AI資格ドリル

企業のAI資格制度

G検定を会社から取得するよう言われたら。最短合格までの進め方

「昇格の要件になった」「部署の方針で全員受けることになった」など、会社からG検定の取得を求められるケースが増えています。この場合、自分の興味で学ぶ資格勉強とは前提が変わります。

締切は会社が決め、不合格は避けたい。それなのに勉強時間は業務の合間にしか取れません。必要なのは、最短で、1回で受かるための段取りです

幸い、G検定は段取りで結果が大きく変わる試験です。出題は多肢選択式の知識問題で、範囲は広いものの、問われ方には型があります。逆に、締切から逆算せずに教科書の通読から入ると、範囲の広さに時間を吸われ、直前になっても演習が足りていない状態になります。会社に言われて受ける人がつまずく典型がこれです。

先に結論を言えば、鍵は教材選びではなく順番です。会社への確認、受験回の確定、弱い分野の特定。この順で進めた人から仕上がっていきます。

先に押さえること

01

最初に「期限の定義」を確認する

「今年度中に取得」と言われた場合、年度内に申し込めばよいのか、年度内に合格していることを指すのかで、選べる受験回が変わります。受験してから合否が分かるまでには時間差があるため、期限の解釈次第では、実質あと1回しか受けられないこともあります。

人事か上司に、期限が「申込」「受験」「合格」のどれを指すのかを最初に確認してください

02

受験回から逆算する

G検定はオンラインで年6回、会場で年3回実施されます。オンラインはおおむね2ヶ月に1回のペースです。期限に間に合う最後の回ではなく、その1つ前の回を第一候補にすると、万一のときに再挑戦の余地が残ります。申込期限は実施回ごとに決まっているので、学習を始める前に公式サイトで日程を確認し、先に申し込んでしまってください。

03

「思い出す速度」の試験だと知る

145問程度を100分で解くので、1問に使えるのは40秒あまりです。じっくり考える試験ではなく、見た瞬間に用語の定義が浮かぶかどうかの試験です

知らない用語をその場で調べて何とかする戦い方は、時間的に成立しません。学習の後半は、知識を増やすことより、思い出す速度を上げることに時間を使います。

04

費用と事後の扱いを確認する

受験料は一般13,200円です。会社の指示で受ける場合でも、受験料を会社が負担するのか、自分で立て替えて精算するのか、合格時に何を提出するのか、不合格だった場合の再受験費用はどうなるのかは、会社の規程によって違います。曖昧なまま自腹で申し込むと後で揉めやすいので、申込前にまとめて確認しておきます。

進め方

  1. 1

    会社に3点を確認する

    「期限は申込・受験・合格のどれを指すか」「受験料と再受験時の費用は誰が負担するか」「合格をどう報告するか(合格証の提出先など)」の3点を最初に確認します。曖昧なまま進めると、受験回の選択を間違えたり、費用の精算で困ったりします。確認はメールなど記録が残る形にしておくと、期限の解釈違いも防げます。

  2. 2

    受験回を確定して申し込む

    公式サイトで直近の実施日と申込期限を確認し、期限に間に合う回の1つ前を選んで申し込みます。先に申し込む理由は2つあります。締切が確定すると学習計画が週単位まで具体的になること。そして、申込済みという事実が、業務が忙しい時期でも学習を後回しにしない歯止めになることです。

  3. 3

    出題範囲を10の大項目で掴む

    G検定の出題範囲は、人工知能の定義や歴史から、機械学習・ディープラーニングの手法、応用例、AIプロジェクトの進め方、数理・統計、法律と契約、AI倫理・ガバナンスまで、10の大項目で構成されます。見落とされがちなのは、技術の知識だけでは受からない構造だという点。個人情報保護法や著作権法、AI事業者ガイドラインといった法律・ガバナンス系も、技術と同じ重さで出題されます。

  4. 4

    分野別演習で現在地を測る

    全体像を掴んだら、教科書を読み込む前に分野別の問題演習に入り、大項目ごとの正答率を出します。つまずく場所は職種でほぼ分かれます

    ビジネス職は、誤差逆伝播法やTransformerのような技術用語と、ベイズの定理をはじめとする数理・統計。技術職は、法律・契約や倫理・ガバナンス、それにAIの歴史のような「知っていれば取れるが、勉強しないと知らない」分野です。

    自分の正答率の凹みを見て、残り期間の配分を決めます。

  5. 5

    弱点の2〜3分野に絞って潰す

    全分野を均等に復習する時間はないはずです。正答率が低い2〜3分野に絞り、「解説を読む、用語の定義を用語集で確かめる、同じ分野をもう一度解く」のループを回します。このとき、間違えた問題の正解を覚えるのではなく、選択肢に並んだ他の用語がなぜ違うのかまで確認すると、初見の問題に強くなります。

