用語比較
データ可視化: 棒グラフ・折れ線・散布図の使い分け(DS検定)
棒グラフは項目どうしの大きさを比べる図、時系列グラフ(折れ線で描くのが一般的)は時間に沿った変化を見る図、散布図は二つの量的変数の関係を見る図です。選ぶ手がかりは、グラフの形ではなく、何を読み取りたいかという目的です。
DS検定の公式スキルチェックリストは、解析技術のデータ可視化で、1~3次元の比較を目的(比較、構成、分布、変化など)に応じて図表化できることを挙げています。あわせて、コラムチャートのY軸は0を基準点とするのが原則であること、散布図で二つの量的変数の関係を把握すること、時系列グラフで周期性やトレンドを確認することも挙げています。
このページは、可視化の設問で棒グラフ・折れ線・散布図のどれを選ぶか迷う人向けです。ヒストグラムと箱ひげ図の違いや、分析設計の流れは別のページで扱い、ここでは三つの図の使い分けに絞ります。
この記事の目次
この記事の根拠と出典
各セクションの見出しの下に、公式資料で確認した内容か編集部の整理かをラベルで示しています。 試験日・料金・申込条件・試験方式は変わることがあるため、申込前に公式サイトで確認してください。DS検定の一次情報確認日: 2026-10-02。
結論
棒グラフ(コラムチャート)
項目ごとの大きさを比べる。チェックリストは、Y軸の基準点を0にして軸を切らないことを原則とする。
時系列グラフ(折れ線)
時間に沿った変化を見る。チェックリストは、時系列グラフで周期性やトレンドを確認することを挙げる。
散布図
二つの量的変数の関係を見る。チェックリストは、散布図で2変数の関係性を把握できることを挙げる。
違いを表で確認
| 比較軸 | 棒グラフ(コラムチャート) | 時系列グラフ(折れ線) | 散布図 |
|---|---|---|---|
| 答えたい問い | 棒グラフ:どの項目が大きいか(比較) | 時系列の折れ線:どう変わってきたか(変化) | 散布図:二つの量に関係があるか(関係) |
| 横軸に置くもの | 棒グラフ:項目(カテゴリ) | 時系列の折れ線:時間 | 散布図:量的変数 |
| 軸の注意点 | 棒グラフ:Y軸は0から始め、軸を切らない | 時系列の折れ線:周期性やトレンドを見る | 散布図:目的に応じて縦軸・横軸の候補を洗い出す |
| 問題文の手がかり | 棒グラフ:「比較」「軸を切る」「0から」 | 時系列の折れ線:「周期性」「トレンド」「経年変化」 | 散布図:「2変数」「関係性」「軸出し」 |
DS検定の学習に使う書籍(Amazon)
試験範囲を通して読むときの1冊です。読んだ章は、このサイトの章別問題で確かめられます。
どこで迷っているかを切り分ける
図の名前は分かるが、設問でどれを選ぶか迷う人
チェックリストは、比較、構成、分布、変化といった目的に応じて図表化できることを求めています。まず目的を決め、そのあとで図を選びます。
棒グラフのY軸を途中から始めてよいか迷う人
チェックリストは、不必要な誇張をしないための軸表現の基礎として、コラムチャートのY軸の基準点は0からを原則とし、軸を切らないことを挙げています。
時系列のグラフと散布図を混同する人
時系列グラフは時間に沿って周期性やトレンドを確認する図、散布図は量的変数どうしの関係性を把握する図です。横軸が時間かどうかが分かれ目です。
具体例で使い分ける
例 1
支店ごとの売上の大きさを並べて比べたい
支店A〜Dの月間売上を、項目どうしで比べる設問です。
- 目的は項目間の比較です。
- 棒グラフ(コラムチャート)を選び、Y軸は0から始めます。
- 軸を途中から始めると差が誇張されて見えます。
結論: 棒グラフ。Y軸は0から始めます。
例 2
月ごとの売上に周期性やトレンドがあるか確認したい
過去数年の月次売上から、季節性や長期の上昇傾向を見たい設問です。
- 目的は時間に沿った変化の確認です。
- 時系列グラフで周期性やトレンドを確認します。
- 項目の大小比較が目的ではありません。
結論: 時系列グラフ(折れ線)です。
例 3
広告費と売上に関係があるか把握したい
店舗ごとの広告費と売上の2変数について、関係性を把握する設問です。
- 目的は二つの量的変数の関係の把握です。
- 散布図を描き、広告費を横軸、売上を縦軸にして関係性を見ます。
- チェックリストは、目的やデータに応じて縦軸・横軸の候補を洗い出す軸出しも挙げています。
結論: 散布図です。
問題文から答えを選ぶ手順
