認して問題点と修正案を示しますが、示された修正案を確認して適用するのは利用者です。AIが書いたコードも、AIが確認した結果も、最後は人が確かめます。

Fowlerのサイトの記事も、エージェントがより少ない監督で動けるようにするには、結果への信頼を高める方法が必要だと述べています。 その方法の一つがハーネスで、目的は人が見る前に自己修正できる問題を増やし、レビューの手間を減らすことと説明されています。

権限を広く渡しすぎるリスクは過剰な権限(エクセシブ・エージェンシー)に、AIの出力の確かめ方はAI出力の評価と検証にまとめています。

一次資料: GitHub Docs「GitHub Copilot on GitHub.com」、Birgitta Böckeler「Harness engineering for coding agent users」

シラバスのどこに出るか

場所内容
第3章の中項目「AIエージェントのツールと活用事例」の学習項目(2027年2月適用版)「コーディングエージェント」と「ハーネスエンジニアリング」が、学習項目の先頭に並ぶ
同じ中項目の詳細キーワードコーディングエージェント、プルリクエスト、ハーネスエンジニアリング、プロンプトエンジニアリング、コンテキストエンジニアリング、ディープリサーチ、コード生成、役割分担などが並ぶ(中項目全体の欄で、この学習項目専用ではない)。解説文はなく、キーワードだけが示されている

受験する回の適用版を確かめてから、この範囲の優先度を決めます。章立ての変更は2027年2月試験の新シラバスに整理しています。試験での出題を予想するものではありません。

よくある質問

コーディングエージェントは、コードを提案するだけの道具ですか?

提案にとどまりません。Anthropicの公式ドキュメントでは、Claude Codeはコードベースを読み、ファイルを編集し、コマンドを実行するツールと説明されています。GitHubのCopilot cloud agentも、ファイルの編集とテストやリンターの実行まで行います。

プルリクエストとは何ですか?

コードの変更を取り込む前に、他の人へ確認を求める依頼です。Claude Codeの公式ドキュメントでは、ブランチを作り、変更をコミットし、プルリクエストを開くところまで進められると説明されています。取り込むかどうかを決めるのは、確認する人です。

AIが作ったコードは、そのまま使ってよいですか?

GitHub Docsは、セッションログは作業内容と使った道具を示すが、利用者自身のレビューとテストの代わりにはならないと説明しています。Copilotには、プルリクエストの問題点と修正案を示すcode reviewもあり、AIの確認と人の確認を重ねる使い方もできます。

ハーネスとは何のことですか?

Martin Fowlerのサイトの記事は、ハーネスをAIエージェントのうちモデル以外のすべてを指す略称(Agent = Model + Harness)と説明しています。同じ記事は、コーディングエージェントの利用者が用途に合わせて作る外側のハーネスを論じています。

ハーネスエンジニアリングとプロンプトエンジニアリングは同じですか?

同じではありません。プロンプトエンジニアリングは指示文の工夫で、ハーネスエンジニアリングは指示文に加えてテストやリンターなどの確認の仕組みも含めて、エージェントの外側を整える考え方です。シラバスでは別の用語として並んでいます。

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執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)