AI資格ドリル

G検定 大項目1 人工知能とは 予想問題と解説

G検定大項目1 人工知能とは」の予想問題を10、各問の完全解説つきで掲載しています。全問オリジナル自作・公式シラバス準拠です。

この分野で問われる主な論点
  • 人工知能の定義
  • AIのレベルと種類

間違えやすいポイント(作問者分析)

当サイトの作問時に観察した、取り違えやすい論点です(公式の統計ではありません)。

  • チューリングテストと中国語の部屋の取り違え。前者は対話で知能を判定する考え方、後者は「振る舞えても理解しているとは限らない」という反論の思考実験。
  • 強いAI(汎用)と弱いAI(特化)の混同。
  • AI効果(達成した技術を『知能ではない』とみなす心理傾向)を、技術そのものの名称と取り違える。
1 ・ 人工知能の定義

1956年に開催され、「人工知能(Artificial Intelligence)」という言葉が初めて提案されて、研究分野が誕生する契機になったとされるものはどれか。

  • ILSVRC
  • ダートマス会議正解
  • Cycプロジェクト
  • シンギュラリティ
解説

正解はダートマス会議。1956年にジョン・マッカーシーらが開いた会合で「人工知能」という言葉が初めて提案され、研究分野の出発点となった。Cycプロジェクトは一般常識をコンピュータに蓄積する取り組み、ILSVRCは画像認識の精度を競うコンペティション、シンギュラリティはAIが人間の知能を超える技術的特異点を指す概念で、いずれも1956年の分野誕生の出来事ではない。

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2 ・ 人工知能の定義

人工知能の研究で達成された技術の仕組みが解明されると、人々が「それは単なる自動的な処理であって知能とは呼べない」と捉え直す心理的な現象を指す用語はどれか。

  • AI効果正解
  • シンボルグラウンディング問題
  • 知識獲得のボトルネック
  • フレーム問題
解説

正解はAI効果。実現された技術の原理が理解されると「これは知能ではない」と見なされ、AIの成果と認められなくなる現象を指す。フレーム問題は今関係のある事柄だけを選び出す難しさ、知識獲得のボトルネックは知識を人手で入力する負担、シンボルグラウンディング問題は記号と実世界の意味の結びつきの難しさで、いずれも心理的な捉え直しの現象ではない。

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3 ・ 人工知能の定義

ロボット研究と人工知能研究の関係を説明したものとして最も適切なものはどれか。

  • 人工知能はロボットのモーターや関節など駆動機構の設計を専門に扱う分野である。
  • 人工知能とロボットは完全に同義であり、身体を持たないソフトウェアは人工知能には含めない。
  • 人工知能はロボットの頭脳にあたる知的な情報処理を担う分野であり、身体を必ずしも必要としない。正解
  • ロボットは知能を持つ機械の総称であり、人工知能はその外装のデザインを指す言葉である。
解説

正解は最初の選択肢。人工知能はロボットの頭脳にあたる知的な情報処理を担う分野で、身体(ハードウェア)を必ずしも必要とせず、ソフトウェアだけのAIも存在する。ロボットとAIは同義ではなく、AIは駆動機構の設計や外装デザインそのものを指す言葉でもないため、他の3つはいずれも誤り。

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4 ・ AIのレベルと種類

人工知能を能力の段階で4つに分類する考え方において、最も高度な段階に位置づけられるものはどれか。

  • 機械学習を取り入れた人工知能
  • 単純な制御プログラム
  • 古典的な人工知能
  • ディープラーニングを取り入れた人工知能正解
解説

正解はディープラーニングを取り入れた人工知能。AIを能力段階で4つに分けると、単純な制御プログラム、古典的な人工知能、機械学習を取り入れた人工知能、ディープラーニングを取り入れた人工知能の順に高度になり、最上位がディープラーニングを取り入れたものとされる。他の3つはより低い段階に位置づけられる。

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5 ・ AIのレベルと種類

特定の決められた作業や領域でのみ能力を発揮する人工知能に対し、領域を限定せず人間のように多様な課題へ柔軟に対応できる人工知能を指す用語はどれか。

  • 強いAI
  • エージェント
  • 汎用AI正解
  • 特化型AI
解説

正解は汎用AI。領域を限定せず多様な課題へ柔軟に対応できる人工知能を指す。特化型AIは特定の決められた作業や領域でのみ能力を発揮するもので本問の説明とは逆。強いAIは意識や心を持つかという観点の区分、エージェントは環境を認識して自律的に行動する主体を指す語であり、いずれも「対応できる課題の広さ」を表す本問の答えではない。

