AI資格ドリル

G検定 用語解説

トロッコ問題とは

犠牲を避けられない状況でどの選択が倫理的かを問う思考実験。AIの倫理的判断の例として取り上げられる。

まず押さえる結論

トロッコ問題は、G検定の「大項目10 AI倫理・AIガバナンス」で確認しておきたい用語です。定義だけでなく、どの場面で使う言葉か、何と混同しやすいか、問題文のどの表現で判断するかまで確認します。

試験での問われ方

01

定義の言い換え

用語そのものではなく、説明文の一部を言い換えて出されることがあります。

02

似た概念との比較

同じ章の用語と入れ替えた選択肢に注意します。対象、目的、使う場面を分けます。

03

具体例からの判断

問題文の事例が、定義のどの部分に対応しているかを先に確認します。

誤答しやすいポイント

×データバイアスとアルゴリズムバイアスの区別(偏りの原因がデータ側かアルゴリズム側か)。

×フィルターバブル(アルゴリズムによる個人化で偏る)とエコーチェンバー(同じ意見が集団内で増幅)の混同。

×AI事業者ガイドライン・AI新法・EU AI Act・OECD AI原則・広島AIプロセスの主体と性質の取り違え(指針か法律か、国内か国際か)。

関連する確認問題

大項目10 AI倫理・AIガバナンス / AI社会原則と倫理

自動運転車が事故を避けられない状況で「誰の安全を優先するか」を判断させる場合などに引き合いに出される、犠牲を伴う選択を迫る倫理的ジレンマの思考実験はどれか。

正解は「トロッコ問題」である。暴走するトロッコが複数の人をはねる状況で「進路を切り替えて犠牲者を減らすか」を問う倫理的ジレンマが「トロッコ問題」であり、自動運転の事故時の優先判断などAI倫理の文脈でしばしば引用される。フレーム問題はAIが今すべきことに関係する事柄だけを切り出せない問題、シンボルグラウンディング問題は記号と実世界の意味を結びつけられない問題、信用割当問題は多層ニューラルネットワークで誤差をどの層・要素に割り当てるかという学習上の問題で、いずれも倫理的ジレンマの思考実験ではない。 選択肢を切るときは、設問の条件を「トロッコ問題」「AI倫理」のどれに結び付けるかを先に固定する。「シンボルグラウンディング問題」、「信用割当問題」、「フレーム問題」は名称が近い、または同じ分野に見える場合があるが、対象・役割・前提が設問文とずれる。正解の「トロッコ問題」は、問われている定義や状況に最も直接対応する点で選べる。

大項目10 AI倫理・AIガバナンス / AI社会原則と倫理

AIの利用により、仕事の一部が自動化され雇用や職務内容に影響が出る論点はどれか。

正解は「技術的失業」である。技術的失業は、技術の進歩や自動化により雇用や職務内容が変化する論点で、AIの社会的影響として問われる。トロッコ問題は倫理的判断の思考実験、LAWSは自律型致死兵器、監視社会は監視技術と社会の関係に関する論点である。 選択肢を切るときは、設問の条件を「技術的失業」「トロッコ問題」「自律型致死兵器(LAWS)」のどれに結び付けるかを先に固定する。「トロッコ問題」、「自律型致死兵器(LAWS)」、「監視社会」は名称が近い、または同じ分野に見える場合があるが、対象・役割・前提が設問文とずれる。正解の「技術的失業」は、問われている定義や状況に最も直接対応する点で選べる。

同じ章で確認したい用語

到達チェック

  • トロッコ問題を一文で説明できる
  • 同じ章の似た用語と違いを説明できる
  • 問題文の具体例から、トロッコ問題に関係する論点を拾える
  • 関連問題を解き、誤答した選択肢の理由を確認できる