G検定 用語解説
エキスパートシステムとは
専門家の知識をルール化して問題解決を行う仕組み。第二次AIブームの中心。
まず押さえる結論
エキスパートシステムは、G検定の「大項目2 人工知能をめぐる動向」で確認しておきたい用語です。 定義だけでなく、どの場面で使う言葉か、何と混同しやすいか、問題文のどの表現で判断するかまで確認します。
試験での問われ方
定義の言い換え
用語そのものではなく、説明文の一部を言い換えて出されることがあります。
似た概念との比較
同じ章の用語と入れ替えた選択肢に注意します。対象、目的、使う場面を分けます。
具体例からの判断
問題文の事例が、定義のどの部分に対応しているかを先に確認します。
誤答しやすいポイント
- AIブームと中心の対応ずれ。第一次=探索・推論、第二次=エキスパートシステム、第三次=ディープラーニング。
- フレーム問題とシンボルグラウンディング問題の混同。前者は『起こりうる事柄をすべて考慮しきれない』、後者は『記号と実世界の意味を結びつけられない』。
- 知識獲得のボトルネック(専門知識をルール化する作業の困難さ)をエキスパートシステムの利点と取り違える。
関連する確認問題
大項目2 人工知能をめぐる動向 / 知識表現とエキスパートシステム
専門家の知識をif-then形式の規則として蓄え、血液中の細菌による感染症の診断と抗生物質の選択を支援した、初期の代表的なエキスパートシステムはどれか。
正解はマイシン(MYCIN)。感染症の診断と抗生物質の処方を支援した初期の代表的エキスパートシステム。イライザ(ELIZA)はパターンに反応して応答する対話プログラム、Cyc(サイク)プロジェクトは一般常識をデータベース化する取り組み、意味ネットワークは概念間の関係で知識を表す表現方法であり、いずれも感染症診断のエキスパートシステムではない。
大項目2 人工知能をめぐる動向 / 知識表現とエキスパートシステム
入力された文章の単語やパターンに反応して定型的に応答を返し、利用者にあたかも人間のカウンセラーと会話しているかのような印象を与えた、初期の対話プログラムはどれか。
正解はイライザ(ELIZA)。入力文のパターンに反応して応答を返す初期の対話システムで、人間と対話しているように見せた。マイシン(MYCIN)は感染症診断のエキスパートシステム、Cyc(サイク)プロジェクトは常識をデータベース化する取り組み、オントロジーは概念や関係を体系的に定義する枠組みであり、いずれも対話プログラムではない。
大項目2 人工知能をめぐる動向 / 知識表現とエキスパートシステム
エキスパートシステムを構築する際、専門家が持つ知識を聞き出して計算機が扱える規則の形にまとめる作業に多大な手間がかかり、開発や保守の妨げとなる問題を一般に何と呼ぶか。
正解は知識獲得のボトルネック。専門家の暗黙知を引き出してルール化する作業が困難で多大なコストを要し、エキスパートシステム普及の障害となった。フレーム問題は行動の影響範囲を切り分ける難問、シンボルグラウンディング問題は記号と実世界の意味を結びつける問題、トイ・プロブレムは単純化された問題の総称であり、いずれも知識を獲得する作業の困難さを指す語ではない。
同じ章で確認したい用語
到達チェック
- エキスパートシステムを一文で説明できる
- 同じ章の似た用語と違いを説明できる
- 問題文の具体例から、エキスパートシステムに関係する論点を拾える
- 関連問題を解き、誤答した選択肢の理由を確認できる