用語比較
VGGとGoogLeNetの違い(G検定のILSVRC 2014の画像認識モデルの見分け方)
VGGは、非常に小さい3×3の畳み込みフィルタを使い、重み層を16〜19層まで深くした画像認識モデルです。GoogLeNetは、Inceptionという構造を使い、計算量を一定に保ったまま深さと幅を増やした22層のモデルです。
どちらも2014年のILSVRC(ImageNetの画像認識の競技会)に提出されたモデルです。違いは、VGGが「小さいフィルタで深くする」方向、GoogLeNetが「計算資源を効率よく使って深さと幅を増やす」方向にあります。
G検定のシラバスでは、画像認識の項目にVGGとGoogLeNetの両方が挙がります。このページは、2つの名前と特徴を取り違えている人向けです。
VGGとResNetの違いは別のページで扱い、ここでは2014年の2つのモデルの切り分けに絞ります。
この記事の目次
この記事の根拠と出典
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結論
VGG
3×3の小さな畳み込みフィルタで、重み層を16〜19層まで深くする。ILSVRC 2014の位置特定で1位、分類で2位。
GoogLeNet
Inception構造で、計算量を一定に保ちつつ深さと幅を増やした22層。ILSVRC 2014の分類と検出で最高水準。
違いを表で確認
| 比較軸 | VGG | GoogLeNet |
|---|---|---|
| 設計の中心 | VGG:非常に小さい3×3の畳み込みフィルタを使い、深さを押し進める | GoogLeNet:Inception構造で、ネットワーク内の計算資源の利用を改善する |
| 深さ | VGG:重み層を16〜19層まで深くした | GoogLeNet:22層の深さ |
| 計算量への考え方 | VGG:深さが精度に与える影響を評価することが中心 | GoogLeNet:計算予算を一定に保ったまま、深さと幅を増やせる設計 |
| 設計の根拠 | VGG:深さが精度に与える影響を、非常に小さい3×3のフィルタを使った構成で評価した | GoogLeNet:ヘブの原理とマルチスケール処理の直観 |
| ILSVRC 2014の成績 | VGG:位置特定(localisation)で1位、分類で2位 | GoogLeNet:分類と検出で新たな最高水準を打ち立てた |
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試験範囲を通して読むときの1冊です。読んだ章は、このサイトの章別問題で確かめられます。
どこで迷っているかを切り分ける
どちらも「2014年の深い画像認識モデル」としか覚えていない人
VGGは3×3の小さなフィルタを重ねて16〜19層まで深くしました。GoogLeNetはInception構造で計算量を一定に保ちながら、22層で深さと幅を増やしました。
Inceptionと3×3のフィルタの話が結びつかない人
Inceptionは、GoogLeNetの原論文に出るコードネームです。3×3の小さなフィルタをそろえたことが特徴なのは、VGGです。
ILSVRC 2014の1位がどちらか迷う人
VGGの原論文は位置特定で1位、分類で2位と述べます。GoogLeNetの原論文は、分類と検出で新たな最高水準を打ち立てたと述べます。部門ごとに確認します。
具体例で使い分ける
例 1
3×3の小さな畳み込みフィルタで深さを増したモデルを選ぶ場合
設計の中心に着目した設問です。
- VGGの原論文は、非常に小さい3×3の畳み込みフィルタを用いた構成で、深さの影響を評価すると述べます。
- 重み層を16〜19層まで押し進めると、従来の構成から大きな改善が得られました。
結論: 3×3の小さなフィルタで深くしたのは、VGGです。
例 2
Inception構造と22層のモデルを選ぶ場合
構造と深さに着目した設問です。
- GoogLeNetの原論文は、コードネーム「Inception」の構造を提案し、ILSVRC 2014への提出に使った具体的な構成を22層のGoogLeNetと述べます。
- 計算予算を一定に保ったまま、深さと幅を増やせる設計です。
結論: Inception構造の22層は、GoogLeNetです。
例 3
計算資源の利用を改善した点が特徴のモデルを選ぶ場合
設計の狙いに着目した設問です。
- GoogLeNetの原論文は、この構造の特徴を、ネットワーク内の計算資源の利用の改善と述べます。
- VGGの原論文の中心は、深さが精度に与える影響の評価です。
結論: 計算資源の利用の改善を特徴とするのは、GoogLeNetです。
問題文から答えを選ぶ手順
- 1
設計の中心を確認する
3×3の小さなフィルタならVGG、Inception構造ならGoogLeNetです。
- 2
層の数を確認する
16〜19層ならVGG、22層ならGoogLeNetです。
- 3
狙いを確認する
深さの影響の評価ならVGG、計算量を一定に保った深さと幅の拡大ならGoogLeNetです。
- 4
発表の年を確認する
どちらも2014年にarXivで公開され、ILSVRC 2014に関係します。年では区別できません。
試験での見分け方
- 1非常に小さい3×3のフィルタで16〜19層は、VGG。
- 2Inception構造の22層は、GoogLeNet。
- 3計算予算を一定に保ち、深さと幅を増やす設計は、GoogLeNet。
- 4ILSVRC 2014の位置特定で1位、分類で2位は、VGG。
誤答しやすい選択肢
VGGがInception構造を使うと答える
修正: Inceptionは、GoogLeNetの原論文が提案する構造のコードネームです。VGGの原論文の中心は、3×3の小さなフィルタです。
GoogLeNetが16〜19層だと答える
修正: 16〜19層はVGGで評価された重み層の範囲です。GoogLeNetの原論文は、22層の深さと述べます。
年が同じなので同じ特徴だと考える
修正: どちらも2014年のILSVRCに関係しますが、設計の中心は異なります。小さなフィルタで深くするのがVGG、計算資源を効率よく使うのがGoogLeNetです。
確認問題
Q1非常に小さい3×3の畳み込みフィルタを使い、重み層を16〜19層まで深くしたモデルは何ですか?
答え: VGG
ILSVRC 2014の位置特定で1位、分類で2位となりました。
Q2コードネームがInceptionで、22層の深さをもつモデルは何ですか?
答え: GoogLeNet
計算予算を一定に保ったまま、深さと幅を増やせる設計です。
Q3GoogLeNetの原論文が、構造の特徴として挙げているのは何ですか?
答え: ネットワーク内の計算資源の利用の改善
設計はヘブの原理とマルチスケール処理の直観に基づくと述べられています。
到達チェック
- VGGの3×3フィルタと16〜19層を言える
- GoogLeNetのInception構造と22層を言える
- GoogLeNetの特徴が計算資源の利用の改善であることを言える
- ILSVRC 2014での両者の成績を言える
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よくある質問
QVGGとGoogLeNetの最大の違いは何ですか?
VGGは3×3の小さなフィルタで16〜19層まで深くした点、GoogLeNetはInception構造で計算量を一定に保ちつつ22層で深さと幅を増やした点が特徴です。
QGoogLeNetとInceptionは同じものですか?
Inceptionは構造のコードネームです。ILSVRC 2014への提出に使った具体的な構成が、22層のGoogLeNetです。
QILSVRC 2014で1位だったのはどちらですか?
VGGの論文は位置特定で1位、分類で2位と述べます。GoogLeNetの論文は、分類と検出で新たな最高水準を打ち立てたと述べます。
Qどちらの論文も2014年ですか?
はい。VGGはarXiv:1409.1556、GoogLeNetはarXiv:1409.4842で、どちらも2014年9月に公開されました。
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執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)