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6 ・ AIのレベルと種類

周囲の環境を認識し、目標達成に向けて自らの判断で自律的に行動する主体を、人工知能の分野では何と呼ぶか。

  • 単純な制御プログラム
  • 特化型AI
  • エージェント正解
  • オントロジー
解説

正解はエージェント。環境を認識し、目標達成に向けて自律的に判断・行動する主体を指す。単純な制御プログラムはあらかじめ決められた動作を行うだけで自律的な判断はしない。オントロジーは概念や用語の関係を体系的に記述したもの、特化型AIは特定領域に限って能力を発揮するAIであり、いずれも「自律的に行動する主体」を表す語ではない。

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7 ・ 人工知能の定義

機械が人間の審査員と文章のやり取りを行い、審査員が会話の相手を人間と区別できなければ、その機械は人間と同等の知能を持つとみなしてよい、とする知能の判定についての考え方はどれか。

  • 中国語の部屋
  • シンギュラリティ
  • チューリングテスト正解
  • AI効果
解説

正解はチューリングテスト。機械が人間と自然に対話し、人間の判定者が相手を機械と見分けられなければ知能があるとみなす、という行動の面から知能を判定する考え方。中国語の部屋(ジョン・サール)は、規則に従って記号を操作するだけでは意味を理解したことにならないと論じ、この種の対話だけで知能や理解を測ることへの反論として知られる思考実験。AI効果は実現した技術を「これは知能ではない」と捉え直す心理現象、シンギュラリティ(技術的特異点)はAIが人間の知能を超えるとされる転換点であり、いずれも知能の判定基準を示す考え方ではない。

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8 ・ 人工知能の定義

知能の有無を対話によって判定するという考え方にもとづき、人間の審査員と最も人間らしく受け答えできるプログラムを選ぶ形で、実際に競技として開催されたものはどれか。

  • ダートマス会議
  • チューリングテスト
  • ILSVRC
  • ローブナーコンテスト正解
解説

正解はローブナーコンテスト。対話によって機械の知能を判定するという考え方を実際の競技として実施し、人間の審査員に最も人間らしいと判定されたプログラムを選ぶ形で開催された大会。チューリングテストはその判定の土台となる考え方そのものであって、競技として開催されたものではない。ダートマス会議は「人工知能」という言葉が初めて提案された研究者の会合、ILSVRCは画像認識の精度を競う国際コンペティションであり、いずれも対話の人間らしさを競う大会ではない。

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9 ・ 人工知能の定義

意味を理解しないまま、規則の一覧に従って記号を対応させて返答するだけの仕組みであっても、外部からはその言語を理解しているかのように見える。しかしその仕組み自体は記号の意味を理解していない。この設定を用いて、適切に振る舞えることと本当に意味を理解していることは別であると主張した思考実験はどれか。

  • シンボルグラウンディング問題
  • 知識獲得のボトルネック
  • チューリングテスト
  • 中国語の部屋正解
解説

正解は中国語の部屋(ジョン・サール)。規則に従って記号を操作するだけの仕組みは、外見上は言語を理解しているように見えても実際には意味を理解していない、と論じ、振る舞いだけで本当の理解を測ることへの反論として提示された思考実験。チューリングテストは対話の振る舞いで知能を判定する考え方そのもので、本問が批判の対象としている側であり答えではない。シンボルグラウンディング問題は記号と実世界の意味をどう結びつけるかという問題、知識獲得のボトルネックは専門知識を規則の形にまとめる作業の困難さであり、いずれも本問の思考実験を指す語ではない。

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10 ・ 人工知能の定義

知能が成立するためには、対象に実際に触れたり動き回ったりして外界と物理的に相互作用し、その経験を通じて概念や意味を獲得していく過程が欠かせないとする考え方を表す語はどれか。

  • 身体性正解
  • 中国語の部屋
  • シンボルグラウンディング問題
  • フレーム問題
解説

正解は身体性。知能の成立には、外界と物理的に関わり合う経験を通じて概念や意味を獲得していく過程が重要だとする考え方を指す。シンボルグラウンディング問題は記号と実世界の意味をどう結びつけるかという問題、フレーム問題はある行動の影響範囲を切り分ける難しさ、中国語の部屋(ジョン・サール)は記号操作だけでは意味を理解したことにならないと論じた思考実験であり、いずれも外界との相互作用の経験を重視する本問の考え方そのものを指す語ではない。

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