AI資格ドリル

G検定 大項目8 AIに必要な数理・統計知識 予想問題と解説

G検定大項目8 AIに必要な数理・統計知識」の予想問題を10、各問の完全解説つきで掲載しています。全問オリジナル自作・公式シラバス準拠です。

この分野で問われる主な論点
  • 確率・統計
  • 線形代数・微分

間違えやすいポイント(作問者分析)

当サイトの作問時に観察した、取り違えやすい論点です(公式の統計ではありません)。

  • 相関と因果の取り違え(相関があっても因果とは限らない。第3の要因=交絡に注意)。
  • ベイズの定理(事前確率を観測で更新する)の理解。
  • 正規分布の性質(左右対称・釣鐘型・平均と標準偏差の2パラメータ)と他の概念の混同。
1 ・ 確率・統計

データのばらつきの大きさを表す指標のうち、各データと平均との差を2乗して平均した値の正の平方根として定義される量はどれか。

  • 分散
  • 期待値
  • 標準偏差正解
  • 条件付き確率
解説

正解は標準偏差。各データと平均との差(偏差)を2乗して平均した値が分散であり、その正の平方根が標準偏差である。分散は平方根をとる前の値なので不正解。期待値は平均的な値、条件付き確率はある事象のもとで別の事象が起こる確率であり、ばらつきの指標ではない。

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2 ・ 確率・統計

設定した仮説が正しいと仮定したとき、観測された結果と同等以上に極端なことが偶然得られる確率を表し、値が小さいほどその仮説は支持されにくいと判断するために用いる指標はどれか。

  • 期待値
  • 条件付き確率
  • p値正解
  • 標準偏差
解説

正解はp値。設定した仮説のもとで、観測値と同等以上に極端な結果が偶然得られる確率を表し、統計的仮説検定において小さいほど仮説が棄却されやすいと判断する。期待値と標準偏差はデータの代表値やばらつきの指標、条件付き確率は別の事象を前提とした確率であり、検定で仮説の妥当性を判断する確率ではない。

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3 ・ 線形代数・微分

ある正方行列を掛けても向き(方向)が変わらず、長さがスカラー倍されるだけになる非ゼロのベクトルを指す用語はどれか。

  • 内積
  • 勾配
  • 偏微分
  • 固有ベクトル正解
解説

正解は固有ベクトル。正方行列を掛けても方向が変わらずスカラー倍されるだけの非ゼロベクトルを固有ベクトル、その倍率を固有値と呼び、主成分分析などで用いられる。勾配は関数が最も急に増加する方向を表すベクトル、内積はスカラーを返す演算、偏微分は変化率を求める操作であり、いずれも該当しない。

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4 ・ 線形代数・微分

複数の関数が入れ子になった合成関数を微分するとき、外側の関数の微分と内側の関数の微分を掛け合わせて全体の微分を求める計算規則を指す用語はどれか。

  • 内積
  • 偏微分
  • 固有値
  • 連鎖律正解
解説

正解は連鎖律。合成関数を微分する際に、外側の関数の微分と内側の関数の微分を掛け合わせて求める規則で、ニューラルネットワークの誤差逆伝播法の基礎となる。偏微分は多変数関数を1つの変数について微分する操作、内積はベクトルの演算、固有値は行列に固有のスカラーであり、合成関数の微分規則ではない。

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5 ・ 確率・統計

ある原因が起きている確からしさについて、最初に見積もった確率を、新たに得られた観測結果(データ)を反映して観測後の確率へと更新するために用いられるものはどれか。

  • 標準偏差
  • ベイズの定理正解
  • 統計的仮説検定
  • 正規分布
解説

正解はベイズの定理。観測前の確率(事前確率)に新たなデータの起こりやすさを反映させ、観測後の確率(事後確率)を求めて確からしさを更新する基礎となる。統計的仮説検定は立てた仮説とデータの食い違いを確率的に調べる手続き、正規分布は平均を中心に左右対称に広がる分布、標準偏差はデータのばらつきの大きさを表す量であり、いずれも確率を更新するための関係ではない。

