DS検定 用語解説
マルウェアとは
情報の窃取や破壊など、利用者に害を与える目的で作られたソフトウェア。
この記事の目次
まず押さえる結論
マルウェアは、DS検定の「第2章 データ可視化とAI活用の基礎」に出てくる用語です。見分けの要点は、漏洩は管理すべきデータが許可されていない相手や場所へ流出した状態、消失は保存データを必要なときに参照できない状態、サービス停止は利用者がシステム機能を使えない状態です。マルウェアはこれらの結果と同じ階層ではなく、害を与える目的で作られたソフトウェアを指します。
情報源と編集区分
公式範囲を確認し、具体例・誤答例・判断手順は当サイトが編集。 一次情報確認日: 2026-10-02。
試験概要(公式)マルウェアの具体例と、問題文で見る箇所・隣接概念との境界
漏洩や停止という被害結果ではなく、利用者へ害を与える目的で作られたソフトウェアとして捉える
不審な添付ファイルを開いた後、端末へ入り込んだソフトウェアが保存情報を外部へ送ったり、データを破壊したりする場面を考えます。ここでマルウェアが指すのは、漏洩・消失・サービス停止という被害の状態ではなく、それらを引き起こし得る有害なソフトウェアそのものです。
- 問題文で見る箇所
- 「情報の窃取や破壊を目的とする」「利用者へ害を与えるソフトウェア」という記述があればマルウェアを候補にします。データが外部へ渡った状態、参照できなくなった状態、機能を使えない状態を問う場合は被害結果を選びます。
- 隣接概念との境界
- 漏洩は管理すべきデータが許可されていない相手や場所へ流出した状態、消失は保存データを必要なときに参照できない状態、サービス停止は利用者がシステム機能を使えない状態です。マルウェアはこれらの結果と同じ階層ではなく、害を与える目的で作られたソフトウェアを指します。
誤答しやすい選択肢
- 許可されていない相手へデータが渡った状態そのものをマルウェアと呼ぶ。それは漏洩であり、マルウェアは被害を起こし得るソフトウェアです。
- 保存データを参照できなくなった結果をマルウェアの定義とする。それは消失という被害状態で、ソフトウェアの種類を示していません。
- 数値データの尺度をそろえる標準化をマルウェア対策とする。標準化は分析の前処理であり、有害なソフトウェアやその被害状態とは異なります。
4段階の判断手順
- 01問題文がソフトウェアそのものを問うのか、発生した被害の状態を問うのかを分ける。
- 02情報窃取や破壊など、利用者へ害を与える目的が書かれているか確認する。
- 03漏洩・消失・サービス停止を、原因となるソフトウェアではなく結果として置く。
- 04暗号化・ハッシュ関数・標準化など、保護や分析の処理を候補から除く。
到達条件: マルウェアを有害なソフトウェアとして説明し、漏洩・消失・サービス停止という被害結果と区別できる。
試験での問われ方
定義の言い換え
用語そのものではなく、説明文の一部を言い換えて出されることがあります。
似た概念との比較
同じ章の用語と入れ替えた選択肢に注意します。対象、目的、使う場面を分けます。
具体例からの判断
問題文の事例が、定義のどの部分に対応しているかを先に確認します。
誤答しやすいポイント
「第2章 データ可視化とAI活用の基礎」の問題で、取り違えやすい組み合わせです。
- Hallucinationを『まれに起こる不具合』と誤解する。大規模言語モデルの構造上根本的に避けられない現象として理解する必要がある。
- Hallucination対策を『使わない』ことだと誤解する。検索によるリサーチ結果との比較や他LLMの出力との比較など、気づくための具体的な行動が問われる。
- ITセキュリティのリスク種類(消失・漏洩・サービスの停止)を漠然と『危険』とまとめてしまい、どの種類のリスクかを区別できない。
関連する確認問題
第2章 データ可視化とAI活用の基礎 / ITセキュリティ基礎
マルウェアについての説明として、誤っているものはどれか。
誤っている説明を選ぶので、マルウェアの位置づけと食い違うものを探す。正解は「ランサムウェアは、データの分析精度を高めるための前処理の一種である」である。ランサムウェアは、データを使えなくするなどして利用者に被害を与えるマルウェアの一種で、前処理ではない。マルウェアが被害を与える目的で作られたソフトウェアであること、データの消失や漏洩、サービスの停止を起こしうることは、正しい説明である。したがって、ランサムウェアを前処理の一種とする説明が、設問の誤った説明である。
第2章 データ可視化とAI活用の基礎 / ITセキュリティ基礎
セキュリティ事故の影響調査に、機械学習の前処理が誤って含まれている。それはどれか。
この事例では、セキュリティ事故の影響調査の一覧に、機械学習の前処理が誤って含まれており、該当する項目が問われている。正解は「データの標準化」である。標準化は、データの平均や散らばりをそろえて機械学習で扱いやすくする前処理であり、マルウェアによる被害ではない。「ランサムウェアによるデータの暗号化」は、データを使えなくして身代金を要求する被害であり、セキュリティ事故にあたる。「情報窃取型マルウェアによる情報の持ち出し」は、端末内の情報が外部へ渡る漏洩にあたる。「マルウェアに感染した端末の遠隔操作」は、第三者に端末を操られる被害であり、いずれもセキュリティ事故として調べる対象である。したがって、事故の影響ではなく前処理の手法である「データの標準化」が、誤って含まれている。
第2章 データ可視化とAI活用の基礎 / ITセキュリティ基礎
ランサムウェア感染後の影響として整合する項目だけをまとめた組合せはどれか。
ランサムウェア感染後の影響をまとめた組合せなので、3つともセキュリティ上の被害であるかを確認する。正解は「消失・漏洩・サービスの停止」である。ランサムウェアなどのマルウェアは、データを失わせる、外部に漏らす、サービスを止めるといった被害を起こしうる。「転置・リシェイプ・ブロードキャスト」は配列の形状操作、「内部結合・外部結合・自己結合」は表の結合方式、「第一正規化・第二正規化・第三正規化」はテーブルの整理の段階であり、いずれも被害ではない。したがって、3つすべてが感染後の影響として整合するのは、消失・漏洩・サービスの停止の組合せである。
同じ章で確認したい用語
他資格でも出題される用語
到達チェック
- マルウェアを一文で説明できる
- 同じ章の似た用語と違いを説明できる
- 問題文の具体例から、マルウェアに関係する論点を拾える
- 関連問題を解き、誤答した選択肢の理由を確認できる
執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)