新シラバス 第3章 ツールと活用事例
ディープリサーチとは(通常のチャットとの違い)
生成AIパスポートの新シラバス(2027年2月試験より適用)では、第3章の活用事例の詳細キーワードに、コーディングエージェントなどと並んでディープリサーチが入っています。ディープリサーチは、調査プランを作り、検索と推論を繰り返して、報告書にまとめるエージェント機能です。
このページは、公式シラバスの項目に沿って、Googleの公式ページとAnthropicのエンジニアリング記事の範囲で整理しています。特定の製品の使い方ではなく、試験対策としての用語の整理です。
公式情報の確認
試験日、料金、申込条件、試験方式など変動する情報は、公式情報を最終確認してください。 当サイトの一次情報確認日: 2026-08-31。
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結論
- ディープリサーチは、ユーザーの代わりに多数のウェブサイトなどを調べ、報告書を作るエージェント機能
- Googleの説明では、事前準備、検索、推論、報告の4つの工程で進む
- 1回の質問に答える通常のチャットと違い、調査の途中で考えを更新しながら調べる
- 報告書の数値や固有名詞は、原典で確かめてから使う
ディープリサーチの定義
Googleの公式ページは、Gemini Deep Researchを、Geminiのエージェント機能と説明しています。ユーザーの代わりに数百ものウェブサイトを自動で参照し、選んだ場合はGmail・ドライブ・Chatも参照して、得られた結果を分析し、複数のページで構成される報告書を数分で作ります。
人に調査を頼む場面に置き換えると、調べ方の計画から、情報集め、考察、報告書の提出までを、AIが一人で受け持つ形です。同じ公式ページは、質問に答えるだけの単純なシステムから、より役に立つエージェントAIへ進む一歩だと位置づけています。
一次資料: Google「Gemini Deep Research」(Gemini公式ページ)
4つの工程
Googleの公式ページは、Deep Researchの動きを4つに分けて説明しています。
| 工程 | 内容 |
|---|---|
| 事前準備 | 入力されたプロンプトに合わせて、多角的な調査プランを作る |
| 検索 | ウェブを自動で検索して情報を参照する。選べば、Gmail・ドライブ・Chatも検索する |
| 推論 | 集めた情報にもとづいて繰り返し推論し、次の動作に移る前に考える。その思考の過程を表示する |
| 報告 | 詳細情報と分析データを盛り込んだ報告書(レポート)を数分で作る |
計画を立て、検索し、考え、報告するという流れで、検索と推論は繰り返されます。タスクを細かく分け、見つけた答えを集めてまとめる点が、通常の1回の回答との大きな違いです。
通常のチャット・RAGとの違い
通常のチャットとの違いを、動き方・参照範囲・出てくるもので並べます。
| 観点 | 通常のチャット | ディープリサーチ |
|---|---|---|
| 動き方 | 1回の質問に、その場で答える | 調査プランを作り、検索と推論を繰り返してから報告する |
| 参照する範囲 | 一般に、モデルが学習した知識と、与えられた文脈が中心 | 数百のウェブサイトを自動で参照する(GoogleのDeep Researchの説明)。ウェブ以外に自分のメールやファイルを選べる |
| 出てくるもの | 会話の回答 | 複数のページで構成される分析の報告書 |
RAGとの違いについて、Anthropicは、RAGが入力に近い断片を取り出して回答を作るのに対し、自社のResearch機能は、複数段階の検索で、新しい発見に合わせて調べ方を変えると説明しています。取り出して終わるのがRAG、結果を見て調べ方を変えながら進むのがディープリサーチの考え方です。Anthropicは、このResearch機能を、リード役が調べ方を計画し、複数のサブエージェントに並列で調べさせる構成で作ったとしています。この構成はマルチエージェント・サブエージェント・A2Aとはに整理しています。
一次資料: Anthropic Engineering「How we built our multi-agent research system」(2025年6月13日公開)
使うときの確認点
Anthropicの構成では、調査を終えたあと、引用担当のエージェントが報告書と資料を処理して、主張ごとに根拠箇所を特定します。報告書の主張と引用元の対応を確認する作業を、仕組みとして分けている例です。
引用元が示されていても、数値・年号・固有名詞は、原典のページで確かめてから使います。特に、試験の用語や制度の数字は、公式資料で照らし直すのが基本です。社内の資料を調査の対象に含める場合は、どのデータにアクセスさせるかを選ぶ点も押さえます。Googleの公式ページは、Gmail・ドライブ・Chatの参照を、ユーザーの選択に応じて行うと説明しています。
外部のページを読み込む機能では、ページの中の悪意ある指示に従わされる危険もあります。この危険はプロンプトインジェクションとはで整理しています。
シラバスとの対応
ディープリサーチは、新シラバスの第3章「AIエージェント」の詳細キーワードに出ます。
| 場所 | 内容 |
|---|---|
| 第3章 AIエージェント/ツールと活用事例(詳細キーワード) | コーディングエージェント、プルリクエスト、ハーネスエンジニアリング、ディープリサーチ、コード生成、役割分担が挙がる |
| 第3章 AIエージェント/MCP・Agent Skills と外部連携(詳細キーワード) | マルチエージェント、サブエージェント、A2Aなど、複数のエージェントを組み合わせる語が並ぶ |
章立ての変更点は2027年2月試験の新シラバスに、現行(旧シラバス)の第3章の演習は第3章の問題を解くから取り組めます。
よくある質問
ディープリサーチとは、一言でいうと何?
Googleは、Geminiのエージェント機能で、ユーザーの代わりに数百ものウェブサイトを自動で参照し、結果を分析して複数ページの報告書を数分で作るものと説明しています。調べて、考えて、報告書にまとめるエージェント機能と押さえます。
ディープリサーチの4つの工程は?
Googleの公式ページでは、事前準備(調査プランの作成)、検索、推論、報告の4つで説明されています。
RAGとは何が違いますか?
Anthropicは、RAGが入力に近い断片を取り出して回答を作るのに対し、自社のResearch機能は、新しい発見に合わせて調べ方を変えながら複数段階で検索すると説明しています。決まった取り出しで終わるか、結果を見て調べ方を変えるかが違いです。
ディープリサーチはマルチエージェントですか?
Anthropicは、自社のResearch機能をマルチエージェントの構成だと説明しています。すべてのディープリサーチ機能がこの構成だとは、確認できる資料の範囲では言えません。
報告書に書かれたことをそのまま信じてよいですか?
避けます。Anthropicは、報告書の主張と引用元の対応を確認する作業を専用のエージェントに任せていると説明しますが、数値や固有名詞は原典で確かめるのが基本です。