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6 ・ 確率・統計

くじやサイコロのように結果が偶然で決まる試行について、起こりうる各結果の値に、それぞれの起こりやすさを重みとして掛けて合計した、長い目で見たときに見込まれる平均的な値を表すものはどれか。

  • 正規分布
  • 標準偏差
  • 期待値正解
  • 確率
解説

正解は期待値。起こりうる各結果の値を、その起こりやすさで重み付けして合計した値で、試行を多数回繰り返したときに見込まれる平均的な値を表す。標準偏差はデータが平均からどれだけ散らばっているかを示す量、正規分布は平均を中心に左右対称に広がる分布、確率は1つの事柄の起こりやすさの度合いであり、いずれも重み付き平均としての見込み値を表すものではない。

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7 ・ 確率・統計

赤い玉と白い玉が入った袋から玉を1つ取り出し、それが赤い玉だと確認できた。このように、ある事柄がすでに起きたとわかっている状況に限定したうえで、さらに別の事柄が起こる見込みを数値で表したものはどれか。

  • 統計的仮説検定
  • ベイズの定理
  • 期待値
  • 条件付き確率正解
解説

正解は条件付き確率。ある事象がすでに起こったとわかっている状況のもとで、別の事象が起こる確率を表す。ベイズの定理はこの確率を利用して原因の確からしさを更新する関係、期待値は各結果を起こりやすさで重み付けした平均的な値、統計的仮説検定は仮説とデータの食い違いを確率的に調べる手続きであり、いずれも「ある事象が起きたとわかっている前提での別の事象の確率」そのものを指す語ではない。

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8 ・ 線形代数・微分

2つ以上の変数を持つ関数について、注目する1つの変数以外をすべて定数とみなし、その変数の変化に対する関数の変化の割合だけを求める操作はどれか。

  • 微分
  • 連鎖律
  • 偏微分正解
  • 勾配
解説

正解は偏微分。複数の変数を持つ関数で、着目する1変数以外を定数として扱い、その変数についてだけ変化の割合を求める操作で、勾配を構成する要素となる。微分は1変数の関数についての変化の割合を求める操作、連鎖律は合成関数を微分するときに各段階の微分を掛け合わせる規則、勾配は各変数についての偏微分を成分として並べたベクトルであり、いずれも他の変数を固定して1変数についてだけ変化の割合を求める操作そのものではない。

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9 ・ 線形代数・微分

多変数関数のある点において、その値を最も急激に増加させる方向と、その増加の急さとを同時に表すものはどれか。ディープラーニングではこれを手がかりにパラメータを少しずつ更新して損失を小さくしていく。

  • 固有値
  • 行列
  • 連鎖律
  • 勾配正解
解説

正解は勾配。多変数関数の各変数についての偏微分を成分とするベクトルで、その点で関数の値を最も急に増加させる方向と急さを表し、ディープラーニングではこの逆向きにパラメータを更新して損失を小さくする。固有値は正方行列を掛けたときに長さが何倍になるかを表す倍率、行列は数値を縦横に並べた対象、連鎖律は合成関数を微分するときの規則であり、いずれも関数を最も急に増加させる方向を示すものではない。

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10 ・ 線形代数・微分

大きさ(長さ)と向きの両方を持ち、複数の数値を順序づけて一列に並べて表す量で、機械学習では1件のデータが持つ複数の特徴量をまとめて表現するのに用いられる基本的な数学的対象はどれか。

  • ベクトル正解
  • 微分
  • 行列
  • 内積
解説

正解はベクトル。大きさと向きを持ち、複数の数値を順序づけて一列に並べて表す量で、機械学習では1件のデータの特徴量をまとめて表すのに使われる。行列は数値を縦横の格子状に並べた対象、内積は2つのベクトルから1つの実数を求めるもの、微分は関数の変化の割合を求める操作であり、いずれも大きさと向きを持って数値を一列に並べた量そのものを指す語ではない。

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