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生成AIパスポート 用語解説

プロンプトエンジニアリングとは

生成AIから望ましい出力を得るために、指示(プロンプト)の与え方を工夫・設計する取り組み。

まず押さえる結論

プロンプトエンジニアリングは、生成AIパスポートの「第5章 テキスト生成AIのプロンプト制作と実例」で確認しておきたい用語です。定義だけでなく、どの場面で使う言葉か、何と混同しやすいか、問題文のどの表現で判断するかまで確認します。

情報源と編集区分

公式範囲を確認し、具体例・誤答例・判断手順は当サイトが編集。 一次情報確認日: 2026-06-27。

公式シラバス(PDF)(公式)

具体例から判断の境界を固める

生成AIへの入力そのものではなく、望ましい出力を得るために指示の与え方を工夫・設計する取り組みとして捉える

同じ質問でも、指示の書き方次第で生成AIの回答の質は変わります。何をしてほしいかという指示(Instruction)、判断材料になる文脈(Context)、処理対象のデータ(Input Data)、出力形式の指定(Output Indicator)を整理して盛り込んだり、例を示さず指示だけで実行させるZero-Shot、解答例をいくつか示してから指示するFew-Shotのように示し方を選んだりします。こうした、望ましい出力を得るための指示の工夫・設計全体がプロンプトエンジニアリングです。

問題文で見る箇所
「指示の与え方を工夫・設計する」「望ましい出力を得るための取り組み」という語があればプロンプトエンジニアリングを候補にします。工夫の対象となる入力のテキストや文章そのものを指しているだけであれば、プロンプトエンジニアリングではなくプロンプトを候補にします。
隣接概念との境界
プロンプトは生成AIへ渡す入力のテキストや文章そのものです。プロンプトエンジニアリングは、そのプロンプトの与え方(指示・文脈・データ・出力形式の示し方や、Zero-Shot・Few-Shotのような示し方の選択)を工夫・設計する取り組み全体を指します。プロンプトエンジニアリングの中に、個々のプロンプトが含まれるという関係になります。

誤答しやすい選択肢

  • 生成AIへ渡す入力のテキストや文章そのものをプロンプトエンジニアリングと呼ぶ。それはプロンプトの説明であり、プロンプトエンジニアリングはその与え方を工夫・設計する取り組みです。
  • Zero-Shot・Few-Shotプロンプティングを、プロンプトエンジニアリングとは別の独立した概念として扱う。これらは望ましい出力を得るために指示の示し方を工夫する、プロンプトエンジニアリングの具体的な技法の一つです。
  • プロンプトエンジニアリングを行えば、生成AIが不得意とする計算や最新情報の回答も常に正確になると断定する。指示の工夫で改善できる範囲と、生成AIが構造的に不得意とする領域は分けて考える必要があります。

4段階の判断手順

  1. 01設問が指す対象が入力のテキストそのものか、その工夫・設計の取り組みかを先に分ける。
  2. 02指示・文脈・データ・出力形式の示し方を工夫しているという説明があるかを確認する。
  3. 03Zero-Shot・Few-Shotのような具体的な技法を、プロンプトエンジニアリングという取り組み全体の一部として位置づける。
  4. 04工夫すれば生成AIの不得意な領域まで常に解決できるという断定になっていないか見直す。

到達条件: プロンプトエンジニアリングを指示の与え方を工夫・設計する取り組みとして説明し、プロンプトやZero-Shot・Few-Shotとの関係を言える。

試験での問われ方

01

定義の言い換え

用語そのものではなく、説明文の一部を言い換えて出されることがあります。

02

似た概念との比較

同じ章の用語と入れ替えた選択肢に注意します。対象、目的、使う場面を分けます。

03

具体例からの判断

問題文の事例が、定義のどの部分に対応しているかを先に確認します。

誤答しやすいポイント

×Zero-ShotとFew-Shotの取り違え。例を示さず指示だけ=Zero-Shot、例をいくつか示してから指示=Few-Shot。

×プロンプトエンジニアリングとファインチューニング/プレトレーニングの混同。前者は指示の与え方の工夫、後者2つはモデル側の学習段階。

×テキスト生成AIの不得意(正確な計算・最新の情報・芸術の批評)を、得意分野(要約・メール作成・箇条書き変換)と取り違える。

関連する確認問題

第5章 テキスト生成AIのプロンプト制作と実例 / プロンプティングの基礎

生成AIから望ましい出力を得るために、指示(プロンプト)の与え方を工夫・設計する取り組みを何というか。

正解は「プロンプトエンジニアリング」である。プロンプトの与え方を工夫してよりよい出力を引き出す取り組みがプロンプトエンジニアリング。ファインチューニングは追加学習でモデルを調整すること、プレトレーニングは大量データで事前学習する工程、RLHFは人間のフィードバックによる強化学習で、いずれもプロンプトの設計ではなくモデル側の学習・調整に関する用語である。 改善する対象が入力かモデルかを見る。プロンプトエンジニアリングは役割・文脈・例・出力形式など入力を設計する。RLHF、ファインチューニング、プレトレーニングはいずれも学習を通じてモデル側を調整する工程である。

第5章 テキスト生成AIのプロンプト制作と実例 / LMとLLM

大規模言語モデルを作る際に、大量のテキストデータを使ってあらかじめ汎用的な言語能力を学習させる工程を何というか。

正解は「プレトレーニング」である。大量データで汎用的な言語能力をあらかじめ学習させる工程がプレトレーニング(事前学習)。ファインチューニングはその後に特定用途へ追加学習して調整する工程、プロンプトエンジニアリングとFew-Shotプロンプティングは学習済みモデルへの指示の与え方で、いずれも事前学習の工程ではない。 モデル開発時の順序を区別する。プレトレーニングは大規模コーパスで一般的な言語パターンを学ぶ初期工程、ファインチューニングはその後の用途特化である。Few-Shotとプロンプトエンジニアリングは学習済みモデルへの推論時指示で重みの事前学習ではない。

第5章 テキスト生成AIのプロンプト制作と実例 / LMとLLM

ニューラルネットワークを使わず、直前に現れた数語の並びをもとに、次に来る単語の出現確率を統計的に求める初期の言語モデルを何というか。

正解は「n-gramモデル」である。設問は「ニューラルネットワークを使わず」「直前に現れた数語の並び」「次に来る単語の出現確率を統計的に求める」という3条件を示しており、これは連続するN個の単語の並びから次の単語の出現確率を計算する初期の言語モデルであるn-gramモデルの特徴と一致する。「ニューラル言語モデル」はn-gramモデルの後に登場したニューラルネットワークを用いる方式であり、「使わず」という条件と正反対である。「LLM(大規模言語モデル)」は大量のテキストで学習した大規模な言語モデルを指し、数語の並びだけを統計的に扱う初期モデルより後の規模の大きな概念である。「プロンプトエンジニアリング」は指示の与え方を工夫する取り組みであり、言語モデルの方式そのものを指す語ではない。

同じ章で確認したい用語

到達チェック

  • プロンプトエンジニアリングを一文で説明できる
  • 同じ章の似た用語と違いを説明できる
  • 問題文の具体例から、プロンプトエンジニアリングに関係する論点を拾える
  • 関連問題を解き、誤答した選択肢の理由を確認できる

執筆: ミナト編集部運営者情報を見る