第1章 1変数データの記述
統計検定2級の幹葉図の書き方・読み方
統計検定2級の公式出題範囲は、データの分布の記述の用語に「幹葉図」を挙げています。幹葉図は、データを桁で分け、上の桁を幹、下の桁を葉として並べた図です。
このページは、12個のデータの作例で、書き方の手順、度数分布表・ヒストグラムとの対応、読み取れる値をまとめます。
この記事の目次
公式情報の確認
試験日、料金、申込条件、試験方式など変動する情報は、公式情報を最終確認してください。 当サイトの一次情報確認日: 2026-10-09。
- 試験概要を確認する →
- CBT方式 公式案内を確認する →
- 資格・合格証明の公式FAQを確認する →
- 試験結果・合格率の公式発表を確認する →
- 公式情報を確認する →
- 公式情報を確認する →
- 公式情報を確認する →
- 公式情報を確認する →
- 公式情報を確認する →
試験の出題範囲・実施要項は変動するため、受験前に公式情報を確認してください。
結論
- 幹葉図は、公式出題範囲の用語に載っている(確認できたのは2018年12月版の表)
- 書き方 = データを昇順に並べ、階級幅を決め、一の位などの下の桁を葉として並べる
- ヒストグラムとの違い = 階級だけでなく、すべての値が図に残る
- 図を横に倒すとヒストグラムと同じ形になる。葉の数が度数にあたる
- 最小値・最大値・中央値・最頻値は、図から直接読み取れる
出題範囲での位置づけ
公式の出題範囲表は、データの分布の記述で学ぶ用語として「質的変数(カテゴリカル・データ)、量的変数(離散型、連続型)、棒グラフ、円グラフ、幹葉図、度数分布表・ヒストグラム、累積度数グラフ、分布の形状」を並べています。幹葉図は、度数分布表やヒストグラムと同じ並びにあります。
幹葉図は、度数分布表やヒストグラムとセットで、同じデータを別の形で表したものとして覚えると整理しやすくなります。千葉大学の資料は「茎葉図(または幹葉図)」と並べて書いており、「茎」と「幹」は同じ図の表記の違いです。
書き方の手順
千葉商科大学の講義資料は、幹葉図の作成手順として、データを昇順に並べ替えること、最小値と最大値を参考に階級幅を決めること、一の位の数字を入力していくことを挙げています。階級幅は10の例です。
- データを小さい順に並べる
- 最小値と最大値を見て、階級幅(桁の区切り)を決める。2桁のデータなら、十の位ごとに分ける
- 上の桁を左の縦に書く。これが幹
- 各データの下の桁を、対応する幹の右に小さい順に並べる。これが葉
OpenStaxの説明では、葉は最後の有効数字で、たとえば23は幹が2、葉が3です。2桁のデータなら、十の位が幹、一の位が葉と考えて作れます。
12個のデータの作例
当サイトが作った架空のテスト得点(12人・点)で作ります。試験問題ではありません。
昇順に並べたデータ: 32、45、47、51、53、53、58、62、64、67、71、85
| 幹(十の位) | 葉(一の位) |
|---|---|
| 3 | 2 |
| 4 | 5 7 |
| 5 | 1 3 3 8 |
| 6 | 2 4 7 |
| 7 | 1 |
| 8 | 5 |
「5 | 1 3 3 8」は、51、53、53、58の4つの値を表します。53が2回出ているため、葉の3が2つ並びます。同じ値は省略せず、そのまま並べます。
ヒストグラムとの対応
上の作例を、10点刻みの度数分布表にします。各行の葉の数が、そのまま度数です。
| 階級(点) | 度数 | 幹葉図の行 |
|---|---|---|
| 30以上40未満 | 1 | 3 | 2 |
| 40以上50未満 | 2 | 4 | 5 7 |
| 50以上60未満 | 4 | 5 | 1 3 3 8 |
| 60以上70未満 | 3 | 6 | 2 4 7 |