- 1
目的を決める
比較、変化、関係のどれを読み取りたいかを先に決めます。
- 2
横軸を確認する
横軸が項目なら棒グラフ、時間なら時系列グラフ、量的変数なら散布図を候補にします。
- 3
軸の表現を確認する
棒グラフならY軸が0から始まっているか、軸が切られていないかを確認します。
- 4
図が誇張していないか確認する
強調表現は効果と不適切な例の両方が問われます。計量データでは位置やサイズの表現が色の表現より効果的、とチェックリストにあります。
試験での見分け方
- 1項目の大きさを比べるなら棒グラフ。Y軸は0から始める。
- 2時間に沿った周期性やトレンドを見るなら時系列グラフ(折れ線)。
- 3二つの量的変数の関係を見るなら散布図。
- 4計量データの強調は、色より位置やサイズの表現が効果的。
誤答しやすい選択肢
棒グラフの軸を途中から始めて差を見やすくする
修正: チェックリストは、コラムチャートのY軸は0からを原則とし、軸を切らないとしています。
時間の変化を見たいのに項目別の棒グラフで済ませる
修正: 周期性やトレンドは、時間に沿って並べた時系列グラフで確認します。
散布図を項目の大小比較に使う
修正: 散布図は二つの量的変数の関係性を見る図です。項目の大小比較は棒グラフが向きます。
確認問題
Q1コラムチャートのY軸の基準点は、原則どこから始めますか?
答え: 0
不必要な誇張をしないため、コラムチャートのY軸の基準点は0からを原則とし、軸を切らないとチェックリストにあります。
Q2二つの量的変数の関係性を把握するために描く図は何ですか?
答え: 散布図
チェックリストは、量的変数の散布図を描き、2変数の関係性を把握できることを挙げています。
Q3時系列データの周期性やトレンドを確認するために使う図は何ですか?
答え: 時系列グラフ
チェックリストは、時系列グラフによる周期性やトレンドの確認を、時系列データの基礎的な扱いとして挙げています。
到達チェック
- 比較、変化、関係という目的から図を選べる
- コラムチャートのY軸を0から始める理由を言える
- 時系列グラフで確認することを言える
- 散布図で見ることを言える
関連ページで確認する
同じ資格で次に知りたいこと
- 欠損値の扱い方(削除と補完の違い・平均値補完の注意点)
欠損値の扱い方として、行や列を削除する方法と、平均値などで補完する方法の違いを、失うもの、ばらつきへの影響、計算例、DS検定での判断手順と確認問題まで整理します。
- ETLとELTの違い(データ連携の処理順序と変換する場所)
ETL(抽出・変換・ロード)とELT(抽出・ロード・変換)の違いを、変換するタイミングと場所、ステージング領域、向くデータで比較。DS検定の公式スキルチェックリスト(データエンジニアリング)に載るETLの理解と確認問題つきです。
- 形態素解析とトークン分割の違い(DS検定・生成AIパスポート)
DS検定の出題範囲にある形態素解析と、生成AIが文章を区切るトークン分割(サブワード分割)の違いを、辞書と品詞で分けるか、学習で決めた語彙で分けるかから整理。公式チェックリストの記載、数値のない例、確認問題つきです。
よくある質問
Q棒グラフ・折れ線・散布図はどう使い分けますか?
項目の大きさを比べるなら棒グラフ、時間に沿った変化を見るなら時系列の折れ線、二つの量的変数の関係を見るなら散布図です。
Q棒グラフのY軸を0から始めないとどうなりますか?
差が誇張されて見えます。チェックリストは、コラムチャートのY軸の基準点は0からを原則とし、軸を切らないとしています。
Q時系列グラフでは何を確認しますか?
チェックリストは、時系列グラフによる周期性やトレンドの確認を挙げています。
QDS検定の出題範囲にデータ可視化はありますか?
あります。公式スキルチェックリストの解析技術にデータ可視化の区分があり、軸出しと表現・実装技法の項目が挙がっています。
次に見る比較
- G検定・DS検定・統計検定2級で重なる用語10語の比較
同じ名前の用語の定義と収録章を、資格ごとに並べます。
- ベイズの定理と条件付き確率の違い(統計検定2級の式と計算例)
求める確率の向きの違いと、陽性になる確率の計算例を確かめます。
- 紛らわしい用語ペア早見表
混同しやすい用語の違いと判定の手掛かりを、資格別の一覧で確かめます。
執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)
