生成AIパスポート 用語解説
機械学習とは
データからパターンや規則性を自動的に学習し、予測や分類ができるようにする手法。
この記事の目次
まず押さえる結論
機械学習は、生成AIパスポートの「第1章 AI(人工知能)」で確認しておきたい用語です。定義だけでなく、どの場面で使う言葉か、何と混同しやすいか、問題文のどの表現で判断するかまで確認します。
情報源と編集区分
公式範囲を確認し、具体例・誤答例・判断手順は当サイトが編集。 一次情報確認日: 2026-06-27。
公式シラバス(PDF)(公式)具体例から判断の境界を固める
特定のルールを人が全て記述するプログラムとは異なり、データから規則性を学習し、未知のデータに対する予測や判断を行う技術全般として捉える
画像に写っている物体を分類する、株価の変動を予測する、迷惑メールを判定するといった課題を、あらかじめ全ての判断ルールをプログラムで書き下すのではなく、大量のデータから規則性を学習させて解く技術です。教師あり学習、教師なし学習、強化学習という学習方式の違いや、ディープラーニングを含む様々な手法が、この機械学習という大きな枠組みに含まれます。
- 問題文で見る箇所
- データから規則性を学習するという説明、または教師あり学習・教師なし学習・強化学習といった学習方式の分類の話であれば機械学習を候補にします。多層のニューラルネットワークという構造そのものを問う設問は、機械学習の中でもディープラーニングを候補にします。
- 隣接概念との境界
- ディープラーニングは、多層のニューラルネットワークを用いてデータから特徴量を自動的に学習する、機械学習に含まれる具体的な手法の一つです。機械学習はより広い枠組みで、決定木や回帰分析などディープラーニング以外の手法も含みます。
誤答しやすい選択肢
- 機械学習を多層のニューラルネットワークを用いる手法に限定して説明する。多層のニューラルネットワークを使う手法はディープラーニングであり、機械学習はそれを含むより広い技術の総称です。
- 機械学習をルールを全て人が記述するプログラムと同じ意味で説明する。機械学習はデータから規則性を学習する技術であり、判断ルールを人が全て書き下す従来型のプログラムとは異なります。
- 機械学習と教師あり学習を同じ意味の語として扱う。教師あり学習は機械学習に含まれる学習方式の一つであり、機械学習という語自体はより広い枠組みを指します。
4段階の判断手順
- 01設問がデータから規則性を学習する技術全般の話か、多層のニューラルネットワークという特定の構造の話かを先に分ける。
- 02教師あり学習・教師なし学習・強化学習といった学習方式の分類が出てきたら機械学習の文脈と判断する。
- 03多層構造・特徴量の自動学習という記述があればディープラーニングを候補にする。
- 04機械学習を特定の手法や学習方式と同一視していないか見直す。
到達条件: 機械学習をデータから規則性を学習する技術全般として説明し、ディープラーニングや教師あり学習との包含関係を言える。
試験での問われ方
定義の言い換え
用語そのものではなく、説明文の一部を言い換えて出されることがあります。
似た概念との比較
同じ章の用語と入れ替えた選択肢に注意します。対象、目的、使う場面を分けます。
具体例からの判断
問題文の事例が、定義のどの部分に対応しているかを先に確認します。
誤答しやすいポイント
×教師あり学習・教師なし学習・強化学習の取り違え。クラスタリングや次元削減は「教師なし」、分類や回帰は「教師あり」、報酬を手がかりに学ぶのが「強化学習」。
×弱いAI(ANI)と強いAI(AGI)の混同。特定の課題に特化するのが弱いAI、人間のように幅広い課題へ汎用的に対応できるとされるのが強いAI。
×AIブームと中心技術の対応ずれ。第一次=探索・推論、第二次=エキスパートシステム、第三次=ディープラーニングとビッグデータ。
関連する確認問題
第1章 AI(人工知能) / AIに知能をもたらす仕組み
機械学習の手法の一つで、脳の神経回路を模したネットワークの層を深く重ねることにより、画像認識など複雑なパターンの認識を可能にした技術はどれか。
正解は「ディープラーニング」である。ディープラーニングは、脳の神経回路を模したネットワークの層を深く重ねることで、画像認識など複雑なパターンの認識を可能にした技術であり、第三次AIブームを支えた中心技術の一つである。ルールベースは人間があらかじめ規則を記述する方式であり、エキスパートシステムは専門知識をルール化した第二次AIブームの仕組みであり、いずれも人間が規則を書く方式でありデータから層を重ねて学習する構造ではない。クラスタリングは似たデータをグループ分けする教師なし学習の手法であり、ネットワークの層を深く重ねる構造を前提にする語ではない。
第1章 AI(人工知能) / AIに知能をもたらす仕組み
データから規則性を学ばせるのではなく、人間が「この条件のときはこう動く」という規則をあらかじめ細かく記述しておくことでAIを機能させる方式を何というか。
正解は「ルールベース」である。ルールベースは、データから規則性を学ばせる代わりに、人間が「この条件のときはこう動く」という規則をあらかじめ細かく記述しておくことでAIを機能させる方式である。機械学習はデータから規則性やパターンを自ら学習する仕組みであり、問題文が「データから規則性を学ばせるのではなく」と明示的に除外している側にあたる。強化学習は報酬を手がかりに行動を学習する枠組みであり、転移学習は学習済みの知識を別課題に活かす手法であり、いずれも人間が規則を記述する方式ではなくデータや経験から学ぶ枠組みである。
第1章 AI(人工知能) / AIに知能をもたらす仕組み
機械学習の学習方式に関する次の説明のうち、誤っているものはどれか。
正解は「半教師あり学習とは、大量のラベル付きデータと少量のラベルなしデータを組み合わせて学習する手法である」(誤り)である。半教師あり学習は、少量のラベル付きデータと大量のラベルなしデータを組み合わせて学習する手法であり、設問の「大量のラベル付き・少量のラベルなし」という説明はラベル付き/ラベルなしの分量が逆になっている。教師あり学習・教師なし学習・強化学習の説明はいずれも正しい。半教師あり学習は、ラベル付け作業のコストを抑えながら大量の未ラベルデータも学習に活用できる点が実務上の利点とされる。
同じ章で確認したい用語
到達チェック
- 機械学習を一文で説明できる
- 同じ章の似た用語と違いを説明できる
- 問題文の具体例から、機械学習に関係する論点を拾える
- 関連問題を解き、誤答した選択肢の理由を確認できる
執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)