DS検定 用語解説
データマートとは
DWH(データウェアハウス)に蓄積されたデータから、特定の部門・業務目的向けに抽出・加工した小規模なデータ基盤。組織全体を横断するDWHに対し、部門単位の用途に特化して手軽に構築できる。
この記事の目次
まず押さえる結論
データマートは、DS検定の「第6章 データエンジニアリング基礎」で確認しておきたい用語です。定義だけでなく、どの場面で使う言葉か、何と混同しやすいか、問題文のどの表現で判断するかまで確認します。
情報源と編集区分
公式範囲を確認し、具体例・誤答例・判断手順は当サイトが編集。 一次情報確認日: 2026-10-02。
試験概要(公式)具体例から判断の境界を固める
全社横断の基盤ではなく、特定部門・業務目的へ範囲を絞った小規模基盤として捉える
全社のDWHへ販売・在庫・顧客データが蓄積されている状況で、営業部門が日々の売上分析に必要な項目だけを抽出・加工して利用します。このように利用者と業務目的を限定した基盤がデータマートです。元になる全社データの蓄積場所と、部門で使う範囲を分けて考えます。
- 問題文で見る箇所
- 特定の部門、特定の業務目的、小規模、DWHから抽出・加工という語を確認します。全社を横断する蓄積基盤を新設する話ではなく、既存のデータから利用範囲を絞る場面ならデータマートを候補にします。
- 隣接概念との境界
- DWHは組織全体を横断してデータを統合・蓄積する集中型基盤です。データファブリックは分散したデータを場所や形式にかかわらず統合・活用する技術的アーキテクチャ、データメッシュは所有と管理をドメインへ委ねる分散型の運用思想です。データマートは特定部門・用途に切り出した利用範囲で区別します。
誤答しやすい選択肢
- 複数部門が共通利用する全社横断の統合基盤をデータマートとする。これはDWHの利用範囲です。
- 分散したデータを場所や形式にかかわらず統合する技術基盤をデータマートとする。これはデータファブリックの焦点です。
- データの所有・管理を事業領域ごとに委ねる組織運用をデータマートとする。これはデータメッシュの設計思想です。
4段階の判断手順
- 01データを使う範囲が全社か、特定部門・特定業務かを確認する。
- 02DWHなど既存基盤から必要な項目を抽出・加工する場面かを見る。
- 03技術的な統合アーキテクチャと、ドメイン分散の組織運用を候補から分ける。
- 04小規模という語だけで決めず、利用者と業務目的が限定されていることを確かめる。
到達条件: データマートを特定部門・業務目的向けの基盤として説明し、DWH・データファブリック・データメッシュとの判断軸を言える。
試験での問われ方
定義の言い換え
用語そのものではなく、説明文の一部を言い換えて出されることがあります。
似た概念との比較
同じ章の用語と入れ替えた選択肢に注意します。対象、目的、使う場面を分けます。
具体例からの判断
問題文の事例が、定義のどの部分に対応しているかを先に確認します。
誤答しやすいポイント
「第6章 データエンジニアリング基礎」の問題で、取り違えやすい組み合わせです。
- 構造化データと非構造化データの判断基準を誤る。テキスト・音声・画像・動画のような雑多な形式か、テーブル形式で管理できるかで区別する。
- 第一正規化から第三正規化までの段階を混同する。各段階でどの種類の重複・従属関係を解消するのかが異なる。
- 内部結合・外部結合・自己結合の使い分けを誤る。条件に一致しない行を残すかどうかで結合方式が変わる。
関連する確認問題
第6章 データエンジニアリング基礎 / データ構造・蓄積
テーブル設計で、繰り返し現れる値を一つの欄にまとめず、扱いやすい形へ整理するために第一正規化から第三正規化までの手法を用いる考え方はどれか。
正解は「正規化」である。設問は、繰り返し出てくる値を一つの欄にまとめず整理する、第一正規化から第三正規化までの設計手法を尋ねている。この条件に合うのは正規化で、ER図はテーブル同士のつながりを図に表す手段、NoSQLはデータを蓄積する技術の一種、データマートは特定部門向けの基盤であり、いずれもテーブルの構造を整理する手法そのものではない。データをどこに置くかという話と、テーブルの構造をどの原則で整理する手法かという話を混同せず、それぞれの語が表す役割の違いから見分ける。
第6章 データエンジニアリング基礎 / データ構造・蓄積
組織全体を横断してデータを蓄積し、複数の部門で利用するための集中型データ基盤として最も適切なものはどれか。
正解は「DWH」である。設問は、組織全体のデータを一か所に集め、複数の部門で共有して使う基盤を尋ねている。この条件に合うのはDWHで、データマートは一部の部門だけに向けた小規模な基盤、データメッシュはデータの管理をドメインごとに任せる分散型の考え方、オブジェクトストレージはデータの置き場を提供する仕組みであり、いずれも全社横断で集中管理するという条件そのものを満たさない。利用する範囲が全社なのか特定の部門や用途に限られるのかを基準に見分ける。
第6章 データエンジニアリング基礎 / データ構造・蓄積
企業内外に分散したデータを、場所や形式にかかわらず統合・管理・活用できるようにする技術的なアーキテクチャはどれか。
正解は「データファブリック」である。データファブリックは、企業内外に分散しているデータを、保存場所や形式の違いを越えて統合・管理・活用できるようにする技術的なアーキテクチャである。データメッシュは、ドメインごとにデータの所有・管理を委ね、データをプロダクトとして提供する分散型の運用思想であり、技術基盤を整える点を中心とするデータファブリックとは重点が異なる。データマートは特定部門向けの小規模な基盤、DWHは組織横断で集中して蓄積する基盤である。設問が統合のための技術的アーキテクチャを問う点に注目して、データファブリックを選ぶ。
同じ章で確認したい用語
到達チェック
- データマートを一文で説明できる
- 同じ章の似た用語と違いを説明できる
- 問題文の具体例から、データマートに関係する論点を拾える
- 関連問題を解き、誤答した選択肢の理由を確認できる
執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)