G検定 用語解説
ハルシネーションとは
生成AIが、事実と異なるもっともらしい内容を、正しいかのように出力してしまう現象。
この記事の目次
まず押さえる結論
ハルシネーションは、G検定の「大項目6 ディープラーニングの応用例」で確認しておきたい用語です。定義だけでなく、どの場面で使う言葉か、何と混同しやすいか、問題文のどの表現で判断するかまで確認します。
情報源と編集区分
公式範囲を確認し、具体例・誤答例・判断手順は当サイトが編集。 一次情報確認日: 2026-07-03。
試験概要(公式)具体例から判断の境界を固める
学習方法ではなく、生成された出力に現れる事実誤りの現象として捉える
生成AIへ資料の出典を尋ねたとき、実在しない文献名やURLをもっともらしく示す場合があります。文章が自然で断定的でも、出典が実在し内容を裏付けるとは限りません。ここで問題なのは表現の流暢さではなく、生成結果と確認可能な事実が一致していないことです。
- 問題文で見る箇所
- もっともらしい、事実と異なる、存在しない根拠、誤った内容を生成する、といった出力の状態を探します。学習データの偏りによる公平性の問題や、個人情報を入力する情報管理の問題とは、何が損なわれたかで分けます。
- 隣接概念との境界
- ファインチューニングは学習済みモデルを追加データで調整する方法で、ハルシネーションは出力上の現象です。ファインチューニングやRAGを使う設計でも誤りが完全になくなるとは限らないため、参照元の確認、人による検証、利用停止条件を別に置きます。
誤答しやすい選択肢
- 特定用途へ追加学習すること自体をハルシネーションと呼ぶ。これはファインチューニングの工程です。
- 訓練データの偏りによる不公平な出力をすべてハルシネーションと呼ぶ。事実誤りとバイアスを分けます。
- 自然な文章なので正しい、またはRAGを使ったので誤りはない、と確認を省略する選択肢を選ぶ。
4段階の判断手順
- 01問題文が問う対象を入力、学習方法、出力、運用管理のどこかに置く。
- 02出力と外部で確認できる事実が食い違う現象か確認する。
- 03公平性、権利侵害、情報漏えいを別のリスクとして除外する。
- 04出典照合、人の確認、利用停止など出力後の対策まで選択肢で確認する。
到達条件: 実在しない出典の例でハルシネーションを説明し、バイアス・情報漏えい・追加学習との違いを言える。
試験での問われ方
定義の言い換え
用語そのものではなく、説明文の一部を言い換えて出されることがあります。
似た概念との比較
同じ章の用語と入れ替えた選択肢に注意します。対象、目的、使う場面を分けます。
具体例からの判断
問題文の事例が、定義のどの部分に対応しているかを先に確認します。
誤答しやすいポイント
×物体検出(R-CNN系/YOLO/SSD)とセグメンテーション(セマンティック=画素単位の塗り分け、インスタンス=個体ごとに区別)の混同。
×word2vec・BERT・GPTの違い(BERT=前後両方向、GPT=一方向・自己回帰)。
×強化学習の応用(DQN、AlphaGo)と画像/言語タスクの取り違え。
関連する確認問題
大項目6 ディープラーニングの応用例 / 生成AI・基盤モデル
大規模言語モデルが、事実に基づかないもっともらしい誤った情報を生成してしまう現象を指す語はどれか。
正解は「ハルシネーション」である。大規模言語モデルが事実に基づかないもっともらしい誤情報を生成してしまう現象はハルシネーション。マルチモーダルは複数種類のデータを扱うこと、プロンプトはモデルへの入力指示、ファインチューニングは追加学習による調整を指し、いずれも誤情報生成の現象名ではない。4つの選択肢は「誤情報を生成する現象」「複数データ種を扱う性質」「モデルへの入力指示」「追加学習による調整」という異なる対象を指す語であり、モデルの出力結果そのものの問題を指すのはハルシネーションだけである。
大項目6 ディープラーニングの応用例 / 生成AI・基盤モデル
大規模言語モデルのハルシネーションについての説明として、最も適切なものはどれか。
正解は「事実に基づかないもっともらしい誤った内容を生成してしまう現象で、出力の事実確認が重要となる」である。ハルシネーションは、大規模言語モデルが事実に基づかないもっともらしい誤った内容を生成してしまう現象を指す。モデルはもっともらしい文を生成する性質があるため、出力を鵜呑みにせず事実確認(ファクトチェック)を行うことが重要である。高解像度化・学習停止・指示無視のいずれとも異なる。問題文では、出力内容がもっともらしく見えることと、事実に基づかないことを一組で捉える。画像処理、学習中の不具合、指示への対応ではなく、生成された内容の事実性に関する現象を選ぶ。
同じ章で確認したい用語
到達チェック
- ハルシネーションを一文で説明できる
- 同じ章の似た用語と違いを説明できる
- 問題文の具体例から、ハルシネーションに関係する論点を拾える
- 関連問題を解き、誤答した選択肢の理由を確認できる
執筆: ミナト編集部(運営者情報を見る)