  6. 6

    直前2週間は速度に切り替える

    試験が近づいたら、新しい範囲を広げるのをやめ、時間を計って解く練習に切り替えます。1問40秒あまりのペースは、練習なしでは体感できません。分からない問題は迷わず飛ばして最後まで到達し、残り時間で戻る。この動き方を直前期に体へ入れておくと、本番の前半で時間を使いすぎて後半を落とす失敗を避けられます。

  7. 7

    前日と当日の段取りを決めておく

    オンライン受験なら、使う部屋・回線・パソコンの動作を公式の案内に沿って前日までに確かめておきます。当日に決めるのは時間配分の方針(何分経過で何問目まで進んでいるべきか)だけ。仕上げが済んでいれば、当日に新しい知識を足す必要はありません。直前に初見の用語へ触れると、覚えていない不安だけが残ります。

やりがちな失敗

×教科書の通読から入る

範囲が広いため、通読だけで数週間が消えます。先に演習で出題のされ方と弱点を掴み、教科書は弱点分野の辞書として使う方が、期限がある場合は確実です。

×自分の得意分野に勉強時間を使う

演習は得意分野の方が気持ちよく進みますが、点数が伸びるのは弱点分野です。ビジネス職は技術・数理から、技術職は法律・倫理から逃げないことが、結局の近道になります。

×受験回を決めずに勉強を始める

締切のない学習は、業務に必ず押し出されます。先に申し込んで日付を確定させ、そこから週単位で逆算します。

×「その場で調べればよい」と暗記を軽視する

1問に使える時間は40秒あまりで、調べながら解く余裕はありません。頻出用語は、見た瞬間に定義が浮かぶ状態まで仕上げる必要があります。

×仕上がりを確認せずに本番を迎える

時間を計った通し演習を最低1回行い、時間内に解き切れるか、正答率がどの水準かを確認してから本番に臨みます。足りない場合に無理に受けるか次の回に回すかは、会社の期限との兼ね合いで判断します。

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よくある質問

Q会社に言われて受けます。何から始めればよいですか?

A

会社への3点確認(期限の定義・費用負担・報告方法)、受験回の確定と申込、分野別演習で弱い分野の特定。この順です。教材選びはその後で十分です。どの分野で失点するかが分かると、必要な教材の量も自ずと決まります。

Q仕事が忙しくて、まとまった勉強時間が取れません。

A

まとまった時間を待つ必要はありません。分野別の演習は1問単位で中断・再開できるので、通勤や会議の合間の細切れ時間で回せます。

進捗は勉強時間ではなく、分野別の正答率で測ってください。時間はかけたのに正答率が動いていない分野があれば、解きっぱなしで解説を読んでいないなど、やり方を先に直します。

Q文系で、AIの知識はゼロです。間に合いますか?

A

試験は多肢選択式で、記述や計算過程の提出はありません。数理・統計の大項目はありますが、出題範囲は公式シラバスで公開されており、範囲外の高度な数学が問われることはありません。技術用語の多さに最初は圧倒されますが、用語の定義と使い分けを一つずつ潰していく学習で対応できます。法律・倫理・ガバナンス系は、むしろ文系の方が取り組みやすい分野です。

Q不合格になった場合、会社にどう伝わりますか?

A

申込の形態(個人で申し込むか、会社経由か)によって、結果の扱いは変わりえます。報告の方法とあわせて、申込前に会社へ確認しておくのが確実です。なお、G検定はオンラインで年6回実施されるため、期限の1つ前の回で受けていれば、不合格でも期限内に再挑戦できる可能性が残ります。

Q教材は何を買えばよいですか?

A

先に教材をそろえる必要はありません。順番が逆で、まず演習で分野別の正答率を出し、弱い分野が分かってから、その分野を補える教材を選ぶ方が無駄がありません。会社に言われて受ける人は学習時間が限られているので、複数の教材を並行するより、演習と用語の定義確認を軸に、足りない分野だけ教科書で補う構成が現実的です。

Q期限まで1ヶ月しかありません。

A

まず今週中に受験回の申込と分野別演習の1周目を終わらせ、自分の正答率マップを作ります。残りの期間は、正答率の低い2〜3分野の集中と、最終週の時間を計った通し練習に充てます。全範囲を完璧にする時間はないので、広く浅く全分野を1周し、深掘りは弱点だけに徹します。週単位の進め方は、1ヶ月の学習計画のページに落とし込んであります。

一次情報の確認について

企業の制度・試験の仕様は変更されることがあります。当サイトの確認日: 2026-07-12。 最新の情報は、以下の一次情報を確認してください。