| 70以上80未満 | 1 | 7 | 1 |
| 80以上90未満 | 1 | 8 | 5 |
度数の合計は1+2+4+3+1+1で12となり、データの個数と一致します。幹葉図を左に90度倒し、葉の並びを棒に見立てると、ヒストグラムと同じ形になります。違いは、ヒストグラムでは階級の中の個々の値が見えなくなり、幹葉図では残ることです。
ヒストグラムの階級の決め方は、度数分布表から平均・分散を求める手順のページで確認できます。度数分布表では階級値で近似するため、元の値から求めた平均とは少しずれます。幹葉図なら元の値が残っているので、平均も中央値も直接求められます。
幹葉図から読み取る値
作例の幹葉図から、次の値が読み取れます。
- 最小値: 最上段の最初の葉。3 | 2 で32点
- 最大値: 最下段の最後の葉。8 | 5 で85点
- 範囲: 85 − 32 = 53点
- 最頻値: 同じ葉が重なる値。5 | 3 が2つで53点
- 中央値: 12個の6番目と7番目の平均。6番目は53点、7番目は58点なので、(53 + 58) ÷ 2 = 55.5点
データの個数が偶数のときは、真ん中の2つの平均が中央値です。上から葉を数えると、1行目が1個、2行目が2個で累計3個、3行目が4個で累計7個です。7個目が58点で、その1つ前の6個目が53点だと分かります。
分布の形も見えます。作例は50点台の行に葉が最も多く、そこから上下に葉が減っていきます。中央値、四分位数、箱ひげ図の読み方は箱ひげ図と四分位数のページで確認できます。
つまずきやすい点
次の4点は、上の手順から導いた書き方の注意です。出題を予想するものではありません。
- 同じ値は葉を重ねて書く。53が2回なら、葉の3を2つ並べる
- 葉は小さい順に並べる。順番がそろっていると、中央値を数えやすい
- データのない階級も、幹の行は残す。行を飛ばすと、分布の切れ目が見えなくなる
- 図の端に「5 | 3 は53点」のような凡例を添える。幹と葉が何の桁かが分からないと、値を読み違える
階級幅を変えると、図の形も変わります。作例を20点刻みにすると、行は30点台と40点台を合わせた1行、50点台と60点台を合わせた1行、のようにまとまり、行数は3行に減ります。細かい山や谷は見えにくくなるため、階級幅は最小値と最大値の差を見て決めます。
統計検定2級の学習に使う書籍(Amazon)
試験範囲を通して読むときの1冊です。読んだ章は、このサイトの章別問題で確かめられます。
よくある質問
幹葉図は、統計検定2級の出題範囲に載っていますか?
載っています。公式の出題範囲表は、データの分布の記述の用語として「棒グラフ、円グラフ、幹葉図、度数分布表・ヒストグラム、累積度数グラフ」を挙げています。確認できたのは2018年12月版の表です。
幹葉図は「茎葉図」とも書きますか?
書きます。千葉大学の資料は「茎葉図(または幹葉図)」と並べて書いています。同じ図を指す表記の違いです。
幹葉図とヒストグラムの違いは何ですか?
ヒストグラムは階級ごとの度数だけを示しますが、幹葉図はすべての値が並びます。英語の教材OpenStaxは、ヒストグラムも幹葉図も、データの形・中心・ばらつきが分かる図として並べています。
幹葉図は、データが多いときにも使えますか?
OpenStaxは、データが少ない場面に向くと述べています。データが多いと葉が長く並んで読みにくくなると考えられるため、そのときは度数分布表とヒストグラムで見る方法があります(当サイトの整理)。
![日本統計学会公式認定 統計検定2級 公式問題集[CBT対応版] の表紙](/_next/image?url=https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FP%2F4788920476.09._SCLZZZZZZZ_.jpg&w=256&q=75)