G検定 用語解説
ロジスティック回帰とは
線形回帰の考え方を分類に応用し、出力をシグモイド関数で0〜1の値(確率)に変換することで、主に二値分類に用いる教師あり学習の手法。連続値をそのまま予測する線形回帰とは、出力を確率として解釈する点で異なる。
この記事の目次
まず押さえる結論
ロジスティック回帰は、G検定の「大項目3 機械学習の概要」に出てくる用語です。見分けの要点は、線形回帰は連続値をそのまま予測する回帰、ロジスティック回帰は出力を確率に変換して二値分類を行う手法という点で区別します。また、決定木は条件分岐を繰り返して予測し、k-means法や主成分分析(PCA)は正解ラベルを使わない教師なし学習という点で、ロジスティック回帰とは仕組みが異なります。
情報源と編集区分
公式範囲を確認し、具体例・誤答例・判断手順は当サイトが編集。 一次情報確認日: 2026-10-02。
試験概要(公式)比較記事でさらに確認する
ロジスティック回帰の具体例と、問題文で見る箇所・隣接概念との境界
線形回帰を分類に応用し、出力をシグモイド関数で0〜1の確率へ変換する手法として捉える
顧客が商品を購入するかどうかを予測するような場面で、線形回帰の考え方を分類に応用し、出力をシグモイド関数で0〜1の値(確率)に変換することで、主に二値分類に用いられる教師あり学習の手法です。線形回帰が連続値をそのまま予測するのに対し、ロジスティック回帰は出力を確率として解釈し、クラスを判定する点が異なります。
- 問題文で見る箇所
- 「出力を確率に変換」「主に二値分類」「シグモイド関数」という語があるかを確認します。ラベルのないデータをグループ分けする、または特徴量を圧縮するという記述があれば、ロジスティック回帰ではなくk-means法や主成分分析(PCA)を候補にします。
- 隣接概念との境界
- 線形回帰は連続値をそのまま予測する回帰、ロジスティック回帰は出力を確率に変換して二値分類を行う手法という点で区別します。また、決定木は条件分岐を繰り返して予測し、k-means法や主成分分析(PCA)は正解ラベルを使わない教師なし学習という点で、ロジスティック回帰とは仕組みが異なります。
誤答しやすい選択肢
- 出力をそのまま連続値として予測する説明をロジスティック回帰とする。これは線形回帰の説明であり、ロジスティック回帰はシグモイド関数で0〜1の確率に変換する点で異なります。
- ラベルのないデータの重心を更新してグループ分けする説明をロジスティック回帰とする。これはk-means法の説明であり、ロジスティック回帰はラベル付きデータから分類確率を学ぶ教師あり手法です。
- 係数の絶対値や二乗の和を罰則として加え、変数選択や係数の縮小を行う説明をロジスティック回帰とする。ロジスティック回帰自体は罰則項を持たない素のモデルであり、これはL1正則化・L2正則化の説明です。
4段階の判断手順
- 01設問が連続値の予測か、確率への変換を伴う分類かを先に分ける。
- 02シグモイド関数による0〜1への変換、二値分類という語があるかを確認する。
- 03ラベルなしデータのグループ分け(k-means法)や次元削減(主成分分析)の説明が混ざっていないか見直す。
- 04罰則項を加える正則化の説明と、罰則を持たない素のロジスティック回帰の説明を区別する。
到達条件: ロジスティック回帰を線形回帰の分類への応用として説明し、k-means法・主成分分析・正則化との違いを言える。
試験での問われ方
定義の言い換え
用語そのものではなく、説明文の一部を言い換えて出されることがあります。
似た概念との比較
同じ章の用語と入れ替えた選択肢に注意します。対象、目的、使う場面を分けます。
具体例からの判断
問題文の事例が、定義のどの部分に対応しているかを先に確認します。
誤答しやすいポイント
「大項目3 機械学習の概要」の問題で、取り違えやすい組み合わせです。
- 教師あり・教師なし・強化学習の分類の取り違え(分類/回帰=教師あり、クラスタリング/次元削減=教師なし)。
- L1正則化(ラッソ=係数が0になり変数選択も兼ねる)とL2正則化(リッジ=係数を小さく抑えるが0にはなりにくい)の混同。
- 適合率(精度)と再現率の取り違えと、混同行列の読み違い。
関連する確認問題
大項目3 機械学習の概要 / モデルの評価と過学習
線形回帰のモデルに、各係数の絶対値の和に比例した罰則を加えて学習することで、重要でない特徴量の係数をちょうど0に近づけ、実質的に変数の取捨選択も行えるようにする手法はどれか。
正解は「L1正則化(ラッソ回帰)」である。係数の絶対値の和を罰則として加えるため、重要でない特徴量の係数がちょうど0になりやすく、実質的に変数選択も兼ねられる。L2正則化(リッジ回帰)は係数の二乗和を罰則とし、係数を小さく抑えるが完全な0にはなりにくいため、変数選択の効果はL1正則化ほど強くない。線形回帰・ロジスティック回帰は罰則項を持たない素のモデルであり、過剰適合を抑える罰則や係数を0に近づける仕組み自体を持たない。罰則の形が「絶対値の和」か「二乗和」か、係数がちょうど0になるかどうかの2点が判断材料になる。
大項目3 機械学習の概要 / 代表的な手法
複数の決定木を組み合わせ、各木の予測を集約して分類や回帰の性能を高めるアンサンブル手法はどれか。
この設問を見分ける軸は、複数のモデルの予測を集約する仕組みを持つかどうかである。ランダムフォレストは、決定木をそれぞれ異なるデータや特徴量の一部から複数作り、それらの予測を集約するアンサンブル学習の考え方に立つ手法である。k近傍法は近いデータを参照するだけの単一の判定方法、主成分分析は特徴量を圧縮する前処理、ロジスティック回帰は線形結合を確率に変換する単一モデルであり、いずれも複数のモデルを組み合わせて集約する構造を持たない点で、ランダムフォレストとは仕組みが異なる。
大項目3 機械学習の概要 / 代表的な手法
多数の特徴量を持つデータを、情報の損失を抑えつつ分散が最大となる新たな軸へ変換し、より少ない変数で表現する手法はどれか。
正解は「主成分分析」である。分散が最大となる軸へ射影して次元を圧縮するのは主成分分析。線形回帰は説明変数から連続値を予測する手法で次元圧縮が目的ではない。決定木は条件分岐でデータを分割して予測する手法。ロジスティック回帰はクラス分類の確率を出力する手法であり、いずれも変数を減らして表現し直す処理ではない。「分散が最大となる新たな軸」と「少ない変数で表現」がPCAの判断材料になる。予測精度を直接上げるモデル選択ではなく、データ表現を圧縮する前処理・分析手法を問うている。
同じ章で確認したい用語
到達チェック
- ロジスティック回帰を一文で説明できる
- 同じ章の似た用語と違いを説明できる
- 問題文の具体例から、ロジスティック回帰に関係する論点を拾える
- 関連問題を解き、誤答した選択肢の理由を確認できる
執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)